概要
栃木県小山市にあるJR東日本の駅。東北新幹線・JR宇都宮線(東北本線)・両毛線・水戸線が乗り入れる。栃木県の駅としては宇都宮駅の次に規模が大きい。
なお、駅及び周辺の線路は茨城県石岡市の地磁気観測所から直流運転に支障をきたす半径約35㎞圏の境目に位置する。このため、茨城寄りの一部区間がデッドセクション(交流運転)になっている(後述)。
駅周辺は東口にヤマダ電機、白鴎大学などが存在し、駅から離れると国道50号や新4号バイパスなども通っている。
イトーヨーカドーもかつては存在し、店舗跡はジョイフル本田の新ブランド「JOYHON」が開業。
一方、西口は駅ビルVALの他、ドン・キホーテ、TSUTAYA、アニメイトなどが入居するロブレ小山などが存在する。旧市街地は西口側にある。
車から駅周辺に行く場合はロータリーが充実しており、2つの幹線国道から近い東口の方が便利。
駅構造
東北新幹線
相対式2面5線の駅である。
端に停車ホームがあり、内側に通過線のある典型的な新幹線停車駅である。
定期列車はなすの全列車と一部のやまびこ(殆どが仙台駅発着の各駅停車または白石蔵王駅のみ通過タイプ)が停車する。早朝の上り1本だけ当駅始発のなすの号がある。盛岡駅発着のやまびこ号も僅かながら停車する列車がある。
在来線
両毛線、水戸線が1面2線とJR宇都宮線(東北本線)が2面4線の地上駅である。
両毛線は新幹線の下にホームがあり、水戸線は小山駅を出るとデッドセクションを通過して交流電源になる。
JR宇都宮線の快速は、当駅から宇都宮駅方面は各停になる。
小金井行き15両編成のうち、後ろ5両(グリーン車から後ろ)の停車位置にはベンチがないので、宇都宮行きの列車に乗り換えるのは古河か久喜の方が有利である。小金井駅についても同様の理由で宇都宮行きの待ち合わせは避けた方が無難である。
特に宇都宮駅10番ホーム到着の車両に乗車する場合にはかなり不利になる。
7番線は切り欠き式のホームだったが撤去された。
また、11・14番線は貨物専用の待避線である。
かつては当駅の宇都宮方にコンテナターミナルを持った貨物駅の設備があったが、現在は撤去され、臨時車扱貨物駅となっている。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
6・8 | 両毛線 | 上り | 栃木・佐野・足利・高崎方面 | |
9・10 | 宇都宮線(東北本線) | 下り | 宇都宮・黒磯・仙台方面 | |
12・13 | 上り | 大宮・東京・新宿・横浜・大船・熱海方面 | ||
15・16 | 水戸線 | 下り | 下館・水戸・いわき方面 |
改札口
現在、改札口は東西自由通路に面した中央改札口1ヶ所のみとなっている。かつては南口改札口もあったが廃止されている。
新幹線のコンコースに入場するためには一度中央改札口を通ってから在来線のコンコースに入り、新幹線の中間改札を通る必要がある。(宇都宮駅と異なり新幹線だけの改札口は無い)
売店
在来線のコンコース内に吉野家(牛丼屋)、リトルマーメイド(パン屋)、ベックスコーヒー(喫茶店)、NewDays(コンビニエンスストア)がある。
かつては改札外にもNewDaysがあったが現在は閉店している。(代わりにセブンイレブンがあるが)
歴史
1885(明治18)年、日本鉄道小山駅として開業。
1888(明治21)年に両毛鉄道(現・両毛線)が、1889(明治22)年に水戸鉄道(現:水戸線)が乗り入れ。
その後は、両毛鉄道と水戸鉄道が日本鉄道に営業譲渡の後、1906(明治39)年に国有化された。
明確な時期は不明だが、旅客駅に隣接するかたちで小山機関区と客貨車区、貨物駅も設置される。
1950年、当駅の東北本線の間々田方〜水戸線への短絡線を設置。駅を通過せず、東北本線と水戸線の直接乗り入れが可能となる。
1968年、国鉄が蒸気機関車の動態保存施設を設けることを常務会で決定。
候補地として、小山と京都の梅小路が挙がる(後の梅小路蒸気機関車館→京都鉄道博物館)。
1970年代、客貨車区への営業用客車の配置がなくなる(以降は事業用車と貨車のみ)。
また、この頃に機関区への機関車の配置も終了する。
1978年、東北新幹線開業に備えた現行の駅舎が完成。
1979年には、当駅をまたいで鷲宮〜石橋間に東北新幹線の試験線を設置。
小金井との間に試験線管理所(現・小山新幹線車両センター)を設けた。
1982年、東北新幹線小山駅が開業。各駅停車タイプ「あおば」の停車駅となる。
開業当時使われた当駅固有の車内放送チャイムは、「小山音頭」。
これ以降、当駅へ旅客用鉄道路線の新規直接乗り入れは行われていない。
1985年、組織としては残っていた小山機関区を廃止。
1986年、東北本線〜水戸線間の短絡線の利用を事実上停止。また、恐らくこの時期には客貨車区が廃止されていた模様。
1987年、国鉄分割民営化により、旅客駅はJR東日本、貨物駅はJR貨物の管轄となる。
1996年、コンテナ貨物列車の発着を終了(トラック代行化)。
1999年、貨物のトラック代行を宇都宮貨物ターミナルへ集約。小山は臨時車扱貨物駅へ。
現在でも貨物駅の籍を残しているのは、当駅から大型変圧器製造メーカーへの専用線が伸びており、不定期ながらその輸送がある為と思われる。
2006年、東北本線〜水戸線間の短絡線を撤去。
2012年、南口改札閉鎖。
利用状況
年度別
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 21,449人 | 42,898人 |
2009年(平成21年)度 | 20,952人 | 41,904人 |
2010年(平成22年)度 | 20,854人 | 41,708人 |
2011年(平成23年)度 | 20,947人 | 41,894人 |
2012年(平成24年)度 | 21,481人 | 42,962人 |
2013年(平成25年)度 | 22,247人 | 44,494人 |
2014年(平成26年)度 | 21,864人 | 43,728人 |
2015年(平成27年)度 | 22,174人 | 44,348人 |
2016年(平成28年)度 | 22,034人 | 44,068人 |
2017年(平成29年)度 | 22,375人 | 44,750人 |
2018年(平成30年)度 | 22,271人 | 44,542人 |
2019年(令和元年)度 | 22,471人 | 44,942人 |
2020年(令和2年)度 | 14,599人 | 29,198人 |
2021年(令和3年)度 | 16,359人 | 32,718人 |
2022年(令和4年)度 | 18,839人 | 37,678人 |
2023年(令和5年)度 | 20,492人 | 40,984人 |
隣の駅
東北新幹線 | ||||
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種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
大宮駅 | 小山駅 | 宇都宮駅 | ||
両毛線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
思川駅 | 小山駅 | |||
宇都宮線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
快速ラビット湘新快速 | 古河駅 | 小山駅 | 小金井駅 | |
普通 | 間々田駅 | 小山駅 | 小金井駅 | |
水戸線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
普通 | 小山駅 | 小田林駅 |