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狐女房の編集履歴2013/11/04 20:16:44 版
編集者:あかりゆき
編集内容:新規記事作成

概要

狐女房とは、が人間に化けて、人間の男と結婚する説話全般を指す言葉。

日本異類婚姻譚の中ではポピュラーなもののひとつ。

日本霊異記の「狐を妻として子を生ましめる縁(はなし)」や「葛の葉」などが有名。

「狐女房」とよばれる説話

狐を妻として子を生ましめる縁 (日本霊異記)

男が美女に出会い、結ばれて子をなすが、美女はの化けた姿で、に正体を悟られて去ってしまう。

しかし男は狐に「私たちは子まで成した仲ではないか。おまえを忘れることなどできない。せめて毎夜家に帰ってきて一緒に休んでくれないか」と呼びかける。

狐はそれを承諾し、夜毎の元を訪れた。しかしあるときを境に狐は夫の元を去り、二度と帰っては来なかった。

葛の葉 / 信田妻 / 信太妻

摂津国に住む安倍保名(あべのやすな)は信太の森を訪れた際、狩人に追われていたを助けるが、深い傷を負ってしまう。傷を負ってたどり着いた谷川で、保名は「葛の葉」という名の美しい少女と出会う。葛の葉は保名を自分の家に招き、かいがいしく看病した。やがて2人は恋仲となって結婚し、童子丸という子供が生まれた。

しかし童子丸が7歳のとき、葛の葉の正体が保名に助けられた狐であることが知れてしまう。葛の葉は「恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」という一首の歌を残して信太の森へと帰ってゆく。

保名は、童子丸とともに信太の森に行き、葛の葉に戻ってきてほしいと訴える。しかし葛の葉は「一緒にいたいけれど、もう人間の世界には戻れない」といい、白い玉と黄金の箱を保名に渡した。

2人の息子の童子丸は非常に賢く、さまざまな学問を修め、13歳の頃にはすっかり立派な学者となっていた。あるとき童子丸は、母が授けた宝の力で天皇の病気を治す。そしてその功績により「晴明」という名を与えられ、陰陽頭に取り立てられた。(→安倍晴明)

(他にありましたら追記をお願いいたします)

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