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概要

バトルテック世界における戦車兵員輸送車補給車や偵察車輛といった軍用車両カテゴリを全部ひっくるめた名称で、英語では”Combat Vehicle”とよばれる。


この手のロボットものお約束で同じクラスのメックと戦った場合は機動力やら火力やら防御力やら格闘能力で圧倒されるが、メックが制限される地形や練りこまれた戦術によって運用する場合は意外に侮れない存在となる。また、メックよりも構造が単純でより低レベルの技術力(現代相当)で作成可能であり、コストもだいぶん安い。本格的な侵攻作戦には適さないが、地形を利用しての迎撃や治安維持などには役に立つ。


構造

構造的には現実世界の車両の延長線にあたるもので、車体中枢とそれに連動している管制装置にICEと呼ばれる燃料による熱機関を動力としたものもしくはメックに搭載される核融合炉を車両用に適応させた動力源を積み、装甲をそれの周囲に貼り武装や通信機材を詰め込んだもの。一部の車両には貨物積載量というものが設定されていて、その数値以下の重量の人員や物資を詰め込み輸送することができる。


移動力の計算は基本はメックと同じく『エンジン出力÷総重量=巡航速度MP』。但し車輪とホバーはサスペンション点という出力ボーナスがあり、『(エンジン出力+サスペンション点)÷総重量=巡航速度MP』となる。また、ジャンプジェットは装備不可能でガンタンクみたいなまねはできない。


駆動系式はキャタピラ車輪ホバーの三種類。いずれも1レベルの高度差のへクスに侵入するにはメックよりMPを消費してしまうし、2レベル以上の高度差がある隣接へクスには侵入不可能。

ベーシックなのはキャタピラ系で森に入ることができないが重量に制限はなく、それこそ150トンとか200トンといったメックより重い車両もある。車輪系は少々サスペンション点をもちより低出力のエンジンで同重量のキャタピラ系車輛と同じ機動力を得られるが総重量が80トンまでと制限があり林へクスにも入れない。ホバー系は車輪系よりもさらに多くのサスペンション点が得られてキャタピラや車輪よりも移動力で大きなアドバンテージが得られメックでも移動が制限される水面でも浮遊することですいすい動けるが、総重量に比べて小さすぎるエンジンは搭載できないしエンジンとは別に浮上装置を積まねばならず、総重量も50トンまでで森や林に入れない。


武装はメックと同じものを使用可能。但し武器の種類によって後述するように制約が課せられる

また、一部の車両は現実世界の戦車と同じく砲塔をもつ。武装重量に応じて若干の重量を差し引かねばならないが、砲塔にある武装は任意の方向に向けて砲撃可能。


短所

やはり巨大ロボット兵器が主役のゲームであるため、いろいろ制約がある。


同クラスのメックに積載重量で劣る

最大の問題はエンジン。内燃機関系のICEは同出力のメック用の倍の重量になるし、核融合系エンジンでも追加の鎧装や変則装置を積む必要があるためメック用のそれと比べて1.5倍重くなってしまう。

一方で車体中枢がメックにおける操縦席とジャイロに相当するため軽量級ならそこまで差が出ないこともあるが、中量級ともなると確実にメックよりも積載重量で劣る。


例1:20トン6MPキャタピラICE:エンジン8トン+中枢2トン∔管制1トン(積載重量9トン)

  ワスプ(20トン6MP):エンジン4トン+中枢2トン+ジャイロ2トン操縦席3トン(同じ)

例2:50トン5MPキャタピラICE:エンジン25トン+中枢5トン+管制装置2.5(積載量17.5トン)

  トレビシェット(50トン5MP):エンジン12.5t+中枢5トン∔ジャイロ3トン+操縦席3トン(積載量26.5トン)


走破性で劣る。

高低差で弱いため10メートルぐらいの崖や水深数メートルの湖があるとホバーでない装甲車輛は迂回するしかなくなる。メックならジャンプジェットがなくてもある程度の高さの崖や2レベルまでの深度の水地なら何とか進むことができる。またメックと違い林や森に侵入不可能。


格闘攻撃に制約がある。

…というか手足がないため実質的に突撃しかできない。当然射撃フェイズはあきらめなければならない(メックと違って大抵の機種は砲手と運転手は別なのだが・・・)。


防弾性で劣る

装甲はメックと同じものを使用可能なのだが、関節部分も巧みに覆えるため装甲さえ残っていればラッキーヒットでもしない限り内部構造にほとんどダメージを喰らわないメックと異なり、車輪やキャタピラがむき出しになっているため命中箇所判定でそこに喰らうと移動が不可能になってしまう。

また、森や林といった遮蔽物も利用できないため、メックよりもはるかに命中させやすい。


内部構造もメックに比べて脆弱な為、中枢に少しでもダメージを喰らえば必ず致命的命中が発生するし(その際さいころ一個で判定。三分の一の確率で機体破壊&六分の一の確率で乗員戦死と半分の確率でゲームから除外、エンジン破壊や乗員気絶の確率もそれぞれ六分の一、一番軽い武器が一種類使用不可能がわずか六分の一)、ある部位の中枢の耐久地が無くなると構造的に車体を支え切れずそのまま破壊される。そしてそもそも同重量のメックに比べて中枢値が少ない(各部位中枢値が総重量の10分の一しかない)ため、それなりの重量の車両でも粒子ビーム砲(PPC)を喰らって装甲が丸裸になったらそのまま中枢を根こそぎ持っていかれて完全破壊なんてこともざら。


