概要
パンを粉末状に砕いた物で、揚げ物の衣に使用される他、ハンバーグなどのつなぎに用いたり、グラタンの上にまぶす、炒めてパスタにふりかける、等といった用途に用いる。
欧米では「ブレットクラム」と呼ばれ、残り物の硬くなったパンやクラッカーの使い道として考え出されたのがはじまりである。日本の物に比べてきめが細かい。
イタリアでは粉チーズの代用品として(近代に入るまで、生まれたての子牛の胃袋からでしかチーズ用の酵素・レンネットを取る方法がなかったため)、炒めたパン粉をパスタにかけて食したという。(通称:貧乏人のパスタ)
日本には洋食が普及すると、乾燥していないパンを大まかな粉状にほぐし砕いて作る生パン粉、及び、保存用に生パン粉を乾燥させて作った目の粗い乾燥パン粉が作られるようになる。
近年では日本食の普及も手伝って日本式のパン粉も海外で「panko」 の名で流通しており、揚げたときの食感が好まれ、欧米でもプロの料理人から一般家庭まで愛用されているという。