アバターの記事も参照。
- アメリカの映画「Avatar」のこと。
- アメリカのテレビアニメ(カートゥーン)「Avatar: The Last Airbender」のこと。
1.のAvatar
2009年公開。監督はジェームズ・キャメロン。
3D映像による劇場公開が話題になり、本国では公開後39日でタイタニックの興行収入を抜き記録を更新、日本では公開5日間で約13億円を稼ぐ大ヒット作となった。
アメリカでは、登場する地球人と先住民族ナヴィの利害関係や世界観の違いなどが作る構図が「アメリカ大陸入植者らとネイティブアメリカンらのそれ」に似て見えること、そして最後には先住者に地球人らが撃退される結末であること、非常にキリスト教的“ではない”作風であることなどで議論をかもしたそうな。
2.のAvatar
製作はニコロデオン。邦題は「アバター 伝説の少年アン」。
2005年~2008年にかけて放映され大ヒットし、日本を含む120カ国以上で放映された。優れたアメリカのテレビ番組に与えられる賞のエミー賞を受賞している。
2012年に「The Legend of Korra」という続編が作られ公開された。
実写映画版
2010年には「The Last Airbender」の題名で実写映画化。邦題は「エアベンダー」。
題名に関しては、当初映画版でもAvatarという単語を使うつもりだったが、先に製作を開始していた1.の方に権利を持っていかれて出来なかったという逸話がある。くしくもその1.のAvatarと同じ3D映画として公開された。
ただし最初から3Dカメラで撮影したのではなく、後からの変換で作った3D映像である。
公開後の評判は極めて悪く、劣悪なアメリカの映画に与えられる賞のゴールデンラズベリー賞で、新設部門を含む全十部門中、八部門でノミネートされ、五部門で受賞してしまった。
複数同時受賞は良くあることなのだが、全十部門中五部門独占というのは同年の他作品を大きく引き離したぶっちぎりの駄作の烙印を押されたようなものである。
ちなみに、その五部門の中の一つは『Worst Eye-Gouging Misuse of 3-D』(「最悪の間違った使い方をされた3D」といったような意味)といい、これは1.のAvatarの成功の影響などから3D映画が増えてきたためにその年に新設された部門なのだった。
題名の件から始まり、なにやら奇妙に縁の深い二作品である。
また、原作では黄色人種であるキャラを多数白人に変更したことでもかなり悪評を買ってしまったという。