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ヴァニラ・アイス

ゔぁにらあいす

『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」に登場するキャラクター。
目次 [非表示]

ひとりひとり順番に順番に

このヴァニラ・アイスの暗黒空間にバラまいてやる


概要

ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」に登場したスタンド使い

名前の元ネタはスイーツのバニラアイス…ではなく、アメリカ人ミュージシャンのヴァニラ・アイス。


性格

普段は冷静沈着に振る舞い、戦闘においても相手の性格や能力を分析し、相手の意表を突く戦法や奇襲を仕掛けることを得意とする。ヴァニラのスタンドであるクリームの能力を活かし、相手の周囲に回り込みながら徐々に間合いを縮めて追い詰めるなど知略を駆使する一面を持つ3部でも屈指の凶悪さを秘めた難敵

冷静沈着な性格だが、DIOに逆らう者には容赦せず、DIOを貶めた者には異常な怒りを見せる激情家でもある。


敵として

ジョースター一行の前に立ちはだかった事実上最後にして最強の刺客であり、原作の戦闘シーンも長くその量はコミック1巻分。

その扱いに相応しく劇中でもアヴドゥルイギーを殺害し、ポルナレフにも重傷を負わせあと一歩の所まで追い込む等、戦果だけを考えるならDIO以上という、下記の性格も含め読者に対し凄まじいインパクトを残した。

(殺害した敵ので言えばDIOも同じだが、こちらは後に1人生き返っている)。

それ故にジョジョでも人気の高い悪役の一人である。


ポルナレフはヴァニラについて────

「こいつの精神こそ暗黒空間だッ!こいつの心の中がバリバリ裂けるドス黒いクレバスだッ!」

…と評した。後述のスタンド能力も、この精神構造が如実に反映したものだと思われる。

強敵に対して一定の敬意を評する心がある一方、自身のスタンド能力への絶対的自信や偏った思想を持つなど、精神は相当に歪んでいる。


DIOの部下として

DIOのためなら死ぬことも厭わない程の忠誠心の持ち主。DIOからは「アイス」と呼ばれている。DIOの部下の中でも右腕や腹心と言われる存在であり常にDIOの近くで仕えている。DIOに対する忠誠心は恐ろしく高く、DIOが「一人分の生き血が欲しい」と言えば自分の首をためらうことなく刎ねて血を差し出す。


DIOを虚仮にしたイギーに対しては「このド畜生がァーーーーーッ」と激怒し、スタンドを使わず直接イギーを蹴って痛めつけるなど、忠誠心を通り越して狂信や盲信のレベルに達している。

DIO自身も自らのために首をはねて死ぬをも辞さないヴァニラを失うのは惜しいと考えて甦らせている描写から、ヴァニラ・アイスは部下の中では最も彼に信頼されていた存在と言える。


だがDIOへの狂信と過剰な自信が敗因に繋がり、さらにDIOの血を受けて自分の身が吸血鬼化した事に気づいていなかったことが命取りとなった。


吸血鬼化についての議論

作中では一貫して吸血鬼と呼ばれているヴァニラ・アイスだが、ネット上では「ヴァニラ・アイスは石仮面を使用していないため屍生人である」という論争が度々起こっている。しかし吸血鬼のエキス感染による屍生人化、吸血鬼の血液感染による吸血鬼化、という区別設定がされていると判断し、表記も『吸血鬼』で統一する。


容姿

センシティブな作品

ウェーブのかかった長髪、生脚を露出した服装、手袋、DIOと同じハート型のアクセサリーなどと個性的な格好であるが、筋骨粒々なれっきとした男性である。恐らくハートの数までDIOと同じだと思われる。

アニメやゲームではレオタード姿で描かれることが多いが、『OVER HEAVEN』の挿絵では荒木飛呂彦によってビキニ+ベストのセットアップ姿で描かれている。原作コミックスを鑑みても恐らくはセットアップだと思われる。

雑誌などの紹介ではイケメンと評されることもある。


スタンド「クリーム

センシティブな作品

数あるスタンドの中でもかなりに強力。「ガオン!」と口の中に広がる空間に対象を粉微塵にばら撒くことができる。

詳しくはクリーム


活躍

テレンス・T・ダービーが倒された後、ジョースター一行を葬るべく出撃。

当初は人間だったが、前述の通りDIOの血を授かり吸血鬼として復活した。


ポルナレフ、アヴドゥル、イギーの3人と戦闘。

彼らがケニーGを撃破した直後にヴァニラは奇襲をかけ3人まとめて始末しにかかるが、ヴァニラの存在に気付いたアヴドゥルがポルナレフ達を突き飛ばし庇った事でポルナレフとイギーを仕留め損ねてしまう。しかしアヴドゥルだけは暗黒空間に飲み込まれ仕留めることに成功。アヴドゥルは死亡する。

