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鉱物としてのカンゴーム

カンゴーム(煙水晶)とは水晶の一種。

カンゴームという名前は、産出される山脈の名前が由来(スコットランドのカンゴーム山脈から)。

産出量が少なく光を通しにくい性質。

宝石の国』の登場人物としてのカンゴーム

以下未アニメ化範囲のネタバレ注意

硬度
担当冬季担当
モデルと思われる鉱石煙水晶
一人称
声優[[]]

ゴースト・クォーツの「中の子」。年上の宝石を「にいさん」と呼ぶ。困り眉なことが多い。 武器はゴーストが使っていた大鎌、後にアンタークチサイトのような鋸状の剣を使用している。

二層構造であるゴーストの内側(黒い部分)で、時々ゴーストの意志関係なく勝手に動いていた。ラピスの言うことなら素直に聞いていたらしい。

ゴーストが月人と戦った際に殆どの表層が剥げ落ち、月へ連れ去られたことによって現れた。

ゴーストの最後の言葉と彼が連れ去られる原因となったフォスへの怒りから彼とコンビを組む。

ゴースト同様、ラピス・ラズリの首を一番大切なものと称している。

フォスと組むことになったが、見回り中に襲撃してきた月人からカンゴームを庇い、フォスが頭部を奪われ昏睡状態に陥る。カンゴームはフォスの体に、フォスとは逆に首から下を月人に奪われたラピスラズリの残っている頭部を接続する提案をする。102年後、カンゴームは眠りから覚めたフォスが髪を払う仕草にラピスを重ねる。

当初は周囲からゴーストと呼ばれていたが、フォスの提案で金剛先生にカンゴームという名をつけてもらった。

昔から本を読むのがちょっと好きらしい。本当はラピスに読んでもらいたいと思っている。

カンゴーム自身は黒色だが、髪と瞳はゴーストの影響で銀(あるいは灰)色である。ゴーストが剥がされる前に戦いで左腕を失ったため、代わりにスモーキークォーツをつけている。当初は白粉を肌に塗っていなかったが、冬季の担当になった時から白粉を塗るようになった。

元々髪色、物言い等からアンタークチサイトに似ているところがあり、一時的にフォスを錯乱させた。白粉を塗ったことでますますアンタークに似た見た目になり、フォスは一度「アカンゴーム」と呼び間違え彼に突っ込まれている。他のあだ名は「カンゴ~ヌ~ン」など。

ゴースト部分が削り取られているため、他の宝石たちより少し身体が小さい。

その点がレッドベリルの職人魂に火を付けたらしく、やたらと可愛い夏眠用パジャマを毎年着せられている。本人はフリフリな衣装を着るのにあまり乗り気ではない。最近は慣れてきたものの、目覚めないように踏ん張っている。

言動は粗暴だが、気丈で付き合いが良い。作中きってのツッコミ体質で、ボケ役のフォスと相性が良い。フォスにはかなり振り回されつつ、漫才のようなやり取りをしている。

しかしある人物から、その関係性に指摘を受けて以来、彼に対する態度が変わりつつある。

関連タグ

宝石の国 市川春子 フォスフォフィライト

ゴースト・クォーツ ラピス・ラズリ(宝石の国)

カンフォス

※この先、原作9巻のネタバレ注意

2度目の月行きの際、月人のリーダー・エクメアから粉にされた宝石たちのうち硬度4以下のもの(アンターク含む)は再生不可能であると告げられる。それを聞いた後、フォスの精神を安定させるために自分の表面に合成アンタークを外装して欲しいとエクメアに申し出る。

しかし、そこまでしてフォスに尽くそうとするのは、瞳の虹彩に残っているゴースト・クォーツの意志によるもの(エクメア曰く「呪い」のようなもの)だと判明。

(実際、第四十五話でフォスへのラピス頭部接合をルチルと金剛に提案した際、両者に難色を示されると外的な力が働いたかのように代替品として自らの頭部を外し与えようとしている。その行為を金剛に止められた直後、「フォスを まもれって ゴーストが」とうわごとのように発していたのも事情を踏まえると納得がいく)

そしてカンゴームが自分を塗り潰すのはゴーストの意志に支配される事に疲れたためだろう、と彼から指摘され、ゴーストの分離を勧められる。最初は拒否しようとするが、それすらもゴーストの意志だと気付くと恐怖を感じ、またエクメアから「本当の君はこの星の美しい空色だ」と言われたことで、生まれて初めて「自由になりたい」という願いを口にし、施術を受けた。(ただし、このゴーストの欠片に明確な意識があるとは読み取りづらく、エクメア曰く「金剛が気付かないはずはない」とのことなので、金剛はゴーストとカンゴームの問題に気付きながら意図的に放置した可能性が高い。)

