概要
「とある魔術の禁書目録」「とある科学の超電磁砲」の世界において、人間が超能力に目覚める上での基盤になるもの。科学サイドにおいては重要なワードである。
量子論(例:シュレディンガーの猫)や確率論と深く結びつくものであり、「あの壁をすりぬけて瞬間移動が出来る」「手から炎を発する」などといった現実と乖離した事象をあたかもあるかのように強く思い込む事が「自分だけの現実」を形成する。
そして、そのような強い思い込みや信念などが妄想を越え具現化したものが超能力である。
もっともその開発を分野としている学園都市内ですら超能力に目覚めたのは4割と半分にも満たない。
現実と自分だけの現実の乖離が大きければ大きいほど超能力の効果も強大になりやすく、学園都市内でも特に強力な能力を持つと見なされた超能力者はレベル5として扱われている。
ようは精神破綻者であればあるほど能力が強くなりやすいということであり、
レベル5の能力者にまともな性格の人物が存在しないのもこのためである。
レベルアッパーのような擬似的に超能力を発現するプログラムにも自分だけの現実は深く関わっており、こちらは本来の自分が持つ脳波を木山春生の脳波に矯正し異なる価値観を共有させる事で強引に能力を発現させたり能力レベルを押し上げているものと考えられる。
これを利用すれば常識と自己認識の擦り合わせが完遂され自分だけの現実を強く保てなくなってしまった大人でも超能力を使用可能になるうえ、やろうと思えば使用者全員の能力を使い分けられるが、当然脳にかかる負荷は甚大なので個人差はあれど数日以内に意識を保てなくなり昏倒してしまう副作用を持つ
また、自分だけの現実なのに自己完結していない矛盾からその脳波形が形を成してしまう可能性も存在し、そうなると意思も知能も持たない能力の塊が無差別に超能力を撒き散らす災害と成り果てる事となる。