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概要

南大陸にあるナ国の首都グリューゲル出身の術士。

のちに東大陸のフィニー王国にて、ギュスターヴ13世の家庭教師を4年間務める。

その後も、ギュスターヴ追放時には暗殺の可能性を考えて南大陸へ亡命させたりしている。

弟子にヴァンアーブルを持つ。

優れた才能を持ちながらそれでいて気負った所が無く、人当たりがよく物腰が柔らかい人格者。

毒舌な態度の目立つ術士ナルセスからも敬語で話されるなどの点にハッキリと見て取れる。

若かりし頃の無謀な冒険をしていたネーベルスタンに命の大切さを教え、元々優れていたネーベルスタンに慎重さを備えさせ、後に「ワイドにこの人あり」とまで言わせた将軍に昇格させたきっかけを作ったのも彼だと言えるだろう。

また、当時対立していたギュスターヴ13世とネーベルスタンの仲を取り持ったのも、彼である。

そして、ギュスターヴ13世にとって最愛の母ソフィーが病没した際に慰めの言葉をかけたのも、やはり彼だった。

さらに、ウィリアム・ナイツエッグを破壊する為に、夜の町に海賊をおびきだす作戦を立てた際、その作戦にギュスターヴ13世を協力させようとしたが、それが成功した裏にも彼の説得があったとか。

歴史を変えた人物たちの裏に彼ありと言えるほど人を育て、人を支え、人を動かした人物である。

そんな彼は、戦闘面でも独特の技能を持っており、体術にアニマを乗せるという芸当をやってのける。

術士が体術を使うこと自体が稀なこの世界において、それを組み合わせられるのはもちろん彼だけである。

彼が優れた術士としての証左かもしれない。

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