曖昧さ回避
- 仮面ライダーに登場するショッカー怪人→蝙蝠男
- 仮面ライダーZOに登場する怪人→コウモリ男
- pop'n musicの登場キャラクター→こうもりおとこ
- ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスター→こうもりおとこ(DQ)
概要
テレビドラマ『怪奇大作戦』の第19話。コウモリ型メカを操って身勝手な復讐を果たそうとする男とSRIの対決を描く。
あらすじ
的矢所長と野村は、明後日に迫った所長の息子・浩一の誕生日プレゼントとして戦車と戦闘機のプラモデルを作っていた。
的矢は戦争を知らず、兵器のおもちゃを欲しがる息子に困っていたものの、長い間面倒を見てやれなかったからとまんざらでもない。
帰宅しようとしていた的矢と野村。そこに大量のコウモリの群れが襲いかかる。何とかコウモリをやり過ごした二人は、本部の窓に背中にコウモリのような翼を持った人影を見た。慌てて戻るもすでにその姿はなく、「119」と書かれた紙が落ちていた。
次の日、町田警部と昨日見た人影について調査していたSRIに「こうもり男」を名乗る謎の人物から電話がかかってきた。「13日の17時、渋谷の忠犬ハチ公像の前に一千万円を持ってこい」と告げ、電話は切れた。
町田警部は張り込みを提案したが、牧は自分たちの出方を窺っているとして無視することを決定。的矢もその間に正体を突き止めようとする。
だがその夜、SRI本部を再びコウモリの群れが襲い「二千万円に値上げする。14日13時にラグビー場に持参されたし」と言う脅迫状が送られてきた。
14日、SRIと警察は脅迫状通りにラグビー場にアタッシュケースを置いて張り込みをする。そこにバイクに乗った黒ずくめの男が現れ、ケースを持ち去った。警察は男を包囲したものの、男はジェット噴射で空高く飛んで逃げていった。
浩一の誕生日。的矢はさおりが撮った黒ずくめの男の写真と過去の事件の犯人を見比べているため誕生日に帰れず、代わりにさおりと野村が行くことになった。
写真を調べるうち、岩井勝一郎という男が似ていることに気づく的矢。
一方、的矢家には浩一宛に大きなプレゼントの包みが届いていた。中身はラジコン戦車で、浩一はさっそく遊び始める。すると窓を突き破ってコウモリの群れが飛び込んできた。
外で見張っていた牧が浩一を救出し、戦車を壊すとコウモリは動きを止める。コウモリを調べてみると、中身は機械になっていた。ラジコン戦車がリモコンでコウモリを操っていたのだった。
的矢は岩井について詳しく調べ始めた。岩井は茶会の帰りに友人を殺害し、事故に見せかけて家に放火して逮捕されたが一年前に脱獄、現在は行方不明になっている。そして、灰になった遺体を分析し殺人であることを見抜いたのは他ならぬ的矢だった。
黒ずくめの男の正体は岩井だと確信した的矢は岩井家に向かい、岩井の妻の佐知子に脱獄した岩井のことを尋ねる。すると佐知子はおかしなことを口走った。
「岩井の脱獄は佐知子の死と関係があるんじゃないでしょうか……」
驚く的矢は突然苦しみだし、倒れてしまった。実は彼の前にいる佐知子は岩井の変装で、出された茶に薬が混ざっていたのだった。的矢はそのまま意識を失ってしまう。
翌日、牧の部屋にさおりが駆け込んできた。持参した新聞にはなんと、的矢の葬儀が行われると書かれていた。
駆けつけた牧は、棺の中で眠っている的矢を発見する。誰がこの葬式を出したか住職に尋ねると、夕べ一人の男がやって来たらしい。
誰もが涙しながら棺を運ぶが、なんと死んだはずの的矢が起き上がった。話を聞くと、薬で眠らされ仮死状態にされていただけだった模様。
SRIは岩井を逮捕すべく警察と共に岩井家に突入する。すると、家の中にあったカレンダーの1月19日の日付にナイフが突き刺さっているのを発見。さらに調べてみると、岩井佐知子は2年前の1月20日に亡くなっていたことがわかった。
SRI本部に送りつけられた紙に記されていた「119」という数字がその日付であることを見抜いた牧は的矢の車に発信機を付け、的矢が帰宅するのを待って出てきたところを取り押さえるおびき出し作戦を実行する。
牧の読みは当たり、警官に変装した岩井が的矢の車を乗っ取りスクラップ場のプレス機で押し潰そうとしたが、牧たちに阻止される。
岩井の動機──それは自分が犯した罪が原因であるにもかかわらず、服役中に亡くなった妻を看取れなかったことによる、的矢に対する逆恨みだった。
SRIや警察を挑発するかのように、あたかも本当のコウモリのように鉄骨にぶら下がって笑う岩井。しかし鉄骨の側にあった発電装置に的矢が鉄骨を投げつけたことで電流が逆流し感電、そのまま岩井は転落死した。
あまりにも勝手な理由で復讐を目論んだ愚かな男の最期を見届けると、SRIは立ち去った。
