解説
古今東西を問わず、恋愛はさまざまな作品で扱われてきた普遍的なテーマの一つであり、それは小説作品においても例外ではない。
純文学とみなされる作品も少なくないが、通俗的なものはロマンス小説と称されることもある。
ロマンス小説は、若者同士のどこにでもありそうな恋愛体験や事件をテーマにした小説であったり、純愛を強調した空想的なストーリーであったりすることも多い。ジュブナイル、ヤングアダルト向けの作品が多く、ありきたりなパターン、結末に終始することが多いため、ロマンス小説(または恋愛小説)と言った場合、暗に安っぽいという揶揄を含んでいることがある。
また、ジュブナイルの分野では、主に少女向けとして集英社コバルト文庫など、各出版社が専門の文庫を出している。オリジナル作品が多いが少女漫画・アニメの小説化もあり、さらに文庫が漫画・アニメの原作となる場合もある。