ヴァニラとしては「アヴドゥルがポルナレフ達を助けたのは意外」であり、あの状況ではアヴドゥルが保身に走って自分だけ逃げると踏んでいた。後にヴァニラは自らの手傷を指して「アヴドゥルの手柄だ」と評している。


アヴドゥルを殺され感情が爆発したことでパワーが増したポルナレフのシルバーチャリオッツの攻撃に不意を突かれて手傷を負うヴァニラだが、暗黒空間に身を隠し空間攻撃でポルナレフとイギーの2人を追い詰めていく。

「ポルナレフは館の出口へ逃げるだろう」と考えたヴァニラは待ち伏せの作戦に出るが、ポルナレフの意志の強さを見誤って再び仕留め損ねる。その後ヴァニラは上層階に先回りし床に穴をあけ、わざと警戒させてからポルナレフの足先をクリームで食いちぎり、ポルナレフの機動力を奪う。足を負傷したポルナレフはがむしゃらな攻撃を繰り出すが、またもヴァニラは暗黒空間に潜り攻撃をかわしてゆく。しかし暗黒空間から顔を出した時にはポルナレフを見失っていた。


ポルナレフ達を探すために館内を捜索していたヴァニラは、イギーが砂で作った偽のDIOを目にして一時はDIO本人だと認識してしまい偽のDIOに背中を向け隙をつくってしまう。しかしジョースター一行の始末を命じたDIOが自らの信頼を裏切る行動や、日光の射す部屋に降りてくることはあり得ないということに気付き、不意打ちを食らう寸前で偽のDIOを打ち倒す。自らにDIOの姿を攻撃させたことで激昂したヴァニラは、報いとしてイギーを執拗に蹴り続け瀕死状態にする。イギーへの攻撃を止めるためにポルナレフが背後から攻撃を仕掛けるが、ヴァニラアイスは宙を舞いそれをかわし再びクリームの暗黒空間へ潜行し姿を消す。


だがイギーの砂から攻略のヒントを得たポルナレフが砂を巻き上げレーダー代わりに使ったことでクリームの位置を特定され、確認のために顔を出したヴァニラは隙を突かれて喉を脳幹ごと串刺しにされてしまう。

しかしながらヴァニラは吸血鬼の生命力もあってか執念で踏みとどまり、ポルナレフの腕を捻って指先をクリームに食わせへし折ろうする。堪りかねたポルナレフは剣を抜きヴァニラから離れるが、その際にポルナレフのふとももをえぐり取って完全に機動力を削ぐことに成功する。さらにヴァニラは暗黒空間に潜伏し畳み掛けるように部屋の外周から中心へ向かって渦巻きのような軌道を描きながらすべてを削り取る戦法で確実に仕留めにかかる。


しかしポルナレフが暗黒空間に飲み込まれる直前、イギーが自らの命と引き換えにザ・フールを発動しポルナレフを間一髪で助ける。ポルナレフを仕留め損ねたヴァニラは暗黒空間から出ており無防備な状態であった。そこへポルナレフの猛ラッシュを喰らい形勢が逆転。

満身創痍になり倒されたヴァニラだがまだ息があり、その人並み外れたヴァニラの生命力から体質の変化を悟ったポルナレフは窓を破壊しヴァニラに夕日を浴びせたのであった。ヴァニラの手足は灰と化し、ヴァニラはこのときにやっと自分が吸血鬼化していることを自覚した。

それでもなおポルナレフに襲いかかろうとするヴァニラだが、最期は背後に回っていたチャリオッツに背中を押され、そのまま太陽に焼かれて消滅(=死亡)した。皮肉にもアヴドゥルと同様に粉微塵になって死ぬという末路を辿ったのだった。


アニメ版

OVA

担当声優:青野武

原作とは少し展開が異なり、DIOとジョースター一行が対峙するところで登場した(存在自体はダービーから語られている)。そしてDIOの能力で負傷し、の中に収められたアヴドゥルをDIOの命令で殺害した(原作におけるヌケサクの役回りがアヴドゥルになっている)。この際、アヴドゥルは駆け寄ったポルナレフを突き飛ばし、ヴァニラの攻撃から救っている。