火災にも弱く、操縦席で厳重に保護されているため機体周囲で火災が起こっていても発熱していなければそんなに大ごとにならないメックと違い、車輛と歩兵は火災へクスに侵入したら生存判定を行わなければならず半分以上の確率でユニットがゲームから除外される


ビーム兵器が運用しづらい

メックと違いビーム兵器の使用に大きな制約があり、装甲車輛は搭載したビーム兵器が同じターンに一斉発射された際に発生する熱を完全に排熱できるだけの放熱器を搭載しなければならないというルールがある。さらにはICE系はビームを発射するための補助動力を兵装に応じた重さ搭載しなければならない。

そのため、内燃機関系に無理やりPPC(粒子ビーム砲)搭載しようとしたら『PPC本体の7トン+PPC用の発電機を0.7t+砲の発生させる熱を排熱するた目に必要な10個の放熱器10tで合計17.7t』というただでさえ余裕がない積載重量を盛大に圧迫してしまう羽目となる。

核融合炉系はメックと同じく10個は放熱器を備えているためとりあえずPPC1問だけなら7トンで済むが、メックみたいに戦況によって砲の使用を控える運用はできないためもう一門PPCを積むなら17t必要になってしまう。そのためメック用の火器としてはお手軽な中口径レーザー(ML)の使用にも大きく制約がかかってしまう。


…とまぁメックと比べてデメリットが目立つ兵器ではあるが、少なくとも生身の歩兵を携行火器でそのままメックに対抗させるよりははるかにマシだし、以下のメリットもある。


利点

コストは安い

エンジンが安物でいいし駆動系やや動力供給機関もメックに比べてシンプルなため、コストはかなり抑えられる。そのため、辺境の警備用の兵力としてはメックよりもリーズナブル。

ICE系なら同クラスのメックの四分の一以下の価格なんてこともざらだし、エンジンがちょっとお高い核融合系でも大抵同クラスの半分未満である。


砲塔のおかげで射角は広い

装甲車輛に搭載した砲塔は反応フェイズで好きな角度に曲げられる。それこそメックに背後に回られても砲塔に主力兵器を搭載している車両は全火力をおもいっきりそのメックに叩き込むことが可能だ。


なお、砲塔を持たない車両はこの恩恵を受けられない。悪しからず。


実弾系兵器の制約は緩い

そしてこれが装甲車輛最大のうまみ。

短距離ミサイル(SRM)や長距離ミサイル(LRM)っといったミサイル系やオートキャノンなどの砲弾系から発生する熱は車輛本体には影響を与えないため、これらの兵器は熱のことなんて気にせず重量が許す限り搭載することができる(ただし車両の中の人へは熱が大影響を及ぼすのでそういった車両に搭乗する乗組員は環境スーツという宇宙服みたいな防護服を装着せねばならない)。

そのため、公式でもLRM20を三門搭載したLRMキャリアー(扉絵の左から二番目の車輛)やSRM6を10門(40点も発熱するためメックにはまず搭載不可能)搭載したSRMキャリアーやAC20を二門搭載したデモリッシャー級装甲車輛(同じく扉絵左端の車輛)はメックに対してもかなりのプレッシャーとなる。


STEAM版


STEAM版バトルテックではこちらが使用できない敵もしくは友軍NPC用のユニットとして登場。普通の任務でもメックに交じって登場するほか、特殊な任務として依頼勢力の車輛部隊を特定の地点まで敵部隊から護りながら誘導し自軍の降下船という宇宙船に収容する護衛任務”ESCORT”や、逆に敵の護衛部隊の妨害を潜り抜け(もしくは護衛部隊を撃破)しながら輸送部隊を殲滅する襲撃任務”AMBUSH CONVOY”がある。前者は一両でも宇宙船に収容できれば任務成功(ただし全車両撃破されずに収容できれば報酬金額にボーナス)に対し、後者は一両でも目的地に到達されると任務失敗となってしまう。


本ゲームでは撃破した敵のパーツを現物報酬としてもらえるが、メックのほうはスクラップの一部が報酬としてありそれらを規定数そろえれば一機の正常に使用可能なメックとして使用可能になり部隊の新しい戦力となる(もしくは中古品扱いで払い下げて金を稼ぐ)のに対し、装甲車輛から得られる報酬は武器も指揮は放熱器もしくは弾薬しかないため、敵の割合如何では現物報酬が相当しょっぱいことになる。


格闘で受けるダメージはメックのそれよりも大きくなるため、よほどのサイズ差でない限りはメックの格闘でい撃で撃破することが可能。その一方で車輛はメックと違い熱をためず火災も起こせないため、ボドゲ版と違いメックよりも熱に強い。



この記事のカテゴリ

SFかませ犬戦車

多砲塔戦車 - 主戦機にはメックがいるため、MBTよりはこちらの方が多い傾向にある。

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