ノワール・レヴナント
のわーるれゔなんと
あらすじ
他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予言してしまう。念じることで触れたものを破壊してしまう。そんな奇妙な能力を持ってしまった4人の高校生が、何者かの導きで出会った時、すべての“偶然”が“必然”だったことに気づく。
張り巡らされた伏線、それらがすべて回収された時、あなたは驚きとともに爽やかな感動に包まれる!
(単行本版 公式サイトより引用)
登場人物
大須賀駿および関連人物
大須賀 駿(おおすが しゅん)
高校二年生。男性。千葉県千葉市出身。高校は美浜区にある。「他人の背中にその人の『幸福度』が見える能力」を持つ。
高校入学時からずっとファストフード店でアルバイトをしている。
真壁 弥生(まかべ やよい)
大須賀と中学から一緒の同級生。黒髪をツインテールに結び、潤いに富んだ円らな瞳以外は全体的に小ぶりで、愛らしくもやや幼い印象。引っ込み思案で控えめな性格。
田中夫妻
大須賀のアパートの隣人。夫は二十代後半で、短く整えられた清潔感のある髪に彫りの深い端正な顔立ちの爽やかな雰囲気。妻は二十代半ばで、やや赤みを帯びた茶色のふわふわ髪。
三枝のんおよび関連人物
三枝 のん(さえぐさ)
高校一年生。女性。水道橋在住。「本の背を指でなぞっただけで中身を記憶する能力」を持つ。
中学まで陸上競技をやっており足が速い。飴玉が嫌い。弟がいる。
サッちゃん
三枝が公園で出会った女の子。三枝の二歳年上で、三枝が読書好きとなるきっかけを作る。
江崎純一郎および関連人物
江崎 純一郎(えざき じゅんいちろう)
高校二年生。男性。西日暮里在住。「毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予言する能力」を持つ。
学業は優秀だが、日々の生活に退屈感を募らせ、近所のとある喫茶店に行きつけになる。
ボブ
江崎の行きつけの喫茶店の常連客。歳は恐らく50前後で白髪混じりのオールバック。恰幅の良い体躯に血色の良い浅黒い肌。見た目は生粋の日本人で「ボブ」は自称であり本名ではなさそうだ。自称どこかの会社の元社長らしい。江崎と懇意になり、トランプゲーム「ノワール・レヴナント」を教える。