亜左弔兵衛
あざちょうべい
『地獄楽』の登場人物。
概要
人物
黄色の髪と顔の傷、右サイドにある三つ編みが特徴的な青年で、異名は"賊王"。イメージカラーは臙脂。伊予に名を馳せる亜左兄弟の兄の方で、盗賊頭だった。実の弟にして監視役である山田浅ェ門桐馬と協力しながら神仙郷に挑む。
父親が仕えていた藩主の罪によって、幼少期から極貧生活を強いられており、父親の処刑など数多の不幸に見舞われながらも持ち前の残虐さと適応能力で生き延び、投獄前には一盗賊団の頭に成り上がっていた。他人に指図されることが嫌いなようで、
「オレの主君はオレだっ オレの神もオレだ!!」
と豪語する。
一見直情的な暴君の如く振る舞うが、一時の恥辱も屈服も辞さずに強かになりふり構わず生き延びて、使える相手は場の中心に立ち、支配や従属あるいは交渉も行い、何より場や相手の観察力に優れている。
そんな変わり続ける彼の唯一ブレない信条は「弟と共に生きること」。
戦闘能力
孤児になった我が身と弟を守るために身に付けたその実力は確かなもので、腕を縛られたまま罪人の首を締めて砕いたり“竈神”が持っていた大斧を軽々と振り回すほどの腕力を持つ。適応力も高く常に己を俯瞰して状況を静かに見つめて判断を下し、相手をおだてて操る人心掌握術も心得ている。
島でのある出来事を通じて身体能力が人間離れに向上することになる。