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フォスフォフィライト

ふぉすふぉふぃらいと

フォスフォフィライト(Phosphophyllite)とは、鉱物の一種である。また宝石を題材とした漫画『宝石の国』の登場人物でもある。pixivでは主に登場人物の方を指す。
目次[非表示]

概要

非常に希少な美しい青緑と透明感が特徴的な鉱物である。すでに産出が止まっているような状態で、流通量が少なくかなり高価。
宝石としてカットされることもあるが、硬度は3.5と低くまた割れやすいため加工が難しいとされる。
燐葉石とも呼ばれる。

『宝石の国』の登場人物としてのフォスフォフィライト

硬度三半
靭性最下級
担当博物誌編纂係
愛称フォス
一人称
モデルと思われる鉱石燐葉石(りんようせき)
声優黒沢ともよ


主人公。
素直な性格であり、思ったことはためらわず口にする。
事あるごとに戦闘に出たがるが、硬度が低いゆえに割れやすく一際脆い身体であり、さらに月人好みの薄荷色とあって戦闘には向いていない。
口と度胸だけは一人前であるが、何をさせても不器用で自ら役立たずと言うこともある。なかなか仕事が決まらずにいたが、第一話にて博物誌を編むという仕事を与えられる。
博物誌作成の任を受け博識なシンシャに手伝いを求めた際、シンシャの心中を知り有意義な仕事を見つけてあげたいと思うようになる。
宝石たちの中では最年少であり末っ子と称されることも。第十話の時点で三百歳になった。

特性

宝石たちの中でも硬度が低く、戦闘に向いていないフォスだが、それと引き換えにある特殊な性質を持っていた。
それは、他の鉱物との親和性が高く失った部位を別の物質で補填しやすいという特性である。

この特性が故に、幸が不幸かフォスは欠損した部位を補填する事で、以前には無かった能力を手に入れる事ができるようになる。
その一方で、宝石そのものの特性として、自分の一部を失うと記憶を失うと言う特性が存在しており、フォスが別の物質で自身の身体を補填すると言う事は、今までの自分の記憶も失うと言うリスクも抱えている

この性質上『フォスフォフィライト』と呼ばれるキャラクターは物語が進むにつれて様々な意味で変化していくため、画像検索するときはネタバレ注意

関連イラスト

Phosphophyllite
フォスフォフィライト


脆い
2020/7~2020/12 までのlog (宝石の国)


フォス
フォスフォフィライト



関連動画



関連タグ

宝石の国 鉱物 宝石
シンシャ アンタークチサイト  
アメシスト ボルツ ゴースト・クォーツ カンゴーム ラピス・ラズリ

ロードオブヴァーミリオンⅣ:コラボカードとして参戦する。

フォスの変容(ネタバレ注意)























  • 原作2巻・アニメ5話~

Phosphophyllite
強くてもろくて美しい


両脚を失い、アドミラビリス族から提供されたアゲートと貝殻を合わせた新たな足を得て俊足となった。
最初は速すぎて制御がきかなかったが、それは何とか解決したらしい…。



  • 原作3巻・アニメ9話~

金蓮
きみと春が見たかったんだ


冬の間、アンタークと冬の仕事をすることになるが、その最中に両腕を失い、間に合わせとして白金の合金を代わりに付けたところ、柔軟性から自由自在に伸縮・変形させることが可能な腕を得る。
合金は体内にも入り込んでいるため体格も大きくなったが、重い合金を取り入れたため先述した俊敏さは無くなり、合金と擦れて元の身体が少しずつ擦り減るようになってしまう。
アンタークを意識し自ら髪を短くしており、切った髪は、合金を操ることによって磨り減っていく体の補填にも用いている。
外見が派手になったことで、足には再度白粉を塗るようになった。
また、その間の出来事により天真爛漫な性格や表情が鳴りを潜め、精神的にも不安定さが目立ち始める。



以下未アニメ化範囲





















  • 原作7巻~ カンゴームを庇うため頭部を月人に奪われた結果、昏睡状態になってしまう。

頼んだよ、僕の優秀なインクルージョン
黄昏


ラピス・ラズリの頭を、新たな頭部としてフォスに繋げられた。
ラピスの頭を持ったことで、物事を細かく分析できるようになる。
フォスフォフィライトとしての自我を保っているものの、ラピスに似た言動や思考をするようにもなった(実際、カンゴームはフォスの髪を触る仕草からラピスの面影を感じている)。
髪型は長髪、ポニーテールから最終的に短髪に落ち着く。