突如として仲間を殺され、呆然とするジョースター一行に向けてDIOは「私が右腕同然に可愛がっている男」「こいつは私に従うことになんの恐れも不安も抱いていない」とヴァニラを紹介した。

直後、ヴァニラは「自分の首を撥ねてみろ」というDIOの命令を平然と実行した。原作と比べると余り喋らず、DIOから指示されるまでは口を開かない。また話し方も淡々として感情に希薄。しかし、戦いが進むにつれて本性を露わにしていく。

なお、この作品では、DIOの配下たちはスタンド能力を持ったため社会から疎外されていたという設定が語られた。DIOという圧倒的な絶対者の下に就くことで「安心」を得ていたという。ヴァニラがDIOに絶対服従を示す理由もこれである。また、DIOからの呼称も原作とは異なり「ヴァニラ」と呼ばれている。

その後、ヴァニラは吸血鬼として復活。アヴドゥルの仇を討つべく戦いを挑んできたポルナレフと交戦する。


戦いの舞台が館の中から中庭へと移り、ポルナレフの不意を突いて片足を奪う。噴水の水しぶきを利用されてクリームの軌跡を見抜かれるが、それでもポルナレフの全身に微細なダメージを与えていき、弱らせていった。戦いの場は再び館内となり、ヴァニラは能力で天井を崩すことでポルナレフを押し潰そうとする。辛くも逃れたポルナレフだが、もう立ち上がる力もなくなっていた。

この時ヴァニラは、ポルナレフを庇ったアヴドゥルの行為を「マヌケ」「バカなヤツほど早死にする」と貶した。悔しさの余り涙するポルナレフにトドメを刺そうとするが、駆けつけたイギーの『愚者』の体当たりによって壁に叩きつけられ倒された。


……と思われていたが、彼らが話している隙に復活しイギーの下半身を削り取り、何度も足蹴にした後、壁に蹴り飛ばして殺害。続けてポルナレフも手にかけようとするが、攻撃する前にイギーを殺されたことによって激昂した彼のシルバーチャリオッツの猛攻によってなす術もなく全身を貫かれ、最期は頭部を真っ二つに切断されて死亡した。この時、ヴァニラの犬歯が鋭い牙となっていることが確認でき、イギーの攻撃で倒されなかったのも完全に吸血鬼化したためであるとわかる。しかしその割には日光に頼らずチャリオッツの剣捌きで撃破されているため、意見が分かれる点である。


  1. 普通にダメージを負っていた描写やDIOの「私の血で蘇れ」という台詞から、単に生き返っただけで吸血鬼化していなかったとする説。しかしヴァニラの口には犬歯があることから信憑性が低い。
  2. 何度も原作ファンから指摘されていることだが、吸血鬼によって蘇った死人は本来吸血鬼ではなく屍生人のはずであり、ヴァニラも例外ではなく実は屍生人だったため傷を回復できずに死んだとする説。イギーの奇襲に耐えたのも屍生人となっていたため耐久力がある程度増していたから。
  3. スタンドは漢字で書くと幽波紋であり、波紋法と同じく吸血鬼を倒す手段になり得たとする説。原作では波紋と幽波紋の関係は描かれていないため、仮にこの説が正しいとするとこの事例は波紋と幽波紋の関係性を示す貴重な資料になり得るのかも知れない。
  4. 劇中で描かれていないだけで、ポルナレフに倒されたあとにヴァニラの死体を日光に当てて消滅させたとする説。原作のDIOも承太郎に敗れた後、死体を朝日に晒されたのが直接の死因になったと第4部で語られているので、可能性は0ではない。

なお、DIOはアイスがポルナレフを殺したと確信していたようで、承太郎の首を切断する際にシルバー・チャリオッツに邪魔されたことで「しくじったかヴァニラ・アイス!?」と驚愕していた。


TVアニメ

担当声優:速水奨

展開は原作に忠実。設定画には身長195cmの表記あり。

イギーの命と引き換えに得たポルナレフの攻撃で倒れる。直後に復活を果たし、ポルナレフの背後から逆襲しようとするもシルバーチャリオッツの猛攻でスタンドをズタズタにされる。それでもヴァニラ本体がポルナレフに襲い掛かるが、これも迎撃される。そして「脳幹を貫いた辺りで吸血鬼化が始まっていた」ことを見抜かれ、太陽光が弱点だと気づかれてしまう。ポルナレフから挑発されるが、太陽光に遮られてどうすることもできず激昂する。直後、チャリオッツに背中を突き飛ばされ、太陽光に身を投じて跡形もなく消滅した。

