「柿の種ってね、食べても太らないんですよ。小っちゃいし。」
概要
カロリーゼロ理論とは、サンドウィッチマンの伊達みきおが提唱する食品のカロリーに関する画期的な説であり、既知の生物学的・栄養学的機序に基づかない超理論である。理論を要約すると、食材の種類や調理法、食品の色や形状、食事の際の状況などによって、食品のカロリーはゼロになるため、食べても太らないというものである。
2017年10月15日放送のテレビ朝日系『アメトーーク』の「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」に出演した際に初めて発表され、その後も「ついつい甘いモノ食べちゃう芸人」「アイスがなきゃ生きてイケない芸人」「ハンバーグ大好き芸人」「揚げ物大好き芸人」「草野球たのしい芸人」などでも理論を唱え、やがてアメトーク以外のテレビ番組でも披露するようになった。
ブラックマヨネーズの小杉竜一を始めとする食いしん坊芸人などこの理論に賛同する者もいれば、元雨上がり決死隊の宮迫博之やアンジャッシュの渡部建のように否定する者もいる。なお、相方である富澤たけしは否定しており、伊達がカロリーゼロ理論を披露するとしっかりツッコんでいる。
具体的理論
閲覧上の注意:多くの番組に出演するなかで同系統の食品に対しても理論がぶれる場合があり、0kcalとなる作用機序が複数存在する場合や、齟齬する場合もある。
- 小さい食品にはカロリーは含まれないため、0kcalである。柿の種のような小さい食品にカロリーが含まれているわけがなく、食べたところで太るわけがない。
- プチシューは小さいため、0kcalである。1個食べたところで太るわけがないし、2個目、3個目を食べても当然太らない。つまり何個食べても0kcalである。
- カロリーは外部から加えられる強い力に弱い。カステラはギュっと潰してしまえば小さくなるため、0kcalである。潰した際にカロリーが空気中にふわっと飛んでいってしまうためである。よって圧縮すれば太るわけがない。ただし、カロリーが周囲に飛散するため、副流カロリーには注意が必要である。
- カロリーは熱に弱く、110℃以上の油に耐えることができず消滅してしまう、もしくは油に溶け出してしまう。よって揚げ物はすべて0kcalである。なおポテトチップスはカロリーが死滅するほどの温度で揚げているため、0kcalである。
- カロリーは寒さにも弱く、-10℃以下に耐えられない。また食品を冷たくするとカロリーが飛ぶため、0kcalである。食品を冷凍した場合カロリーは食品ごと凍って消滅してしまうため、0kcalである。アイスクリームやアイスキャンディーなどの氷菓子は0℃以下であり、0kcalである。
- 冷たいものは基本的に0kcalである。おせち料理は冷めているため、0kcalである。
- 市販のアイスクリームやアイスキャンディーに書かれているカロリーの表示は、箱や棒のカロリーを指している。よって伊達の大好物である「酪王カフェオレアイスクリーム」の箱に書かれている「208kcal」の表示は、その箱まで食べた場合のことである。
- カロリーには色が着いているため、白い食品はすべて0kcalである。豆腐にカロリーがあるなど聞いたことがない。
- 白い食品には白紙に戻す効果があるため、0kcalである。よって練乳もうどんもご飯も白身魚もすべて0kcalである。
- 白い食器類やカトラリー類を使用しても0kcalになる。
- 練乳の「練」は鍛錬の意味であり、鍛え上げられているため、0kcalである。そもそも白いため、いずれにせよ0kcalである。
- 駅弁には残念ながらカロリーがあるのだが、カロリーは新幹線の時速200キロメートルを超える速度には着いてこられるはずがないため、追いつけない。走行中の新幹線の車内で食べることでカロリーを摂取することがなくなり、何をどれだけ食べても0kcalになる。これは慣性の法則を否定しており、物理学的機序にすら基づかない衝撃的な理論である。
- 野菜などヘルシーなイメージのある食品は実際に0kcalである。芋類も野菜である以上すべて0kcalである。
- カロリーはパン粉に包んで油で揚げることにより油へ逃げる性質がある。コロッケは野菜であるジャガイモが主原料であり、若干あったカロリーも油へ逃げるため、0kcalである。
