データ
機種 | Nintendo Switch |
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ジャンル | ロールプレイング |
配信日 | 2024年7月22日 |
価格 | 基本プレイ無料(一部有料) |
販売元 | ジニアス・ソノリティ株式会社 |
レーティング | IARC 3+ |
概要
電波人間のRPGFREE!から10年ぶりの新作である。UIやマップなどが一新され、新しい要素も追加されている。
ゲーム名の表記は様々で、New電波人間FREEや電波人間Switchというのもある。
ストーリー
人間のあなた(プレイヤー)は、電波人間である※こうたがいじめの現場に遭遇し、いじめっ子「さくじろう」に立ち向かうも負けてしまう状況を見ていました。
さくじろうたちがいじめられっ子を連れて立ち去って行った後、こうたは強い電波人間になるため、あなたと共に冒険に行きます。
※新しくデータを作成する機種またはアカウントが違っても、電波人間は変わらない。
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一度クリアすると、キャラクターの発言が変化するようになった。
新要素
モンスターの証
確率で入手可能。戦闘中に使用すると、モンスター固有の攻撃が発動する。
つかまえるアンテナに代わる仕様とされてるが、公式から廃止したとは断言されていない。
また、各ステージごとに登場するモンスターの証をすべて集めることによる報酬も存在する。
メインステージ7をクリアすると証をフレンドに送ることができるが、レア度3以上の証を送るにはジュエルが必要となる。
※注意
このゲームではRMT(Real Money Trade)は利用規約で禁止されております。
SNS上でRMTでの交渉を見かけたら決して加担することなく運営に通報してください。
カジノ
ステージ6をクリアすると解放される。
カジノでは購入・収集したカジノコインを以下の方法で賭けることで増やしていくことになる。
そのカジノコインは貯めることで景品と交換することができる。一部施設は未開放のままである。
- モンスター闘技場
モンスター同士の戦いを予想し、勝利すれば倍率によって賭けたコインを手に入れることができる。
また、そのコインをそのまま次の試合に賭けることも可能で、この場合は賭けるかどうか決定するまで次の試合に登場するモンスターはわからない。
ただ、決定する前に知りたい場合はジュエルを1つ使うことで見ることが可能。
- スロット
未記入
釣りポイント
「新しい魚を釣る」または「特定のサイズより大きい魚を釣る」ことで手に入るポイント。
このポイントはショップでアイテムと交換が可能。
その入手方法の関係上有限かと思われていたが、釣りチャレンジの報酬でも手に入ることが判明した。
変更点
- 主人公補正
前作までは主人公となる電波人間の能力は通常の同型の電波人間と差がなかったが、今作では主人公(こうた)にHP+12・突然死耐性+2の補正が予めついている。
また、この補正は出生により誕生する電波人間に引き継ぐことが可能。
- アンテナ関係
1.AP
前作ではアンテナごとに消費するAPが決まっており(例:ちょっとかいふく 消費AP 3)、アンテナを強化するほど消費量も多くなっていったが、今作ではすべてのアンテナの消費APが1に統一されている。その代わりに最大APが数~十数ぐらいになっている。
2.状態異常関係
前作まででは「やけどなおす(やけど治療)」や「あたためる(しもやけ治療)」など、属性関係の状態異常治療アンテナはそれぞれ独立していたが、今作では「ぞくせいなおす」というアンテナにまとめられている。これはアイテムについても同様で、「やけどなおし」などであったのが「ぞくせいなおし」に統一されている。
3.アンテナの強化
前作までは全てのアンテナにおいて特定のレベルに達するとアンテナが変化して強化される(例:「ひのたま」→「かえんほうしゃ」(Lv16)→「もえさかるごうか」(Lv51))方式だったが、今作では一部のアンテナが特定のレベルに達するとプラスがついていって効果が上昇する形になっている****(例:「ひのたま」→「ひのたま+1」(Lv11)→「ひのたま+2」(Lv21)→・・・「ひのたま+N」(Lv10N+1))。
前作同様変化していくものもある(例:「みんなつよめになれ」(Lv21)→「みんなつよくなれ」(Lv51))
その他味方や相手に状態異常を付与するアンテナは前作までは最初は効果範囲が単体で、成長すると全体になっていたが、今作では単体アンテナが成長しても全体アンテナにはならず、継続ターン数が増加するのみである。全体アンテナは同じ単体アンテナ同士を出生させることで確率で誕生する。
