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「ジャイロ......迷ったなら『撃つな』...............だ!」


だがもう『迷い』はない


概要

ジョニィ・ジョースターの持つ、目的のためなら殺人も厭わない程の強い意思を指す。

1部~6部までの『ジョジョの奇妙な冒険』で描かれてきた正義の輝きを持つ「黄金の精神」に対し、こちらはいかなる犠牲を払っても目的を達成するという非常に強い目的意識の事を指す。「吐き気を催す邪悪」や「いともたやすく行われるえげつない行為」とは異なり、その姿には一種の崇高さすら感じさせるものらしい。


『スティール・ボール・ラン』内ではこの意思が発現していると瞳の中に黒い炎が揺らめくように描かれている。

作中でこう形容されているのはジョニィだけだが、第8部の東方定助も同様のものを見せている他、ファンの間では遡って「1~6部の登場人物も部分的にこれに類する物を持っているのではないか」と言われる事がある。


このためなのか、2013年以降に順次TVアニメ化された時には第1部のオープニング映像でジョナサン・ジョースターの瞳の中一瞬黒い炎が写っているカットがあった。また、2016年に放送された第4部でも、山岸由花子に同様の描写がある。


とどのつまり、「漆黒の意思」とは何か(ネタバレ注意)

劇中で「漆黒の意思」という言葉を使ったのはリンゴォ・ロードアゲイン

レース中に奇妙な果樹園に迷い込んだジョニィとジャイロの前に立ちふさがり、正々堂々たる決闘を申し込むリンゴォだったが、彼が指名したのはジャイロではなくジョニィだった。


その理由として説明されたのが「漆黒の意思を持つ者同士の公正なる果し合いは未熟な自分を聖なる領域まで高めてくれる」「こびりついた正当防衛では自分を決して殺せない。受け身の『対応者』はここでは必要なし。自分を殺せるとしたら漆黒の意思を持っているジョニィである」という旨であった。


抽象的な表現が多く分かりづらい部分もあるが、ジョニィがこのように評されたのはその生い立ちと出走理由にある。

兄ニコラスが死んだ原因は自分のせいだと思い込み、強い自責の念を抱きながら生きていたジョニィに対し、父親は度々兄と比較して嫌味を言う一方、親としてジョニィの高慢な性格や行動を諌める事はせず、撃たれて両足が動かなくなった時すら言葉もかけないなど、親子としての関係は完全に破綻していた。


しかしそんな失意の日々を送っていたジョニィはジャイロと出会い「回転」の力を目の当たりにし、再び自分の足で歩くためにレースへの出走を決意。レースの最中、遺体の起こす奇跡を知ると何としてでもこの遺体を収集するという覚悟を決め、その障害となる相手は犠牲を払ってでも排除する精神力を身につけた。


ジョニィは普通人が両親から受け継ぐ社会的な価値観や常識を破綻した親子関係により持たなかった一方で、遺体を集めるためであれば何でもするという強烈な覚悟を持っている。


一方、ジャイロの場合はこの時点では一族代々で受け継いできた定めや価値観に縛られている部分が多かった。

リンゴォが指摘していた「漆黒の意思の有無」はこの差であり、実際ジャイロは目の前でジョニィとホット・パンツが重傷を負った状況ですらも父親の教えにより戦わずに逃げ出す事が脳裏をよぎっていた。しかし、ジャイロはここで一つ大きく成長し、そうした社会常識的・合理的な判断よりも、自分の心の中の「納得」を優先。自ら退路を絶ってリンゴォに決闘を挑むに至った。


死闘の果、リンゴォは致命傷を負うと自分にトドメを刺す事を要求し、ジャイロがその要求通りトドメを刺した事に感謝と祝福の言葉を述べて息絶えた。


ジョニィ・ジャイロ両名がこの出来事により大きな影響を受けたが、特にジョニィは度々この漆黒の意思に基づくと思われる言動行動をしている。

特にその最たるものがアクセル・ROのスタンドによって精神的に追い込まれ、遺体を奪われそうになった時の判断である。ジャイロは敵に遺体を譲れと諭したが、なんとしても遺体と集めるという強烈な目的意識を持つジョニィはこれを断り、「『奪われるぐらいなら破壊する』と見せかけ、相手を逆上させ自分を殺させる」という無茶苦茶な作戦によりアクセル・ROのスタンドを打ち破った。


結局、遺体はファニー・ヴァレンタイン大統領によって横取りされ持ち去られてしまうが、その後の戦いの中で無限の回転エネルギーにより次元すら超越しジョニィの意思を絶対に実現させ、「船に乗せると思って放てば、如何なる手段を取ろうとしても船から降ろせなくなり」「殺すと思って放てば次元の隙間だろうが並行世界だろうがどこまでも追跡して絶対に殺す」という能力を持った漆黒の意思の結晶とも言えるタスクACT4を発現させている。


なお、漆黒の意思は徹底的かつ躊躇のない行動となって現れる事が多いが、ジョニィが完全にこの考え方だけに染まっていたわけではなく、親友の命と自分の願望を天秤にかけられた際には葛藤の末に親友を選んだり、「大統領の言葉を信じたかった」と吐露するなど、普通の人間らしい面も持ち合わせている。


殺ると決めたら殺るだけで


ネットスラングとしての「漆黒の意思」

作品の人気と知名度から度々ネットスラング的な用法で用いられる事がある。

本項で解説したように、「どんな事があっても目的を完遂しようとする覚悟」を形容してこう言われる事が多いが、広義では単純に強い殺意などを指して言われる事もある。


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