- フライドポテトは細いため、0kcalである。そもそもジャガイモは野菜であり、油で揚げられているため、いずれにせよ0kcalである。
- トルネードポテトは隙間を圧縮してしまえば太るわけがない。そもそもジャガイモは〔以下同文〕
- ナポリタンのハンバーグ乗せは野菜であるトマトでコーティングされているため、0kcalである。
- サラダは野菜をふんだんに使っておりヘルシーであるため、0kcalである。
- サラダせんべいのような、名称に「サラダ」や「サラダ味」と付いている食品も野菜であるため、0kcalである。
- 純米せんべいは原材料が純米のため、0kcalである。サラダ味のものはむしろ痩せる可能性すらある。
- かき氷は氷でできておりほぼ水であるため、0kcalである。よって白くまは0kcalである。水にカロリーがあるなど聞いたことがない。
- キャベツ太郎はその名の通りキャベツであり、キャベツには水分が含まれているため、0kcalである。水にカロリーが〔以下同文〕
- ソースカツ丼はキャベツがソースカツのカロリーを吸ってくれるため、0kcalである。
- カロリーは食品の中心に集まる性質がある。よってドーナツやバウムクーヘンなどの中心に穴が開いている食品はカロリーが集まっている部分がくり抜かれているため、0kcalである。なお穴の周りの可食部はほぼ空気である。
- 麩菓子のようなふわふわした食品はほぼ空気であり、食べた気がしないため、0kcalである。当然パンもほぼ空気であるため、0kcalである。
- ドーナツなどの環状の食品はその形状そのものが「0」を表しており、実際に0kcalである。よって食べても太るわけがない。
- クレープは一見三角形だが、広げた元の形状は円形であり「0」を表しているため、0kcalである。
- この世にはカロリーがマイナスの食品も存在し、烏龍茶などが該当する。何を食べても烏龍茶を一緒に飲むとそのカロリーが相殺されて0kcalになる。
- 辛い食品は体内でエネルギーを消費するため、カロリーがマイナスである。柿の種も辛いため、自然にカロリーを消費する。特に麻婆豆腐は白い食品である豆腐を用いている上に辛いため、ダイエット食品である。
- ガリガリ君は食べるとガリガリに痩せることから名付けられた商品である。このようにカロリーがゼロであることをアピールしている商品も存在する。
- 歌舞伎揚げのような昔から販売され続けているロングセラー商品は基本的に0kcalである。太らないからロングセラーになっているのである。
- からあげクンのような名前がかわいいものは0kcalである。
- シェイクとフライドポテトのような甘いものとしょっぱいものを交互に食べればカロリーが中和されるため、0kcalである。
- パフェのような甘いものは食後すぐにエネルギーに変わるため、実質的に0kcalである。そもそも糖分では太らないのである。
- マドレーヌとカフェオレのように相性の良い食品の組み合わせは、一緒に口にすればカロリーが中和されるため、0kcalである。
- カツカレーはとんかつのカロリーとカレーのカロリーとの相性が悪く、ぶつかり合って喧嘩し、勝手に飛び出していくため、0kcalである。
- そもそも高カロリーの食品同士を一緒に食べると、カロリー同士がぶつかり合って外に飛び出していくため、0kcalである。よって天ぷら中華であれば天ぷらとラーメン、カツ丼であればとんかつと卵のカロリーがぶつかり合うため、0kcalである。
- カレー味のものはスパイスがふんだんに使われておりヘルシーであるため、0kcalである。よってどれだけ食べても太るわけがない。
- カレーうどんを食べた後、残った汁にご飯を入れて食べれば3日は満腹になり、その間は何も食べなくてもいいため、太る心配がない。
- 焼き鳥はタレにくぐらせることによってカロリーが洗い流されているため、0kcalである。
- 鳥は空を飛ぶものであり、カロリーも一緒に飛んでいくため、鶏肉は0kcalである。
- セリ鍋は野菜であるセリと鳥である鴨の肉が入ってるため、0kcalである。
