ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

カナディアン航空の編集履歴

2024-01-18 04:13:35 バージョン

カナディアン航空

かなでぃあんこうくう

かつて存在したカナダの航空会社。

概要

1942年、カナダの鉄道会社であるカナダ太平洋鉄道(後のCP鉄道)が、自社の子会社である中小航空会社のカナディアン・エアウェイズに買収したカナダ国内の中小航空会社9社を買収して合併させる形で成立したカナダ太平洋航空を元々の前身とする。

同社は1968年にカナダ太平洋鉄道グループの再編とCPブランドの導入に合わせて「CPエア」に社名を変更し、ベアメタルとオレンジを基調とした派手なカラーリングを纏った機体群で長距離国際線を運航し、太平洋路線を主軸にカナダ最大の航空会社であるエア・カナダ(当時のトランス・カナダ航空)に次ぐ地位を占めていた。


一方の前身であるパシフィック・ウェスタン航空は1945年10月、カルガリーを本拠地とするセントラル・ブリティッシュ・コロンビア航空として設立された。1953年に社名をパシフィック・ウェスタン航空と名を改めている。

こちらは主にカナダ国内線を運行していた。


しかしCPエアはオイルショックとトランス・カナダ航空との競争によって負債がかさみ、徐々に経営不振の兆候が出始めてくる。それでも機材整理と更新によって立て直しを図ると、1980年代になってカナダにも到来した航空業界の規制緩和政策に乗り、戦略提携を結んでいた国内線運航会社のイースタン・プロヴィンシャル航空を吸収合併し、1986年に社名を元のカナダ太平洋航空に戻した上で、白とネイビーブルーを基調とした新しいカラーリングを導入した。


そんなカナダ太平洋航空だったが、間もなくの1987年、パシフィック・ウェスタン航空によってCP鉄道から3億ドルで買収される。翌1988年にパシフィック・ウェスタン航空はカナダ太平洋航空を吸収合併し、社名を「カナディアン航空」に変更、広範囲の国際線ネットワークを有するカナダ第2位の大手航空会社に変貌を遂げた。

1989年には当時財政難に直面していたチャーター航空会社のワードエア・カナダを買収している。


しかし1990年代に入るとエア・カナダに加えて隣国アメリカの大手航空会社、更には格安航空会社との競争が激化したことで徐々に疲弊していく。それでもカナディアングースをシンボルとした新しいCI「プラウド・ウイングス」を導入してイメージ刷新を図ったり、1998年にアメリカン航空などと共に航空連合「ワンワールド」を発足させたりしたものの、結局2000年に経営不振によりエア・カナダに吸収合併された。


1997年末におけるカナディアン航空インターナショナルの航空機数はジェット機が76機で子会社の国内線の航空機が55機。カナディアン航空の1998年の売上高は31億7100万カナダドル。従業員数は約1万5000人(1997)。

カナディアン航空 ボーイング767-300


関連タグ

カナダ 航空会社

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました