概要
JR北海道が運営する鉄道路線の1つ。普段は「日高線」の名称で案内されている。
「日高拓殖鉄道」および王子製紙系列の「苫小牧軽便鉄道」が前身。1927年に両路線を国有化し、延伸工事・改軌工事行い1937年に苫小牧駅~様似駅間146.5kmが全通した。全線単線・非電化。
かつては優等列車として札幌駅直通の急行「えりも」が運行されていたが、国鉄民営化直前の1986年に同列車が廃止。正式な路線名が「本線」となっていながら、現在は普通列車のみが走るのみとなっている(2021年時点で1日8.5往復)。
2015年1月に北海道地方を襲った低気圧の影響で、太平洋沿岸走行区間のうちの厚賀駅~大狩部駅間が高波によって(2回にわたり)土砂が流出。鵡川駅~様似駅間116kmが長期不通となった。
この区間は同年3月より全列車が運休となり代行バス輸送に切り替えられたが、もともとこの路線は国鉄民営化後赤字続きであったこともあって、2016年11月には「鉄道維持が困難な路線区の1つ」であることを公式発表。関係する日高管内の日高・平取・新冠・新ひだか・浦河・様似・えりもの7町と協議を重ねた結果、2019年11月の臨時会議にて(多数決により)当該区間である鵡川駅~様似駅間の廃止を決めた(廃止は2021年4月1日付)。
残る苫小牧駅~鵡川駅間30.5kmについても「鉄道維持が困難」であることから、予断を許さない状況は続いている。
駅一覧
現存区間
2021年4月1日廃止区間
( )表記のないものは2021年4月1日付で廃駅となった。
駅名 | 備考 |
---|---|
鵡川 | 上記参照。 |
汐見 | |
(フイハップ浜) | 臨時駅。1989年から1993年の潮干狩りシーズンのみ営業した。 |
富川 | |
日高門別 | |
豊郷 | |
清畠 | |
厚賀 | |
大狩部 | |
節婦 | |
新冠 | |
静内 | |
(静内海水浴場) | 臨時駅。1991年・1992年の海水浴シーズンのみ営業した。 |
東静内 | |
春立 | |
日高東別 | |
日高三石 | |
蓬栄 | |
本桐 | |
荻伏 | |
絵笛 | |
浦河 | |
東町 | |
日高幌別 | |
鵜苫 | |
西様似 | |
様似 |