- ラム肉はヘルシーなイメージがあるため、0kcalである。ジンギスカンも0kcalであり、食べれば食べるほど痩せてしまう。伊達は北海道へ行った際にジンギスカンを18人前も食べたが、翌日ガリガリに痩せてしまったくらいである。
- 牛はそもそも0kcalである草を食べて育つため、牛肉は0kcalである。よって牛カルビ串も0kcalである。
- 寿司にはカロリーがあるのだが、寿司職人が握った寿司はカロリーが潰れて職人の手に吸収されるため、0kcalである。
- 大盛りにした場合、カロリーがオーバーフローしてしまい結果的に並盛り程度のカロリーになるため、実質的に0kcalである。
- アヒージョには料理上手で有名な速水もこみちがよく使っているオリーブオイルが多量に使用されているため、0kcalである。
- 大晦日に何かを食べたとしても、カロリーは年を越さないため、1月1日になった時点で前年に食べたカロリーはゼロになる。年越し蕎麦は必ず大晦日の内に食べなければならない。
- 令和の「令」は「零」すなわちゼロを表しているため、令和時代であれば何を食べても0kcalである。
- 屋台で売られている焼きそばは透明のプラスチック容器に入れられているため、0kcalである。
- 神社の縁日など、祭りの日ばかりは神様も大目に見てくれるため、何を食べても0kcalになる。
- ペヤングソースやきそばのようなカップ焼きそばは湯切りすればカロリーが一緒に流れるため、0kcalである。またソースをかけた際によく掻き混ぜればカロリーは飛ぶため、いずれにせよ0kcalである。
- カップ焼きそばは軽いため、0kcalである。軽いものにカロリーがあるわけがない。いい加減にしてほしい。
楽曲展開
サンドウィッチマンの故郷である宮城県にゆかりのあるロックバンドMONKEY MAJIKにより、カロリーゼロ理論を元にした楽曲『ウマーベラス』が制作されている。サンドウィッチマンとのコラボ楽曲となっており、曲名は富澤が食レポの際に用いるフレーズをそのまま使用している。
関連動画
MONKEY MAJIK × サンドウィッチマン『ウマーベラス』公式ミュージックビデオ
真相
もちろんすべてボケである。…が、大真面目に「知らないんですか?」と言いたげな顔で滔々と語る姿は謎の説得力を持っており、「健康ブームに一石を投じる」「何でもかんでも健康志向の世の中を明るくする」として支持者を着々と増やしつつある。普通に考えてむちゃくちゃな理屈であり、「そんなわけない」という滑稽さが多くの人に受けている。
しかし栄養士から便箋7枚にも及ぶ「何を言っているんですか?」という旨のガチのお説教投書を頂戴したらしい。当たり前だ。だが、そもそも誰が聞いても明らかなボケであるため、それに対してマジレスするほうも融通が利かずどうかとは思うのだが、当の栄養士もそれだけ真剣だったのだろうか。
なおこのボケとの直接の関係はないが、伊達は長年の暴食や喫煙習慣による不摂生が祟り、このボケがネタでは済まないほどの悪性高血圧であり、降圧剤を服用中である。それを考えると栄養士が説教の手紙を送ってしまうのも無理はないのかもしれない。詳細は当該項目を参照。
本人の心情
上記の説教投書のような真面目な注意を受けたことや、番組収録の際などに幾度となく「これは何キロカロリーですかね?」などのフリをされ続けたことで、伊達本人はこのネタに飽きていた。このため、何キロカロリーか問われた際に「さあ? 400くらいじゃないんですか?」などと返してしまい、がっかりされることもあった。また上記のソースカツ丼の際にも、「(ソースカツのカロリーを吸収した)キャベツも食べるんでカロリーはあるんですけどね」と発言するなど、飽きていることが垣間見られる。
実際、2019年7月8日放送のテレビ朝日系『帰れマンデー見っけ隊!! 3時間SP』に出演した際、「俺もう飽きてるんですよ、カロリーゼロ」と心情を吐露している。しかしその回のゲスト出演者であった中川家の礼二から「継続は力なり。飽きた頃にゼロの向こう側に何かある」と諭された。お笑い芸人としての先輩から言われたこの言葉には、伊達も思うところがあったようである。
