※最新コミックス32巻までの内容を含みます
概要
双星の陰陽師のラスボス。
穢れの王は真層・禍野の最奥「深淵の地」に封印されている。
この世のありとあらゆる穢れをかき集めて生まれた、星そのものにかけられた呪い。
正体
結論から言うとなんと地球外生命体である。
遠い遠い宇宙の片隅でひっそりと生まれ、「宇宙に存在する負のエネルギーを喰って巨大化する」という思考のもと、行動を開始する。
やがてヒトが棲む星の存在を知り、そこに何十年何百年何千年と巣食い、負のエネルギーを喰らって成長していった。そして蓄えた負のエネルギーが臨界に達したとき、巣食うた星そのものを消滅させて去っていく。
その後はまた新たな星を見つけては喰らい消滅させ、また新たな星を見つけては喰らって消滅させる。これを何万年と繰り返していき、遂には焔魔堂ろくろたち陰陽師が住むこの世界にやってきたのである。
紅緒と悠斗が視た知らない世界の記憶、説明の出来ない未来の記憶は穢れの王が見てきた星々の記憶も混ざっており、いずれこの世界でも起きうるかもしれない出来事である。
『すでに過ぎ去った未来にして、これからやってくる過去』
無悪への干渉
安倍晴明によって深淵の地に封印されながらも、無悪の意識にずっと干渉していたことが判明。無悪はこれを陰の意志を強く持つことで耐えていたが、死の間際に陰の均衡が崩れ、結果、無悪の肉体を依り代に穢れの王が顕現した。
※重大なネタバレ
神子でないと穢れの王を祓うことができないと言われていたが、神子が穢れの王を祓うと、その神子が次の穢れの王となることが判明。
未だこの地獄の連鎖から抜け出せた星は存在していない
双星の陰陽師と穢れの王の最後の戦いの最中、穢れの王の次元を超越した力に触れたことで二人は真実を見ることになる。
安倍晴明が言っていた経緯よりもはるか昔の出来事。穢れの王は別の星の人間だった。一切の澱みの無い純白の精神の持ち主であった彼女は、巫女として人々の邪念や強欲によって実体化した穢れを取り除くために秘術を執り行った。だが、数百年数千年経っても世界は良くなるどころか醜さを増していく。徐々に巫女は精神を侵されていき、美しい世界、罪も穢れもない無垢な世界のために、負の念を吸収して星を破壊する穢れの王が誕生した。
※更なるネタバレ
これまで『穢れの王』は神子が一人でなってきてしまった為、誰も地獄の連鎖から抜け出せなかった。しかし、ろくろと紅緒が二人で一緒に『次の穢れの王』禊ぎの王となり、陰の気は禍野の拡張を抑える為に使う事で穢れの王はようやく地獄の連鎖から抜け出す事ができた。そして、穢れの王は『みらい』と言う名の女の子として生まれ変わり、10年後にろくろと紅緒の子・焔魔堂光と共に儀式を執り行い、これによって禍野が一つの惑星として存在できる事になり、ろくろと紅緒も穢れの王の役割から解放された。