- 状態異常関係
先述の治療法の統一以外にも以下の変更点が確認されている。
1.状態異常の強度
前作までは毒や火傷などのスリップダメージ・ダメージ増幅系の状態異常に強度は存在しなかったが、今作では状態異常に強度が存在する。
その強度はその状態異常を持っている状態で再び状態異常を付与されると強度が大きくなり、大きくなればなるほど状態異常の効果が大きくなる。
2.継続期間
誘惑や恐怖等の行動をキャンセルする状態異常は前作までは全て1ターンしか継続しなかったが、今作では技による誘惑・恐怖の中に2ターン以上継続するものもある。
- 処理関係
今の所確認された行動処理の電波人間のRPGFREE!からの変更点は以下の通りである。
- 複数体の電波人間が一斉に通常攻撃を仕掛ける(または節約などの指示を出す)際、前作では撃破後もまだ攻撃していない電波人間がいた際、その対象のみに対する攻撃処理→対象の死亡モーション→次の対象に対する攻撃処理という流れだったが、今作ではその際にトドメをさす電波人間までがその対象に攻撃すると同時にそれ以外の電波人間が他の対象に向かって攻撃しており、攻撃処理にかかる時間が削減されている。
- 行動順が連続である電波人間が同じアンテナを発動する際、前作は発動モーションが別々に行われていたが、今作では同時に発動モーションを行い、その効果が同時に発生するようになった。
- 複数の敵対個体が同じ行動をとる時、その行動モーションが同時に行われるようになった。
- 戦闘終了後に経験値が手に入るが、生存している電波人間全員の経験値が上限に達している場合、経験値の獲得のメッセージが省略される。
- ショップ
今作ではステージにおいて商人から買い物をする時、島で購入するよりも安く買うことができる。
また、買い物を行う度にリタイアした場合に購入したものが失われ、使ったゴールドも戻ってこないという注意書きが出るようになった。
- 転生
前作の転生が上限突破へと変化した。
電波人間のRPGFREE!にあった世代が撤廃され、最初はLv20に、それ以降は10レベルごとに上限が設定されていて、上限以上にレベルを上げるにはその度に上限突破をする必要がある。
また、前作の最大世代に該当するものが存在せず、すべての電波人間を最大レベルまで上げることが可能。
編集時(2024年8月6日)ではLv100まで上げることが可能。
上限突破の条件は
- レベルがその時点の上限に達していること
- 幸福度が最大まで溜まっていること
であり、上限突破時にゴールドを支払う必要がある。
そのゴールドは上限が上昇するほど多く要求される。
上限突破時にAP・回避率を除くステータスが約1.2倍になるため、前作と比較するとそのレベルからは考えられないほどステータスが高くなる。
- 出生
前作では出生する条件は、
- 同世代の電波人間であること
- レベルが上限に到達していること
であったが、今作では
- 幸福度が最大であること
- ゴールドを支払うこと
になった。
ちなみに前作同様一度出生した電波人間を再び出生させることはできず、特定のアイテムを使う必要がある。
出生後幸福度は0になる。
出生時、出生した2人の電波人間の上限突破数の和を4で割った商だけ誕生した電波人間に上限突破数が引き継がれる。
その電波人間のレベルは上限突破数をNとおくと、
1 (N=0)
10N+11 (N≥1)
である。
- 電波人間の頭や模様
電波人間の頭の形の種類や模様が多数追加・変更され、発生条件も変化した。
前作では頭の形は最大APの上昇や必要経験値の減少量に関わっており、特に強いものだと最大APを50増やす物や必要経験値を3割削減する物があったが、今作では最大HPや攻撃力・防御力等のステータスに影響し、特に強いものでは全状態異常耐性+3&攻撃力+50&防御力+100といったとてつもない効果を持つものがある。
模様については前作では一部属性耐性や状態異常耐性、ステータスに関わっていたが、今作では回避率に関わるものも出てきた。
ただし、出生時の頭や柄の引き継ぎや進化についてはこれまで以上に複雑化&低確率化されている他、2024年8月20日の時点ではノーマルキャッチには丸型、三角型、四角型などの進化の過程における一番最初のものしか出てこなくなったのでレア頭を作るのが非常に大変になっている。
(例えば前作では四角型×四角型→ブロック型であり、ブロック型もノーマルキャッチに出ていたが、今作ではブロック型以外にも凹型、凸型にもなるようになり、それらはノーマルキャッチで出なくなった。このような変化により前作ではノーマルキャッチで捕まえられる電波人間が最低でも4人いれば最終進化系に当たる頭を作成できたが、今作では最低12人必要な頭も存在する。)