その後、2021年1月26日放送の『ナイツ ザ・ラジオショー』に出演した際にも、やはりこのネタに飽きていることを明かしながらも、「礼二さんには『ちゃんとやれ』と。『ゼロの向こうに何かある』と」と語り、約1年半前に言われたことを大事にしている様子が窺えた。
継承者の登場
伊達の姪である声優の伊達さゆりが、2024年8月24日放送のTBS系『いくらかわかる金?』に出演した際、MCを務めたハライチの澤部佑から、カロリーゼロ理論を用いているのかを問われ、「ガリガリ君は食べたら痩せる。木の棒にカロリーが詰まっている。食べる部分はゼロカロリー。私はそうやって育てられました。」と答え、それを隣で聴いていたパンサーの向井慧から「(カロリーゼロ理論の)継承者!」と評された。
アイドルをやっている姪っ子に何を吹き込んでくれているんだ。
関連イラスト
関連タグ
ちょっと何言ってるか分からない:本来は富澤のボケだが、傍から見ると実際そう言いたくなる。
超理論 屁理屈 こじつけ デタラメ 意味不明 支離滅裂 荒唐無稽
それはない いやそれはない そんなわけない おまえは何を言っているんだ いや、そのりくつはおかしい 突っ込みどころ満載
食べる 大食い 大食らい 大飯食らい 大食漢 健啖家 食いしん坊 暴食 暴飲暴食 鯨飲馬食 ドカ食い 早食い 食べ過ぎ
飯テロ 高カロリー カロリーゼロ 両手に食べ物 いっぱい食べる君が好き タベガール 少女食事中 お前には金(食費)がかかっているという事を忘れるな
脂肪フラグ 脂肪確認 美味しいから大丈夫だよ 食欲には勝てなかったよ… ムシャムシャしてやった 今は反芻している
ピザは野菜 ホットドッグは野菜 フレンチフライは野菜:アメリカ合衆国における同様の超理論。
実在人物
- 小杉竜一(ブラックマヨネーズ):賛同者。
- 中川礼二(中川家):推奨者。
- 石塚英彦(ホンジャマカ):賞賛者。
- 伊達さゆり:伊達みきおの姪にして継承者。
- 渡部建(アンジャッシュ):否定者。この理論に対して敢然と立ち向かった人物。
- 宮迫博之(元雨上がり決死隊):否定者。
版権キャラクター
- 三村かな子(アイドルマスターシンデレラガールズ):アニメ版第6話で「美味しいから大丈夫だよ」と発言。なお中の人のアドリブである。そのインパクトの強さからゲームなどに逆輸入された。
- 槙原志保(アイドルマスターシンデレラガールズ):上記の三村かな子よりも明らかにこの理論を使用しているアイドル。それも後継者や信者といっても過言ではないレベルで常用している。ただし、その適用範囲はパフェを初めとしたスイーツ系統のみと思われる。
- エマ・ヴェルデ(ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会):アニメ版2期2話で大量のアイスを食べていた際、「アイスはすぐ溶けてなくなるから大丈夫だよ」とカロリーゼロ理論に近い理屈を展開した。
- ネラ・クライストチャーチ(ステーションメモリーズ!):夜食としてラム肉を頻繁に食べているが、「夜に食べれば寝て消費されるから実質0カロリー」とカロリーゼロ理論っぽいことを発言している。
- メジロマックイーン(ウマ娘プリティーダービー):スイーツが大好物な一方で太りやすい体質のウマ娘。自身を叱咤して体型維持を頑張る一方で誘惑に負けることもあり、イベント「初詣」では新年の抱負が『甘さ控えめ』であるにもかかわらず、露店で「おしるこ!!」と発言したことをツッコまれた際に「まだ今年は始まったばかり。年のトータルで『控えめ』の範囲に収まれば、問題ございませんわ!」とカロリーゼロ理論を連想させる台詞を発言した。
- 望月美琴(ドカ食いダイスキ!もちづきさん):期待の新星。「ドカ食いしても黒烏龍茶を飲んでカロリーを相殺」と言い出すのは序の口で、第5話では 「カロリー1/2であるカロリーハーフマヨネーズをかけると『カロリーに1/2を×(かける)』ので、かければかけるほどカロリーが減ってく」という、もはや本家すら超えそうな「カロリー1/2理論」を唱えてきた。
- 澁谷かのん(ラブライブ!スーパースター!!):上記の伊達さゆりの代表作であるため、ネタにしている人がいる。また、本編では3期6話で冬毬がサラダしか食べていない様子を見て、「だからあんなに落ち着いているのか」と推測している。
同類
こさつね氏の悪いことを言うパンダ。