ここでは戦術機のチェルミナートルについて解説する。
ロシア軍戦闘機→Su-37
準第三世代戦術機。
米軍呼称はジュラーブリク。チェルミナートルはSu-27と区別するためにNATOがつけた名前。
Su-37は、ソビエト連邦軍の第二世代機・Su-27を準第三世代仕様にアップグレードした戦術機である。通常戦闘からハイヴ突入戦までを視野に入れた全戦局での運用が可能な多任務戦術機として開発されたSu-27の設計を継承し、近接格闘戦能力と瞬発機動力の更なる向上に重点を置いた強化改修が施されている。固定武装も同様で、肩部装甲ブロック先端に4振(x2)、膝部装甲ブロック前縁に1振(x2)のスーパーカーボン製ブレードがマウントされており、ソビエト機の特徴である前腕部のモーターブレード(x2)と併せ、超近接戦仕様となっている。
攻撃的な印象を強調する肩部装甲のスーパーカーボン製ブレードは、大規模BETA集団との混戦状態を想定したもので、多くのハイヴを抱えるソ連の国土奪還という悲願が色濃く反映された設計といえる。密集近接戦を想定した設計は、欧州各国の第二世代機にも見受けられる特徴である。
腰部装甲前面のノズルに推力を逃がす構造によって逆噴射機構を廃した本機の跳躍ユニットには、噴射方向制御パドルではなく、従来型の噴射ノズルが採用され、信頼性と整備性の両立が考慮されている。
本機が装備する突撃砲は、西側のものと同様36mmチェーンガンと120mm滑空砲で構成されており、使用する砲弾も共通である。各所に"AK-47"を彷彿とさせるそのデザインがこの機体の出自をより強く主張している。
1997年、配備開始。
上のイラストはSu-37UBでSu-37に複座式管制ユニットを搭載したタイプ。
火器管制処理などを分担して衛士の負担を減らすことを狙っている。これは、複座で運用することを念頭に置いて開発された米製戦術機F-14及びF-18の影響(技術流入)があるといわれる。
トータルイクリプスにて、"紅の姉妹"ことクリスカ・ビャーチェノワとイーニァ・シェスチナ
が搭乗する機体である。