スクラントン現実錨
すくらんとんげんじつびょう
概要
スクラントン現実錨とは怪奇創作サイトscp_foundationに登場する用語の一つであり、ヒューム値を指定の数値に固定する技術のことである。
周囲のヒューム値を低くして現実を歪める現実改変者の収容に使われる。
ヒューム値とは現実性を表す値であり、この数値が低いと現実性が不安定になり、異常な事態が起きやすくなる。幽霊騒ぎなどのオカルト現象はこの現実性が低くなってしまった結果起きるモノで、廃墟が心霊スポットになりやすいのは「安定した現実性を持つ人間の出入りが少なくなったから」「そしてそこに人間が現れた事で土地よりも高いヒューム値を持つ人間の恐れが現実改変によって幽霊などの現象として現れるから」と説明できる(外に連れ出せない、追いかけてこれないのは周りの安定したヒューム値を持つ土地では存在を保持できないため)。また人間の現実性が低くなると「何をやってもうまくいかない」様になる(端的にいうと「現実に負ける」)し、あまり行きすぎると存在すら保てなくなる。
しかし、逆に「極端に現実性の高い人間」は低い側に自分の現実を押し付け、自在に捻じ曲げる事が可能になる。これが現実改変者である(微差だとそこまで大規模な改変はできない。また基本的に「周りのヒューム値を下げる」か「自分がバカでかいヒューム値を持っている」結果として「ヒューム値の低い側の現実改変を起こしている」ので「常に自分と同じヒューム値を持つ自分自身」の改変は不可能)。
このような現実改変者に対抗し、対象を現実改変から護る為の装置が「スクラントン現実錨」である。これは高めのヒューム値を持っているため、現実性の低い場所は安定し、現実性の高い現実改変者はその力場に阻まれ、上手く現実の改変が行えなくなってしまう。改変現象さえ封じてしまえば現実改変者もただの人間に過ぎない為、財団の特殊部隊で容易に制圧が可能になる。
このスクラントン現実錨が生まれる過程にはある科学者の犠牲があり、それについてのストーリーも公開されている。
SCP-3001-レッド・リアリティ-
ロバート・スクラントン博士が現実歪曲実験の最中に発見した異常空間型SCP。スクラントン現実錨は、この空間で起きた「事故」で得られたデータを基に生み出されたものである。
詳しくは本記事を見てもらえるとありがたいが、
とてもえげつない内容なのでここでの解説は伏せておくしかし、この事実だけは知ってもらいたい。
スクラントン現実錨は、スクラントン博士の犠牲があって生まれた。
"確保、収容、保護"。そこに行くつくまでにどれほどの犠牲があったのか。これは氷山の一角である。
SCP-5001 神聖にして侵すべからず
こちらも本記事に詳しく書いてあるが、スクラントン現実描には、実は元となったプロトタイプが存在する。オントロジー安定化装置という、SCP-5001を防衛するために設置された装置で、誰かによってはるか昔に作成されていた。このような超技術で出来た機械を作成できるのはいったい何者なのだろうか...