概要
ネネチニャンとは、動画投稿サイト・YouTubeを中心に活動するゲーム実況者である。彼が運営するメインチャンネルはネネチニャンの実況。
生年月日など詳しい情報は明らかになっていないが、声色や実況しているゲームのジャンルから、2000年前後の生まれ(20代)の男性であると推測される。
経歴
彼がYouTuberとしての活動を開始したのは2021年である。確認できる限り、チャンネルで最も古い投稿動画は『謹賀新年ガチャ引いてみた! 実況 スパクロ スーパーロボット大戦クロスオメガ』というもので、こちらは2021年1月中旬に公開されている。
また、『ひっそりと恐竜図鑑コンプリート&全恐竜レベルマックスを目指す 【1日目】 1/72』という動画が、現在確認できる限りで最初のゲーム実況動画である。投稿された2021年8月上旬は実況動画(ライブ配信)が中心になっており、これがゲーム実況者としてのはじまりだと思われる。
以降、妖怪ウォッチ・白猫テニス・バイオハザードなど様々なゲームの実況動画を配信するも再生数は芳しくなく、アーカイブの視聴数も3桁にとどまっている。初投稿から2年以上が経過した2023年8月下旬に登録者数1600人突破を記念するライブを配信していることから、その苦悩がうかがえる。
2023年10月上旬、DSソフト『Newスーパーマリオブラザーズ』のライブ配信を実施。おそらくこれが彼にとって初のマリオ実況であるが、これがのちに人気となる動画の原型となった。
ADHDマリオ
マリオシリーズのゲーム実況を続ける傍ら、2023年11月下旬に『ADHDマリオ』という文字を前面に配置したショート動画を初投稿。マリオシリーズの配信動画から、彼自身の独断と偏見でウケがいいと思われるシーンを切り抜く形で投稿されている。
これらが投稿されると間もなく、落ち着きのないプレイ・発言がほぼ例外なくフラグ・敵に対する攻撃手段としてヒップドロップに執拗にこだわる様子など、異様ともいえるプレイスタイルが話題を呼び、SNSを中心に大きな話題を呼んだ。
また、ゲーム内で達成している実績に見合わないゲーム練度であることも話題に。例えば、3DSソフト・『Newスーパーマリオブラザーズ2』においては、隠しコースであるスターワールドまで到達しているにもかかわらず初歩的なミスを連発。投げたコウラが跳ね返り被弾するなど、狙ってもできないようなミスも多く、ゲーマーたちの笑いを誘った。
彼のYouTubeチャンネルは2024年2月下旬に登録者数1万人を達成したが、勢いはとどまるところを知らず、わずか2週間後には5万人を突破。10年以上前のゲームを中心に実況しているが、プレイスタイルによっては新ジャンルを確立できるということを世に知らしめた。
主な用語
※五十音順
ヒップドロップ時によく発言。そのため、ヒップドロップを「タカシ」という視聴者もいる。
- テレツテ鉄鉄ファンファーン
地上のBGMに合わせて歌う際のセリフ。
- ヒュイゴオー!
巨大キノコで巨大化した際にマリオの掛け声と共に発言。空耳で聞こえるので「卑弥呼」という視聴者もいる。
- ボシュキ
ややマイナー語録。視聴者からはよく「母子球」と表記される。
- ◯◯(マン)の弱点、または強点
自身の切り抜き動画の一部のタイトルに使われる。「弱点」の場合は自分のアクションで死んだ際に※1、「強点」の場合はなんと敵視点である(ことが多い)※2。
※1:「ヒップドロップの弱点」、「スーパースターの弱点」など。
注意喚起
本来ADHDという用語は、極度の注意欠陥や多動を引き起こす発達障害に対して用いられる言葉である。最近では芸能人のカミングアウトも進み、世間一般でも知名度が高まっている。しかしこのような言葉を軽々しく用いることは、当事者のみならず多くの人を不快にさせたり傷つける可能性があることに留意されたい。
当のネネチニャン本人も、『ADHDマリオ』というワードを使うのを控えてほしいという注意喚起を行っている(外部リンク)。話題性を優先し過激なワードを入れるという光景はよく見られるものだが、それを見た他人がどう思うかという観点で今一度考え直すことも重要だろう。
なお、ネネチニャンの注意喚起を受け、近年の関連動画では『NOOB(初心者)マリオ』という表記が用いられるようになっている。