イルマ・グレーゼ
いるまぐれーぜ
ナチスドイツ占領時代のアウシュビッツ(アウシュヴィッツ)強制収容所の女性看守。
1923年10月7日 - 1945年12月3日
経歴
1923年生まれ。元々ナチスドイツの支持者の1人でナチスの一組織「ドイツ女子同盟」(BDM)に入り、各強制収容所で看守としての訓練を受けた。19歳の時にアウシュビッツ(アウシュヴィッツ)強制収容所へ配属され、のちに連絡主任にまで出世する。
見た目に反してドSであり、収容中のユダヤ人女性に怪我を負わせるなど、女性看守の中では最も残酷な振る舞いをしていた。
ドイツ降伏直前の1945年3月、アウシュヴィッツからベルゲン・ベルゼン強制収容所へ異動。翌4月、収容所を解放したイギリス軍によって、同僚の女性看守たちとともに逮捕された。ナチスの数々の人道に対する罪を裁く「ベルゼン裁判」にて同年11月17日に死刑判決を受け、翌月の12月3日に絞首刑が執行された。22歳没(ナチスでの全刑死者では最年少)。