概要
CAR-15コマンドの名称でも知られるM16/M16A1のカービンモデルである。コルトではM609(ボルトフォアードアシスト有り)とM610(ボルトフォアードアシスト無し)の製品名が与えられている。
M610は陸軍ではXM177、空軍ではGAU-5として仮採用された。
その後、M609も陸軍にXM177E1として仮採用され、銃身を延長したモデルもXM177E2として仮採用され使用された。
ちなみにXMのXは試験中に付けられる記号であり、このXM177は米軍全体で広く運用されたのにもかかわらず正式採用はさせず、XM177の名称のまま使用された。
その後のカービンモデルの歴史
CAR-15コマンドの後、コルトは更なる製品を開発する。
- コルト・モデル65xシリーズ(M16A1カービン)
M16A1をベースに銃身長を14.5インチまで短縮したモデル。M653(ボルトフォアードアシスト有り・伸縮ストックモデル)はM16A1カービンとしてに米軍にも正式採用された。
- コルト・モデル7xxシリーズ(M16A2カービン・コマンド)
M16A2登場後誕生したカービンモデルでM16A2に準じた仕様になっている。射撃モード(3点バーストかフルオート)やリアサイトの形状、銃身の形状・長さでモデルが違う。
M727は銃身長14.5インチのモデルで、銃身は太く、リアサイトは高さ調節可能、射撃モードはセミとフルオートである。銃身が通常で、M16A1タイプのリアサイトを持つM723と共にM16A2カービンとして採用された。
M733は銃身長11.5インチのモデルで、リアサイトはM16A1と同様の物、射撃モードはセミ/フルオートである。このモデルもM16A2コマンドとして採用された。
銃身長16インチモデルの民間・法的機関向けAR-15A2 ガバメント・カービンも存在する。
- コルト・モデル9xxシリーズ(M16A3カービン・コマンド/M4カービン)
M7xxシリーズをキャリングハンドルの取り外し可能にしたモデル。のちのM4カービンである。
現在、コルトでも生産されており、ここから派生するモデルも多い。
銃身長16インチモデルの民間・法的機関向けAR-15A3 カービン/R6920も存在する。