概要
数あるリージョンの中でも特殊な部類に属する「時間妖魔のリージョン」に居を構える妖魔。
下記の「努力」に起因するのか、基本的に中性的な容姿である妖魔としては珍しく、はっきりと男性的で筋肉質な容姿が特徴。
特殊な「下級妖魔」
妖魔の位は基本的に生まれつき決まっており、彼は下級に属するが、下級ゆえに上級妖魔がしない「努力」をしており、特に彼の場合はその度合いが半端なものではなく、資質(上位の術を覚える才能)を1人しか持てない貴重な「時術」という術系統をマスターしてしまうほど。そして、それゆえに、上級妖魔と同じランクの力まで手に入れている。実際、位がかなり高い者にしか付かない「君」という名前がついているあたりに、その並々ならぬ努力の跡が伺える。
作品中での立ち位置
多くの主人公では、時術を求めて彼のいるリージョンに足を踏み入れることになるだろう。しかし彼が覚えている「時術」は、その名の通り、時間を制御する術である。想像の通り、極めて危険な使い方ができる系統なのである。それを危惧するあまり、自身はリージョンの奥へと隠れ、リージョンごと発生させた時間停止に自らを巻き込む形で封印している。それを解除するために必要なアイテム「砂の器」は、主人公の最大LP(戦闘不能の耐用回数の最大値)を1ポイント減らさなければ手に入らない。しかし、そうまでして手に入れる価値が確実にあるだろうと思われる術のため、彼のリージョンへと足を踏み入れ、時を動かすプレイヤーは後を絶たない。そうして彼に出会うと、2つの選択を提示される。
- 1つ目は「彼を仲間にする」。この場合、時術を使えるメンバーは時の君ただ1人になるが、全ての時術を扱える。
- 2つ目は「彼に時術を販売してもらう」。この場合、時の君を仲間にすることはできず、上位の時術を使えないが、複数のメンバーに時術を覚えさせることができる。
···しかし。3つ目の選択を採る主人公もいた。ブルーである。彼は、故郷の学院マジックキングダムの命令で、あらゆる術を究めるよう言い渡されている。究めるとは、すなわち資質ごと覚える、ということである。さて、上記をお読みになればお判りの通り···時術の資質は、1人しか持てない。それを手に入れようとするブルーは、なんと時の君に戦いを挑むことになる。
時間を自在に操る彼を敵に回すとどうなるか。生半可な戦術やメンバーでは、彼が本気を出した瞬間に太刀打ちできなくなるだろう。当然、それ相応の対策を練っておく必要がある。ブルーにはもう1つ選択肢があり、時術と対をなす「空術」を手に入れるために麒麟を同じく倒すことも可能。この場合、時の君とは戦わずに済むが、どちらにせよ苦しい戦いが待っていることになんら変わりは無い。まさに、資質を集めるために用意された、修羅の道と言えよう。