  • 原作8巻~
左目に人工真珠が埋め込まれる。
その左目は暗いところでは光るらしく、イエローはエグイと言っていた。

大善。
Phos


月で作られた剣と服を身にまとう。





















  • 原作10巻
単身で地上へ降りた際に地上の宝石達によって粉々に砕かれ、シンシャの提案によりバラバラの場所へ隠される。
220年後、金剛によって復元される。

  • 原作11巻~
度重なる体の破損を合成宝石で補った。
この際、エクメアの命令により生き埋めにされていた200年の記憶を重点的に修復される。
前の段階ではギリギリで持ちこたえていた精神もついに発狂状態にあり、外見も異形と化す。
頭は大きく破損し、背中や首などから棘や光背の形をした合金が漏れている。

宝石の国Ⅰ
宝石の国 フォスフォフィライト





  • 原作12巻~
地上に残った宝石たちとの最終決戦の末、シンシャによって精製された大量の水銀を取り込み、更なる変異を遂げる。
その姿は、怪物然とした以前の姿よりもかつて人間と呼ばれた古代生物に近くなっていた。
そして、金剛の右目を取り込んだ事で金剛の力まで引き継ぐことになり、その引き継ぎが完了するまでの一万年間を地上で一人孤独に暮らすことになる。

おかえり





  • 原作12巻・97話~
一万年後、金剛の記憶の引き継ぎが完了した姿。
金剛の記憶に出てきたアユム博士から「渡ったら橋は燃やして」の言葉と共に姿を現した。
もはや宝石を連想させる固さや輝きといった要素は消え去り、謎の白い液体らしき存在で構成されている。

ドレスを身に纏ったような姿に後光のような輪がついている。顔には不思議な模様ができる。

大きいね かわいいね




余談

テセウスの船

特性の項目でも少し触れたが、フォスは自身の姿が変異していく度に、少しずつ以前の記憶を失っている。
特に頭部は宝石の中でも記憶が大量に蓄積された部位であり、これを失う事は、宝石の中からかなり多くの記憶が失われることを意味する事が作中で明言されている。
その為、頭部を失って以降のフォスは頭部に残されていたラピス・ラズリの記憶と意識に人格が大きく影響され、思考や性格面で大きな変化を遂げる事になった。

また本誌版の93話では、彼は手足を失う前の自分の顔を幻視しながら、それを自分であると認識できないほどに記憶が欠落していた。単行本版ではこの部分が変更され、手からすり抜けた綿毛を踏みつけ「何か 思い出せそうだったのに」と呟くという、綿毛が頭についていた1話の頃の自分を曖昧にすら思い出せない、孤独と記憶の混濁が強められた描写になっている。

それらの事実から、読者からはこの状態のフォスをフォスと言って良いのか?という声が相次いで聞かれる。
また、この一連の流れがかの有名な説話であるテセウスの船に類似している事から、度々フォスの身の上に例えられている。

仏教の七宝

フォスが失った部位は何らかの形で必ず補填されるが、それらの物質は仏教において特に高貴とされる七つの宝・七宝で構成されると言われる。七宝に数えられる宝は二種類あるとされ、その内訳は以下の通りである。

無量寿経瑠璃玻璃瑪瑙硨磲(シャコ)珊瑚
法華経瑠璃瑪瑙硨磲真珠玫瑰

この内、玻璃はガラスのこととされ、玫瑰は詳細は不明ながらも赤い宝石のこととされる。作中でのフォスの変遷は、恐らくはこの両方の経典を参考にしたと思われる。
推測される詳細はこちら。

  • 玻璃:壊れやすいフォスフォフィライト自身
  • 瑠璃:ラピス・ラズリの頭部
  • 金、銀:合金(金と白金)の両腕
  • 硨磲、瑪瑙:アドミラビリス族の貝殻とアゲートの両脚
  • 真珠:月で造られた合成真珠
  • 玫瑰:シンシャから受けた大量の水銀

詳細は不明だが、仏教の七宝を揃える事で、宝石が人間になっていく様子を表しているのかもしれない。

真タグ(⚠ネタバレ注意⚠)

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