概要
一般的にはオレンジ色の髪をしている人が赤毛と呼ばれる。
pixivでは絵の具やパステルの「赤色」そのもののように赤い髪の毛を指すことも多い。(赤髪を参照)
オレンジ色の赤毛がメジャーであるのは確かなものの、厳密にいうと赤毛には紅色、赤紫色、明るい銅色、鳶色、小豆色、赤茶色、茶色に近い赤色、暗橙色、ストロベリーブロンド(赤みがかった金髪)など様々なバリエーションも存在する。
このように多様な色合いにまたがる「赤毛」に共通するのは、その色がフェオメラニン(黄色-赤色)と少量のユーメラニン(茶色)の混合によって引き起こされたものであるということである。
ちなみにフェオメラニンが影響を及ぼすのは髪だけではない。赤毛の人は薄い色をした眼、ピンクがかった肌であることが多く、紫外線に敏感でそばかすができやすい。
赤毛は潜性遺伝であり、世界人口の1%から2%にしか発現していない。
北ヨーロッパ、ロシアおよび西ヨーロッパ系の人々では比較的発現確率が高く、2%から6%ほどの人口が赤毛である。ブリテン島を中心に分布しており、ケルト系の影響がうかがえる。
アシュケナージ系ユダヤ人においてもよく見られ、特に南ヨーロッパではユダヤ人=赤毛のイメージが強かった(ちなみにイスカリオテのユダが赤毛であるというイメージは聖書に基づいたものではなく、偏見を含んだ南ヨーロッパの美術作品の影響によるもの)。現在でも東ヨーロッパではこのステロタイプが根強い。
北アフリカにおいてはモロッコ、ベルベル人アジアにおいてはアラブ人、イラン人、モンゴル人、テュルク系の一部にも赤毛が見られる。