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CV:島本須美


概要

アシタカが助けた牛飼い・甲六の女房。

やや細身だが背格好もごく普通。タタラ場の女衆に一般的な軽装で、頭は常に手ぬぐいの桂包みにしているため髪型もわからない。


タタラ場の女衆のリーダー格であり、これまでに辛酸を舐めた経歴をうかがわせる発言からも、かつては他の女衆やエボシ御前と同じく売られた身だったと思われる。


それ故にか、エボシ御前と同様に男性に対してはどこか冷めた目と対抗意識を持っている部分があり、旦那の甲六たちがモロの君たちによる襲撃から生還した際には、夫婦間の冗談とはいえ、牛飼いたちが山犬に喰い殺されることを揶揄するような言葉をぶつけていた。

しかし夫の甲六には愛情があり、彼の帰還を一番喜んだのは彼女だった。


自分を一人の人間として扱ってくれたエボシ御前への忠誠心は非常に強く、ゴンザにもしり込みせずにやり込める場面も少なくない。その一方で、エボシや自分たちの生み出す鉄が武器となり、新たな戦や犠牲者を生むだけでなく、その影響で発生した奴隷たちをエボシが新たに雇うという皮肉な構造が生まれてしまっている。


リーダー格に相応しい丹力と勇気を持っており、エボシ不在のタタラ場で戦闘の前線に居たり、「生きてりゃ何とかなる」という発言からも、非常にタフでバイタリティに富むのがわかる。


タタラ場に襲来するデイダラボッチと津波の様に押し寄せるゲル状のシシ神の肉体を見ても、怯まずにタタラ場を守るために戦うことを決意しており、湖への避難が決定した際にも他の皆を鼓舞して冷静に指示をしていた(事実、彼女の指示とは異なる方向に逃げた女衆たちが、その直後にシシ神の体に呑み込まれていた)。


なお、(甲六は決して二枚目とは言えない一方で)それなりに面食いではある様であり、他の多くの女性と同じくアシタカの端正さに興味を示していた。

しかしおトキの場合、彼女たちの職場を見せて欲しいという話を口約束だけで終わらせなかった律儀な性格に対しても“イイ男”と認めている節がある。


  • もっとも、アシタカは現代の基準から見ても顔面偏差値が非常に高く、鍛えられた肉体美と高貴な品格も持ち合わせている。メイクもなく、野蛮な人間も少なくなかったこの時代で、これまで男社会の理不尽さに曝されてきたタタラ場の女衆が、彼ほどの色男で紳士な好青年を見て夢中になるのも無理はないかもしれない。

劇中の段階では、甲六との間には子供はいない。これは甲六夫婦に限らず、コミュニティとして新しいだけでなく様々な不安要素に直面しており、子供を儲けても育てられないであろうタタラ場では普通のことである。

  • むしろ夫婦仲はかなり良い方で、気弱な甲六を尻に敷きつつ、尻を叩いて支えてやる良妻とも言える。

余談


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