UTAU表情音

概要

UTAU音源のうち、(同名・同CVの音源に対して)通常とは違う発声や表情付けをした拡張音源。通常版に同梱されている場合と、別途配布している場合がある。

元祖は天音ルナの強音源(09年1月7日公開)で、メジャーなものには雪歌ユフのささやき音源や、波音リツの強音源(通称「ストロングヴォイスマテリアル」)、桃音モモのファルセット(裏声)音源等がある。

初音ミクAppendもどきのような誤解を受けることもあるが(※1)、実はミクAppend(10/4/30発売、β版音声公開時期は09年8月末)よりも歴史は古い。

機能の説明として「ミクAppendのようなもの」というのは特に間違っていないし分かり易い面もあるが、かと言って「ミクAppendの真似」「ミクAppendもどき」呼ばわりは多くの場合失礼である。

もっとも中には紫苑ヨワのように分かりやすさ重視でAppendの表記を使うケースはあるし、これからも増えてくるとは思われる(※2)。

※1 貴野ユキVer4.0でlight darkの表記がミクのそれと被っていた＆時期的に近かったため、ニコニコ大百科にミクAppendもどきと記述されてしまったことがある。

※2 ちなみに「桃音モモAppend」の場合、拡張音源でなくMMDUTAUモデルにより武装が拡張された状態を指すので注意。

いわゆる多段階音源は(極力)同じ声で音の高さだけを変えて収録したもので、ピッチシフトに伴う音質低下を抑えることが出来る。表情音の場合は(別人に聴こえない程度に)故意に違う声で収録する。

ちなみにVOCALOIDの場合は初期から内部に多段階のデータベースを持っている。またUTAUの場合も、UTAUの原型ツールで使っていた炉利音コムからして多段階音源である。