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月人(宝石の国)

つきじん

『宝石の国』に登場する勢力。文字通り月に拠点を持ち、地上で暮らす宝石たちを連れ去るべく頻繁に兵力を差し向けている。
目次 [非表示]

概要

宝石の国に登場する勢力。宝石たちが「黒点」と呼ぶ予兆を伴って出現するため、日中は宝石たちが島の方々で哨戒に当たっている。夜間に出現したことは無いらしい。

仏像や天女のような姿を取っており、大きな布のような足場を展開して弓矢や投げ槍を用いた攻撃を行う。一度に数十体単位で現れ、時には複数の黒点から同時攻撃を仕掛ける。中央の仏像を破壊すると全体が霧散する旧式と、霧散しない新型があり、新型にはさらわれた宝石の一部で作られた武器が載っていることがある。

個体ごとの意志が希薄、あるいはほとんど感じられず、機械的に宝石たちを襲撃しては破片をへと持ち帰っていく。


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センシティブな作品月人


関連タグ

宝石の国 月人 オリジナル月人









ネタバレ

現在出ている原作第8巻のネタバレです、ご注意下さい













月人の正体

月人たちの正体は「祖なる動物」=人間、その「魂」の変異体。

彼らは「祈り」によって魂の分解と全てからの解放――つまり無に帰ることが出来ると考えているが、いつからか「祈り」が滞り、無に帰る時を待ちながら月面に築いた都市に留まっている。

宝石たちと同様に不死の存在ではあるが、物質的な身体を持つかれらに対して、霧散しても再形成可能な身体を獲得しており、特に月では再生が早い。

食事や排泄といった生命維持活動があり、人間の精神性を引き継いだまま無為な営みを数万年にわたって繰り返し続けていることに疲れ果てている。そのため「ある者」の祈りを引き出すべく、手段として宝石たちの誘拐を続けてきた。

一様に中性的な印象を与える宝石たちと比べて男性的、女性的な容姿を持つ個体も少なくないが、月人にも性別は存在していない。(図説参照)


月での月人

宝石たちが暮らす地上の濃い大気を苦手としており、派兵の際には呼吸を止めて首に開いた穴から発する呼吸に似た音で意思疎通をしている。黒点を通じて現れる際の出で立ちは計画の一環としての扮装で、月での実態はかなり俗っぽい。

文明というよりは文化的な宝石たちの島に比べ、人間の技術をある程度継承していることから極めて高度な文明を維持しており、月の内部から特殊な金属鉱油が吹き出てくるという特異な環境を利用した広大な都市的建造物を拠点としている。

未完成ながらも「魂・肉・骨」を兼ね備えた“人間”の再合成を試みるなど、禁忌も倫理もとうに希薄になっている節はあるが、それでもかつての人間が生み出した最盛期の技術には及んでいない様子。

鉱石生命体としての宝石を合成宝石から生み出す研究も行われているが、インクルージョンの出来は宝石の身体を動かすような天然ものには程遠い。武器として使用されていたヘリオドール等も合成宝石から製造したもので、宝石の生命活動に必要な天然のインクルージョンを含まないため、仮に相当量を回収してつなぎ合わせたとしても再生はしないらしい。劇中でフォスの左目として埋め込まれた真珠も同様。


さらわれた宝石たちのその後

さらわれた宝石たちは月人が触ってチェックをして動かないかどうかを確認するようだが、大抵は自壊するか異常をきたして活動停止してしまう。そのため、ある人物に見せつけるために裁断機にかけ、光る砂として地にならして月を飾り立てている。

なお、回収時の破片は事細かに記録されており、ある目的のために製造される合成品の成形に反映されている。


目的

無に帰るために必要な「祈り」をある人物に実行させるべく、あの手この手で説得を試みてきた。様々な形の直接交渉に失敗し、次に宝石たちを介した交渉を計画するも、連れ去った宝石は一様に活動を停止してしまう為これも失敗、宝石を模した鉱石生命体の製造を試みるも、インクルージョンによる自律活動を再現できず失敗。

その傍らで、誘拐した宝石たちを光る粉にして月面に敷き詰め、なおも「祈り」を引き出そうとしている。


名前のある月人

エクメア

月人からは「王子」と呼ばれる容姿端麗な青年。王子といっても社会的な階級を持たない月人の中ではあくまで「特別な個体に対する尊称」であり、才能と外見を基準に政治部門の決定権を与えられているに過ぎない。自らの意志で月へと赴いたフォスを出迎え、真実を淡々と明かす。「祈り」の発動による月人の消滅を最優先に行動しており、フォスからは狡猾残酷と呼ばれている。

万能超人の天才肌ながら、本人は自身を含めた月人を「クズ」と扱き下ろしており、繊細な一面も相まって度々落ち込んでいる。酒にはあまり強くないらしい。

月人からはかなり信頼を置かれているらしく、「恥ずべきもの」とされる個体への命名を方々でねだられている。


セミ

フォスの監視兼世話係として任命された大柄な月人。名前はエクメアに付けてもらったもの。おっとりとした性格で少々うっかり屋。監視という名目でしばらく一緒に過ごしたフォスを慕うようになり、フォスが地上へ戻る際には、別れ際に涙目になって抱きしめるなど情が深い。エクメアの物真似がそこそこ似ているらしい。

戦闘形態は明王のような出で立ちで、宝石たちには新型と認識されている。


クイエタ

エクメア専属のファッションデザイナー。何物にも急かされない環境もあってか、100年に1着しか作らず、普段はかなりぐうたらに過ごしている。フォスの来訪がもたらした諸々の変化の中で、新しい大仕事に創作意欲を燃え上がらせる。


キマ

高級衣装店ストゥラニカのメインディレクター。フォスの衣装をはじめとして複数のデザインを抱えているせいか、仕事熱心。師匠にあたるクイエタをとても尊敬している。


バルバタ

月面の粉と化した宝石の再生計画を担う顎ひげの青年。研究職に就く一方で料理人としても一流の腕を持ち、宝石にも食べられる光メニューを開発する。パスタにはこだわりがあるらしい。


しろ

二重の黒点から出現した異形の月人。筋肉質の肉体、3対の目、6腕で毛の生えた尾を持っている。斬られても分裂・再生し、最終的には無数の子犬のような姿となって宝石たちを翻弄した。なぜか金剛先生に懐いて無害化し、しばらくして霧散する。

可愛らしい外見やふわふわな感触で宝石たちを虜にしたため、後にレッドベリルによって子犬のぬいぐるみが量産され、出現から100年以上の年月が経っても愛玩されている。

ある人物が飼っていた犬の魂を再生させた存在。


分子構造パズルゲーム

二重の黒点から出現した群れの月人。ゲームの駒のような丸・三角・四角などの小さな板状の体に、目と手足がついた姿をしている。集団で飛びかかり、宝石の体を破断面から直接剥ぎ取る嫌がらせじみた攻撃を仕掛ける。

その正体はある人物の愛用していたゲームの変容体。

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