小型月着陸実証機(SLIM)
こがたつきちゃくりくじっしょうき
月面着陸の技術実証のため、JAXAにより運用されている無人宇宙機である。
日本初となる月面着陸などさまざまな成果を挙げ、今もなお、ミッションを継続中である。
概要
小型月着陸実証機とは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による無人宇宙機である。
小型の探査機によって、月への高精度着陸技術の実証をすること、従来より軽量な月惑星探査機システムを実現し、月惑星探査の高頻度化に貢献することを目的としている。
名称についてだが、英訳した名称の頭文字をとって、「SLIM(すりむ)」と呼称されることが多い。その他に、「ムーン・スナイパー(月の狙撃手)」という愛称もある。これは、実証した技術のひとつである、着陸したい地点へピンポイントで降下・着陸する技術から付けられている。
SLIMの旅
関連イラスト
SLIMに関するイラストを紹介してください。
別名・表記ゆれ
SLIM 「Smart Lander for Investigating Moon」の略称である。
関連タグ
SLIM ※略す前の英訳については表記ゆれの項目を参照のこと。
主に電源系統に異常が起きた場合、探査機を保護し、地球から送信される再起動コマンドの受信に備えるためのモードのこと。SLIMはこの冬眠モードに手動で移行されたのち、2024年1月29日に探査活動を再開した。詳しくはリンク先記事の項目「実際に運用で使用された事例」を参照のこと。
スイングバイ・フライバイ技術習得を主目的とした工学実験衛星。多くの月スイングバイを行いながら同時進行で月面観測も行われており最終的には月面に着陸して運用を終えている。
本格的月観測衛星。地球の出などの多くの実績を残し最後は月への里帰りを遂げ運用を終えている。