- お助けキャラ
前作の地底人や妖精、仲間モンスター等のお助けキャラがステージに突入するたびにキャラごとに設定されている対価を要求されるようになった。
大半のキャラはゴールドを要求するが、特に有用・強力な効果を持つキャラの場合ジュエルを要求されることも。
また、これによりお助けキャラが電波人間ボックスに収容されることもなくなり、ボックスの枠を圧迫することが無くなった(前作ではお助けキャラの数が多く、できる限り集めた場合電波人間ボックスを3,4部屋程占領してしまうという難点があった)ものの、現時点(2024年8月4日編集)では前作同様お助けキャラの強化ができるようになるかどうかは不明(未実装)。
その他にも前作では最後尾に一人のみしか連れていけなかったが、今作では同時に複数のお助けキャラを連れて行けるようになった。
- 黄金の扉
前作では一部のエクストラステージにしか存在しなかったが、今作ではほぼ全てのステージに登場しており、共通して中には回復ポイントと緑宝箱が3個おいてある。
曜日イベントやジュエルゲット等では扉を開けることで敵のポップ数が増える他、扉の先にしか出現しない敵もいるので、証をコンプリートするならば必ず扉を開ける必要がある。
また、前作では黄金の鍵を持っていないと開けなかったが、今作では持っていないときもジュエルを1個消費して開くことが可能。
基本的に黄金の鍵は一部ステージの隠し宝箱(茶宝箱か赤宝箱なので一度のみ)かエクストラステージの青宝箱(こちらはステージクリアの度に開けられる)から確率で獲得できる。
アップデート
公式サイトでお知らせされた規模の大きいアップデートについて一部抜粋して記述する。
- ver.2.0.0(2024年9月9日)
「出生するとき、入居日の早い電波人間の体格や回避率を引き継ぐ」が修正されることで、回避0の最大個体が意図的に作りづらくなった。
評価
(今後のアップデートで問題が解消された場合、改変・削除をお願いします。)
- マップ上の敵モンスターの移動速度が速い
柱や岩などの遮蔽物を間に挟むように移動しなければ、プレイヤーが操作する電波人間では追いつかれ、エンカウントしてしまう。
また、中断セーブを利用した敵モンスターの配置リセットが今作では通用しない。
- 新規プレイヤーが多い
10年間も時間を空けていた影響か、そもそも電波人間のRPGを知らない初見が多い。
YouTubeや攻略サイトの動画で取り上げられることが多くなってきたことで、解消しつつある。
- 処理のテンポが遅い
完全オンライン制になったためか3DS時代と比べると一部の動作の際に少々ローディング時間が発生する。
- 金欠になりやすい
今作ではボスからドロップする売却用の証がなくなったことで通常ステージ(特に序盤)でのゴールドの入手方法や量が限られ、ゴールドが稼ぎにくくなっている。
ゴールドゲットなどのイベントステージでもブーストのシステムの変更や出現する敵がステージに突入した際に決定される(前作では目当ての敵が出現しなくとも移動してその敵を一度消すことで他の敵が出現することがあったが、今作では敵を倒すなりしないと同じ敵しか出現しない。また、これは中断セーブをしてもリセット不可)こともあって非常に稼ぎづらくなっている。
また、前述の通り上限突破や出生にもゴールドが要求されるようになったり出生でも幸福度を上限まで上げる必要が出てきたので前作では出生のためにゴールドを使うことがなかったのに対し、今作ではアンテナや頭の厳選を行うものならばあっという間にゴールドが底をついてしまいかねない。
上述の2つの要因により今作では序盤から中盤(具体的にはメインステージ8まで)は特にゴールドに困ることが多い。
- 主人公(こうた)をパーティから移動できない
電波人間の主人公は単体蘇生用の「ちょっとふっかつアンテナ」で平均的な体格であることが代々続いている。
ガチパを構成しようとするとアンテナの種類やステータスなどで邪魔になる場合があるが、本作では対戦用パーティー以外で変更できない。
まあ今作のストーリーは現時点(編集時2024年8月12日)では主人公が伝説の装備を手に入れる冒険の過程で強くなる物語なので宜なるかな。
- オフラインキャッチの「つかまえた電波人間」の数に制限がある
オフライン環境では8人まで捕獲可能だが、8人に達するとオンライン環境で電波人間の塔に入って仲間にするか全員逃すかしない限り新たに捕まえることができない。
- 飽きる
施設の未開放とイベントの規模の小ささに加え、夏休みの時間を使ってエクストラを踏破した猛者たちを中心にプレイヤーが飢え始めている。通信対戦を行うバトルタワーは9月下旬まで閉鎖されているため、忍耐あるのみ…