概要
- 近衛中将。律令制における左右の近衛府の次官。官位相当は従四位下。正三位や従三位の者が在任している場合、三位中将と称された。蔵人頭を兼ねた場合、頭中将と称した。
- 陸軍では主に軍司令官、軍団長等(准将が無い陸軍では師団長)を務める。位階は正四位に相当した。
- 海軍では主に艦隊の司令長官、司令官等を務める。位階は陸軍同様、正四位に相当した。
- 空軍では主に航空軍司令官等を務める。
また、准将を置かずに「上級大将・大将・中将・少将」の将官4階級制を採る軍隊においては「大将」が一般的な中将に相当するとされる(上級大将)
少将の上、大将の下の将官であり、将軍あるいは海軍(及びフィクションにおける宇宙軍などでは)提督などとも呼ばれる。
中将の階級では、陸軍では軍団長、海軍では(フィクションにおける宇宙軍などでも)艦隊司令長官(名称については艦隊司令官とされる場合も多い)をなどを勤める。
他に総司令部の参謀長クラスも中将ないし大将の階級が多い。
時代の差異や、フィクションではその物語の設定にもよるが、おおむね1万人以上の将兵の上に立つ役職となることが多い。