イギーへの攻撃時のセリフである「DIO様は仰った、“人間の覚悟の力には侮れぬものがある”と…」「だが貴様は所詮ゲスな犬コロ!覚悟など…誇り高き魂など微塵もない!」はTVアニメ版オリジナルである。


ゲーム版

コブラジョジョ

ヌケサクがいないため、名実ともに準ラスボスとして登場。普通に攻撃しても決して倒せず、ある条件を満たすことでトドメが刺せる。

それは、アヴドゥルの能力によって太陽と同じ炎を生み出すこと。吸血鬼のヴァニラ・アイスにとって最大の弱点であり、このイベントを起こすとやっと倒せるようになる。ただしこれを起こすためには、アヴドゥルに「調べる」をさせる必要がある(アヴドゥルが閃いて太陽光を浴びせる作戦を思いつく)。

ノーヒントのため倒し方が分からず挫折したプレイヤーもいるとか。


「ジョジョの奇妙な冒険 無印/未来への遺産」

担当声優:岸祐二(アーケード版・無印)

担当声優:速水奨(PS版・未来への遺産)

無印版ではCOM専用のNPC。続編の「未来への遺産」で正式にプレイヤーキャラクターとして追加されたが、プレイヤー仕様版とCPU仕様版との2種類が混在する。

性能は崩しや差し合いに長けた高火力キャラ。小パンからタンデムや「ド畜生がッ!」を絡めて7割持っていける高い攻撃力の他、中段技の「クリーム」やスタンドモード時の低空ダッシュ攻撃といった優秀な崩し手段を持つ。スタンドモード時の技も強力で、特に屈強攻撃がゲージ回収・判定ともに抜群の性能を誇る。こうした要素が相まって、ダイヤグラム上では花京院や承太郎と並ぶ上位キャラとなっている。

ストーリーモードではヴァニラ・アイスが生存する並行世界線のエンディングが存在し、また本来なら存在しない専用のタロットカードも見ることができる。

余談だが、アレッシーモードで子供化した姿はとても可愛らしい。


オールスターバトル

ASB発売後にASBRが発売され、その際に声優の変更がされた。

ASB担当声優:吉野裕行

ASBR担当声優:速水奨

ヴァニラ・アイスのボイスには「わたしだけがDIO様に支配していただく資格を持っている」「DIO様に仕えるのは貴様ではない このわたしだ」などのセリフが実装されており、DIOへの忠誠心に拍車がかかっている。

ASBR発売キャンペーン時に、キャラクター達が47都道府県に登場する催しでヴァニラ・アイスは栃木県を担当した。


アイズオブヘブン

担当声優:速水奨

並行世界のDIOが起こした「異変」によって復活。序盤に一度だけ登場し、ポルナレフたちと交戦する。戦闘後は「ポルナレフは自分の手で必ず殺す」と宣言して去って行った。以後はストーリーには登場しないが、決着は番外編に当たるミッションにてつけられる。

バトルスタイルは「スタンド使い」と「吸血鬼」の2つがあり、原作にはない吸血攻撃が行える。


小説版

OVER HEAVEN

小説家西尾維新によるスピンオフ作品。

荒木飛呂彦の挿絵によってヴァニラ・アイスが描かれている。

作中ではDIOの腹心として言及があり、西尾維新の解釈によりヴァニラとヌケサクは「ゾンビ化」したと綴られている。ヴァニラの消滅時にDIOは不思議な肉体の波長のようなものでヴァニラの死亡を察知する描写がある。


担当声優


担当声優の速水奨氏がTVアニメ版でヴァニラを演じるのは過去に発売された第3部格闘ゲーム以来16年ぶりとなる。更に速水氏はドラマCDにおいて花京院典明、ASBにおいてエンリコ・プッチの声も担当しており実にDIOと縁のある重要人物を三人も演じたことになる。この為か、ウルトラジャンプのCM及びゲーム『アイズオブヘブン』でのプッチの声優は中田譲治氏に変更となっていた。


余談


関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース地獄でやってろ

スタンド スタンド使い

DIO ペット・ショップ ダニエル・J・ダービー ケニーG ヌケサク


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