ナニワ金融道
なにわきんゆうどう
『ナニワ金融道』とは俗物的なサラ金野郎達のドラマである。
作品解説
サラリーマン金融業をテーマにした漫画。1990年 - 1996年まで連載。
主人公灰原達之が金融の世界にとびこむ物語となっている。
金によるトラブルが大きく描かれているのが特徴である。
内容が好評ゆえにSMAPの中居正広主演でテレビドラマ化された!
原作者・青木雄二亡き後もその作風はいまなお色濃く
青木雄二の妻やかつてのアシスタント達による
青木雄二プロダクションのメンバーらがまさかの続編を発表している
『新ナニワ金融道』ケータイコミックより2007年に開始、2016年終了。
原典からのファン待望の灰原と恋人・朱美の結婚や
肉欲棒太郎の逆襲といったストーリーをやってくれた
『新ナニワ金融道R(リターンズ)』週刊SPAより、2014年から2016年まで連載された。
新しいキャラクター、出稼ぎ中国人陳さんの登場に加えて
さりげなく実際にある社会問題も取り上げたりしたエピソードあり。
他には後輩事務員の吉村や先輩の桑田が活躍する『外伝』などがある。
灰原達の運営する会社に入社した今時の若者を主人公・田町直也とした『ザ・ナニワ金融道』が2016年12月28日号から『グランドジャンプPREMIUM』に連載され、『グランドジャンプ』2017年9月6日号から移籍、2019年4月17日発売号まで連載された。
2023年『ナニワ金融道的な日常』をもってシリーズ終了。
劇中の会社や組織の名前などは卑猥で暴力的な名前になっている。これは表向き綺麗な看板でも現実にしていることは薄汚いことを主張するため全シリーズこんな表現をしている。(ネタを探すのはいいが決して看板の文字をあまり口に出して読まないように。)
対象年齢が高い為暴力描写や性描写、汚物描写も直接的に描いている。
それに故この作風により人によっては好き嫌いが分かれており脱落する人は少なくはない。
しかしこの生々しさが癖になり、逆に本作の面白さと没頭感を引き立たせる。
登場人物
※初代と続編『ザ・ナニワ〜』の主要人物について語る
- 灰原達之
最初のシリーズの主人公。元はサラリーマンだったが帝国金融に入社。大阪一の金融屋を目指す。
ヤクザに騙された過去を持つ朱美と恋仲となり同棲。
金融の道に踏み出すと同時に非情な取り立てっぷりに磨きをかけていくが、
時にはある程度の人情をかけるお人よし。そこで苦悩や葛藤をしている。
続編『ザ・ナニワ〜』では、朱美は今や妻となり一児の父親。
田町直也の指導役。
テレビドラマ版では中居正広が演じた。
- 桑田澄男
灰原を今のように一人前に鍛えた先輩。パンチパーマが特徴。
兄貴肌のいい漢、取り立ての仕事に対してはかなり厳しく真剣。
スピンオフでは妻子持ちである。
テレビドラマ版ではなんと小林薫が彼を演じていた
- 肉欲棒太郎
強烈な名前からして風俗業を営んでいた男、帝国金融に騙されて
失職したものの妻と息子を連れて広島で企業を起す。
続編の『ザ・ナニワ〜』では、見事に再起を果たし大阪に戻ってきた
ただし企業を成功させるまでの貧乏暮らしや妻が火事による火傷など苦労の日々を過ごしてきいた苦労人。
持ち前の根性でなんとか這い上がり自分を騙した帝国金融に妨害を仕掛けてくれた。
- 都沢勝
初代では終盤辺りに登場。
新人警察官僚で一時帝国金融に研修生として働いていた。
元の経歴からなにかと野望の炎を燃やしかつ自分勝手な性格ゆえに
灰原とは仲が悪い。
ゲイ疑惑の節もある。
『ザ・ナニワ〜』では、警察組織から不正当然の悪行をした為か失職
後に悪徳不動産業に転職。その知識を買われ今や帝国金融の一員となっている
田町直也いわく「この人、悪魔じゃないのか。」
- 田町直也
続編『ザ・ナニワ〜』における主人公。今時の若者だけあってか髪を染めている。
彼だけが台詞が標準語なの元々は東京の出身である。
TVSPドラマ
1996年以降フジテレビによりスペシャルドラマ化。2005年までの間パート6まで不定期で単発スペシャルドラマとして放送された。
原作に女性キャラが少ないため、男性キャラがドラマでは女性キャラに代わることが多い。
パート1からパート6までのロケで使われた帝国金融が入居する雑居ビルは、フジ系列準キー局である関西テレビの旧西天満本社ビル(のちにデジタルエイトビル。2011年に解体)の隣に2005年頃まであった。
2015年1月24日に『土曜プレミアム』枠で10年ぶりに放送された。タイトルも『新ナニワ金融道』に改め、レギュラーも増やした。
劇場版
『劇場版 ナニワ金融道 灰原勝負! 起死回生のおとしまえ!!』のタイトルで、2005年7月2日に劇場公開された。主演は杉浦太陽。