施術後はゴーストの意志から解放され、フォスやラピスに対する執着心も無くなった心持ちに爽快感を感じ、代わりにエクメアを強く慕うようになる。

着たい服を自分で選ぶなど、自分の意志を育てる訓練を通して交流していくうちに、やがて彼に好意を寄せる。

「フォス 月に連れてきてくれて ありがとな」

エクメアを慕うようになってから、男性的で粗暴な口調は変わらないが、外見や仕草は完全に女性的になった。

白粉を塗るのをやめ、初登場時以来の黒い肌を晒け出した姿(前述の通りエクメアはこの肌を「この星の美しい空色」と褒め称えている)となり、露出度の高い女性用の服で身を着飾って過ごすようになる。また、瞳はゴーストの虹彩を取り除いたため肌と同じ黒色になった。

(髪はかつてと同様だが、エクメア曰く影響はないとのこと。髪部分の記憶量は微量、かつインクルージョンも棲んでいないことが多いためと思われる)

その後、エクメアと数回のデートを経て、遂に結婚式をあげる。月人の支配者の嫁となって以降は、沢山の月人や他の宝石から「」と呼ばれ仕えられ、豪奢な暮らしを満喫する。

エクメアに対しては超が付くほどデレデレで、所かまわず(フォスの前や重要な会話の途中であっても)イチャイチャしてしまうほど。そのラブラブっぷりは他の宝石たちの間でも話題になるほどである(特に恋バナ好きのダイヤモンド)。

一方、ゴーストとの複雑な問題のうっぷんから、フォスに対しても辛辣な態度に変化しており、フォスからの必死の願いも突っぱねたり、棘のある言動をしてくるようになる(「いない仲間のために近くの仲間を雑に扱うのはやめたほうがいい」など)(とはいえゴーストとカンゴームの相互依存問題にフォスはあくまで無関係であり、カンゴームの態度はただ感情的で非論理的なもの、いわば八つ当たりではある)。

ラピスについても、フォスから「ラピスの体が戻ったら頭を返す」と気遣われてもどうでもいいと返答し、「組んでいたのはゴーストであって俺じゃない」と言い捨てている。

しまいには地球へ襲来した月組の宝石たちを迎えに来た際に、平気でフォスの頭(ラピス製)を叩き割ってから回収するという暴挙に出た。本人曰く「よく喋ってうるさいから回収を楽にするためにやった」との事で、同朋想いのイエローを激しく動揺させた(またこれがフォスが交渉の余地ありと判断したユースクレースとの対話の機会が中断する原因となった)。

アンターク、ゴーストとこれまでにペアを組んだ相手を立て続けに失い、心が壊れかけたフォスを支え続け、親友とも呼べる存在となったカンゴーム。

しかし、彼すらも自分から離れてしまい、フォスは再び精神の均衡を失う事になる…。

フォスが体をバラバラにされ埋められたことについても特に気にする様子はなく、むしろフォスが失敗したことによりエクメアとこの先も一緒にいられることを喜ぶ。

200年後、すっかり「姫」として扱われることに慣れたカンゴームは、自分の名前も忘れていた。

エクメアの命令より200年の記憶を重点的に修復され、醜く成り果てたフォスに対し

「ふーん、人間ってのはフォスフォフィライトみたいなやつなのか」

「おまえ(エクメア)昔人間作ろうとしてたよな、やめて正解」

と嘲笑うのであった。

金剛がフォスにより砕かれ、地上の宝石たち(フォス以外)が全て月人に回収された後、バルバタとエイティ・フォーに開発された「宝石を月人にするマシーン」を前に、真っ先に服を脱ぎ捨て駆け込もうとして止められるも、直後に新ゴーシェが月人化に成功した事で安全が確認され、他の宝石たちと共に月人化した。

その際にエンマ(エクメア、エマ)から「ウェレガト(失われた言語で豊穣と超越という意味の造語)」という名前を与えられ、「名前が欲しかった」と喜んでいた。

その後、シンシャやアンタークチサイトと月のパーティの準備の過程で親しくなる。

ちなみにウェレガト(カンゴーム)も含め、この三人はフォスフォフィライトの変容に大きく関わった宝石でもある。

なお、被支配関係にあったゴーストクォーツとは和解した模様(ただしラピス・ラズリは頭のぶんの記憶が足りず再生できなかった)。

12巻特装版小冊子にはパーティの様子が描かれており、彼が綺麗に着飾った様子を見ることができる。

一万年後、神となったフォスの前に(自身はエクメアのそばに立つ形で)元宝石、元アドミラビリスを含む月人総出で現れ、最期はフォスに祈られ全ての月人と共に消滅した。

イラスト(ネタバレ)

関連タグ(ネタバレ)

エクメア エクカン

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