阿蘇山の北側に位置する、山深い温泉郷であり、24軒の旅館からなる。泉質は主に硫黄泉。
電車も通っていない高原ではあるが、高い人気を誇る温泉街の1つである。
かつては温泉地といえば宴会旅行が中心であったが、そのようなブームの終焉を早くから見越していたのがこの温泉街の旅館のひとつ、「新明館」社長の後藤哲也であった。
後藤は自らの旅館に洞窟風呂を手堀りで造り上げ、集落内の旅館にもよびかけて「自然豊かな雰囲気」「素朴な田舎風味」を売りにした温泉街の雰囲気の演出に力を入れた。
これに他の旅館もこたえ、現在では「入湯手形」など集落内の湯巡りを楽しめるシステムを整備し、看板などの演出を素朴な雰囲気にあわせるなどの努力が行われている。
現在ではこれが功を奏し、宴会旅行が終焉を迎えた現在も多数のリピーターが訪れる温泉街となっており、海外からも多くの観光客が押し寄せている。