セルフレジ
せるふれじ
小売店などの利用客が商品入力から精算まで自身で行う形式のPOSレジシステム・機器。
概要
米国では1990年代より普及。
日本では2003年に大手スーパー店が初導入したとされるが、全国的によく見られるようになったのは2010年代後半からである。
主に店舗側の人件費削減や少量購入客の回転率向上などのために導入されるが、無人になるため万引きがしやすくなるという問題点があり、さらに利用者が商品を入力し忘れて意図しない万引きをしてしまうケースも多い。大抵はこれを防ぐためサポート役兼監視役の店員がつくが、機械のシステムエラーも含めたトラブル対応が複雑化し、人件費がかえってかかるという本末転倒な事態に。さらに必然的に操作に慣れていない利用者に操作してもらう事から、買う商品が多いと回転率がかえって落ちるという弊害も起きてしまった。
こうして「きちんと教育を受けた店員にやらせる方が安上がりだし早い(要約)」と有人レジが見直される結果となり、欧米ではセルフレジの使用を制限、あるいは完全撤廃する動きも見られる。日本でも支払いのみをセルフ化した「セミセルフレジ」が増えている。
機械による自動化が必ずしもよい解決策になるとは限らないという典型的な事例と言える。