概要
投手として、大リーグ通算94勝46敗、20勝以上を2回含む4度の2桁勝利を挙げ、1916年には最優秀防御率のタイトルを獲得しており、1916年に挙げたシーズン9完封は左投手としての完封数の記録として1978年に破られるまで、大リーグ記録だった
変わった記録としては、彼が先発した試合で1死も取れずに審判の判定にクレームをつけて、退場処分を受け、後を受けた投手がその後一人のランナーも許さず、ノーヒット・ノーランを達成(一時期完全試合とも記録されているが、現在ではこちらに落ち着いている)、実は「継投によるノーヒットノーラン」を初めて達成した投手の一人(ただし勝利には全く貢献せず)でもある
というように、このベーブ・ルースという投手は「投手として記録に残る選手である」である事には間違いない・・・
・・・はずなのだが、打者に専念して以降の成績があまりに強烈だった為に、投手として記憶される事が(打者に比べ)ほとんどないのは、これは仕方ないとしか言い様がない。打者としての活躍はもはやここで書くまでもないが、714本塁打、12回の本塁打王、打点王6回、首位打者1回など数えきれない記録を打ち立てた、控えめに表現しても「野球界の大英雄」である。
なお、打者としてのベーブ・ルースの成績は既に幾人かの選手に追い越されているが、ハンク・アーロンやバリー・ボンズにしろ、日本の王貞治にしろ、投手タイトルまで取った選手は皆無であり、そう言った観点からしても、ベーブ・ルースが最も偉大な大リーグ選手である、というのは否定しがたい事実である。