シリキレグモ
しりきれぐも
シリキレグモとは下半身がぶつ切りにされたような見た目のトタテグモの仲間である。
概要
シリキレグモとは下半身がぶつ切りにされたような奇抜な形の蜘蛛の属である。より具体的にはトタテグモ下目オオツチグモ上科トタテグモ科のCyclocosmia という属。
トタテグモらしく地中に穴を掘って生活するが、特筆すべきはやはりその防御手段。穴の中に入ると自身の体で通路を塞ぎ敵の攻撃を防ぐのだ。下半身の先が多数の溝の入った円盤状になっており、マンホールの蓋のように穴の入り口を塞ぐことができる。なおこの蜘蛛は自分の腹部を少し縮ませることで穴の奥に入り込むこともできる。
通常、動物が巣穴への侵入を自分の体で塞ぐ場合それは頭を盾の代わりにすることが多い(例としてはヒラズオオアリなどが有名)。だがこの蜘蛛は敢えて尻で塞ぐ。余程自分の尻に自信があるんだろう。
生息地は東南アジアや北アメリカで、中国では「下半身が古銭のようだ」と言われてるらしい。メスでも体長が3cm弱、オスは体長2cm程度であり、腹部の円形部分も1.6cmと小さい。