概要
公式な場面、文語、公文書、学術文書などの改まった場面では用いられないが、内輪のくだけた場面のみに使うことを許される言葉の総称。
英語の「スラング」に相当し、品のない言葉(卑語)や差別用語、専門用語の誤用に由来する俗な表現も俗語に含まれる。また、対応する改まった言葉がある場合とない場合がある。
用法
俗語を交えることで親しみや打ち解けた雰囲気を演出できるほか、「みんなが知っているが説明が長くなる」現象や、「常用単語だけでは細かいニュアンスが伝わらない」し「回りくどくなる」事柄について、俗語を適切に使うことで情報伝達・意志疎通を円滑に運ぶ手段として用いることができる。
しかし、改まった場で不用意に使うと「学がない」、「品性に欠ける」などのそしりを受ける以外にも、内輪でしか通じない俗語や、専門用語の誤用に由来するスラングをみだりに使うことで思わぬ誤解を招く恐れもある。
実際のところ、いわゆる構文と言われる通俗的なフレーズ(常套句、クリシェ、決まり文句)ばかりを繋げて話すのは(自分の頭で会話や文章を組み立てなくて良いので)「楽」なのだが、あまりに乱用すると「失礼な人だ」とか「頭が悪そうな喋り方をする人だ」としか思われないので、仲間内以外の多用は避けた方がいいだろう。