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式守伊之助の編集履歴

2024-03-21 18:28:54 バージョン

式守伊之助

しきもりいのすけ

相撲の行司の名跡。右の神主みたいな方。

概要

木村庄之助と共に行司のツートップ(立行司)を担うえらい人。

役目は行司の記事を参照。

 

武士みたいな名前だがそれもそのはずで、初代は江戸時代半ばまでさかのぼる。

以来弟子たち(式守家)の中から三役を裁く行司が立行司になる時襲名されるのが通例…というか義務となっており、現在までに41代続いている。

なおツートップと書いたが実際には木村庄之助の方が格上(つまり伊之助はNo.2)で、これが空位になった場合は伊之助が襲名。そして41代が38代木村庄之助を継いだため、令和6年の一月場所からは伊之助は不在になった。

 

まさかの不祥事

立行司、式守伊之助

時は2017年、第40代が巡業先の宿泊先で未成年行司にセクハラという事件が発生。

これにより彼は翌年初場所から3場所の出場停止処分を受け、処分が明けた2018年5月31日付で退職した。

    

伊之助あれこれ

  • 出番

結びの二番(最後から二番目の取組)を裁く。結びの一番は木村が担うが、いない場合はそのまま伊之助の出番。


木村と伊之助は短刀を携えているが、これは「もし横綱の大一番で誤審(刺し違え)があったら切腹する」という覚悟のあらわれ。

流石に現代では切腹とはならないものの、理事長に進退を伺うのがしきたり。そのくらい責任重大なのだ。

 

  • 伊之助カラー

メイン画像ではオレンジ色だが、伊之助の軍配の房・装束の菊綴(きくとじ。和装の襟や袖にあるポンポン)は紫白と決められている。

ちなみに木村は紫一色で、三役の行司がオレンジ色。装束の色については特に決まっていない(素材は夏が麻布、冬が絹とされる)。

 

  • 草履

三役以上の行司たちは[[草履]を履く事が許されるが、これは1960(昭和35)年から。元々は立行司である伊之助と木村(あと三役行司の一部)の特権だった。

 

  • 軍配

初代が使っていた由緒ある逸品で、20代目からは代々受け継がれている(譲り団扇という)。

普段は相撲博物館に収蔵されていて、必要な時にレンタル。

表面の漢字6文字は解読不能だが、裏には「いにしへの ことりつかひの おもかけを 今ここに見る 御世そめてたき」と書かれているらしい。

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