カツカレー
かつかれー
名前の通りとんかつ(カツレツ)とカレーライスが合体した料理。
蕎麦屋で食べるカツカレー、カレー専門店(スタンド)で食べるカツカレー、とんかつ屋で食べるカツカレー、それぞれに個性がある。
「華麗に」「勝つ」という事で受験その他の勝負前に縁起担ぎとして食べられる事もある(他にカツ丼など)。
カツカレー
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1948年に東京銀座の洋食店「グリルスイス」の常連であった元巨人の千葉茂二塁手が考案したというのが有名であるが、1918年に東京浅草の「河金」にて常連客が丼ぶりにカレーとカツを盛り付けしたのを頼んだのが発祥とする説もある。
日本発祥の料理だが、その後の日本食ブームとも相まって海外での知名度・人気も高い。
特にイギリスでは1990年代初頭から大手日本食レストランチェーンで提供されていた影響もあり、現在では国民食といっても過言ではないほどの知名度を持つ(もっとも上に乗せるのはとんかつではなくチキンカツが主流。これは豚肉の食べられないイスラム教徒、鶏肉が大好きなカリブ系移民が多いことが理由らしい)。
「カツカレー(Katsu Curry)」という単語も定着しており、カツの乗っていないただのカレーにも「カツカレー」という商品名が付けられる事があるほど。
あちらではココナッツミルクを効かせたエキゾチックなテイストになっているため、日本人の想像するカツカレーとは大きく異なる。
2012年9月27日に自民党総裁選で勝利を収めた安倍晋三首相が、投票前に都内のホテルで3500円のカツカレーを食べた事が話題となり、twitterでは空前のカツカレーテロを引き起こした。
この3500円は会場費込みであり、しかもメニューにないものを特別に作って貰ったためカレー+とんカツの合算で割高になったせいである。
ついでに言えばマスコミはこれを値段の事も含め「贅沢な事しやがって」と安倍首相に対する不満が爆発したかの様に報じたが、実際はマスコミに対する「そんなどうでもいい事を報じるなんて余程暇なんですね」と言った皮肉が主と言われている(むしろ値段だけ見ればもっととんでもない品を社員食堂で出す新聞社や放送局もある)。
この件を逆手にとってか、後年アベノマスク配布の件で質問した朝日新聞の記者に対し、同社が販売していたマスクの値段(2枚で3300円)を引き合いに出し責め立て、販売中止に追い込んだ事例もあったが、件のマスクは値段相応な高性能品だったことや、対する肝心のアベノマスクは素材の高級さや職人の手作りをアピールしていたものの、そもそもサイズが小さかったり配布されたマスクに異物混入していたりと、無料配布を抜きにしても「(医療現場の支援等)他のことに金を使え」とツッコミが入るほど粗末な有様だったことからか、(配布遅延などもあってアベノマスク自体もだが)カツカレーの時ほど話題にはならなかった。
- カツカレー - Wikipedia
- カツカレー - ニコニコ大百科
- 3500円カツカレー報道 - 々