概要
迷宮神話・はじけて!ザックとは井上大助原作はじけて!ザックの単行本化の際に改題した改訂版である。全4巻。
作品が迷走した事への整合性を取る為、加筆が為されているのが特徴である。
主な加筆としては、1巻冒頭に終盤の展開に繋がるようなプロローグが描かれたり、白川ユダが早期から登場するシーンなど。
2巻以降には話と話の間に作者の自分語りの1Pマンガが描かれている。
迷宮神話の題名は作品が迷走(寧ろ編集部に弄られた)した事への自虐的な意味である事は言うまでもない。
本来なら完全版となるべきであるが、ページの都合上ボンボン86年4月号連載分がカットされており、単行本4巻の書き足しページでも「いわゆる、ボツ」と触れられている。
後年発売されたドットコム復刻版は迷宮神話版を底本にしているため、削除分もそのままである。
というか、原稿が現存しているかどうかも不明である。
(現状では完全復刻の見込みは無いため、どうしても読みたければ古書店等でボンボンのバックナンバーを探す事をお勧めする)
なお、ストーリー的には特におかしな点は無いが、1部コマのみボツの話を含めたセリフがある。
ドットコム版では迷宮神話版2巻以降の1Pマンガは別のカットに差し替えられている。
(変わりに、各巻末に復刊記念として書き下ろしのページが描かれている)
また、迷宮神話版の全4巻を全3巻にまとめ直したので「白川ユダ編」が全巻に含まれる構成になっている。