概要
世界各国のエステティシャンコンクールで優勝した実力派で「魔法使い」を自称する。ため息をつきながらの、低血圧っぽいしゃべり方が特徴である。
童話「シンデレラ」に登場する魔法使いに憧れており、彼女のように他人を望む姿に変えて幸運を与える助力をしたいと思っているが、一方で特別な力にはそれ相応の制限があるべきだとも考えているらしく「シンデレラ」劇中の時間制限を模したような独自のルールを相手に課す。
広瀬康一を振り向かせたい山岸由花子の願いを聞き入れ、スタンドで施術する。
だが、由花子が顔を維持するための条件を守らなかったために顔が崩れてきて、逆恨みしてきた彼女に「無数の顔の中から自分の顔を見つけ出す」選択を迫る。しかし、自身の犠牲を一切厭わない康一の優しさを見て、本来ハズレであった由花子の顔を元に戻した。
その後、逃走中の吉良吉影から無理矢理に川尻浩作の顔と指紋を移植させられて、彼の仕掛けた「第一の爆弾」によって爆殺された。
彼女は他人の運勢は変えられても、自分自身の悲劇的運命は知る事も変える事もできなかったのである。
スタンド『シンデレラ』
肉体のイメージを変換し、運勢を変えるスタンド。詳細は当該記事へ。
TVアニメでの変更点
アニメ版では彼女の初登場エピソード「山岸由花子はシンデレラに憧れる」は、「吉良吉影は静かに暮らしたい」のエピソードより前倒しにされている。その関係で重ちーこと矢安宮重清の死亡後に、杜王町のスタンド使い達が杉本鈴美の元へ集まるシーンに彩も登場している。
その際「うちに来るとは思えないけど、一応…ね」と警戒心を持ってはいたのだが……そんな台詞を聞いていたかのように、数日後に彼女の元には「死神」が訪れてしまう。
余談
上記の通り、突如現れた吉良に対しなすすべなく逃亡の手助けをさせられそのまま爆死してしまった彼女だが、「実は一矢報いていたのではないか」という考察が存在する
まず大前提として吉良吉影は異様に神経質かつ慎重な男であり、15年もの間一切の尻尾を掴ませず完全犯罪を続けてきた実績がある。
にもかかわらず彼女の力で川尻浩作から顔を奪って以後、(ある程度は本人も意識していたとはいえ)何の愛着もないはずの他人と一ヶ月近く共同生活できていたり、これまたどうでもいい女であるはずのしのぶを一瞬とはいえ本気で妻として心配する場面があったり、早人に見つかる様な数々の証拠を残しまくるというとんでもないボーンヘッドを連発するのである。
これが彼女の仕掛けた渾身の細工だったのか、吉良にまで影響するほど本物の川尻浩作がダメ人間だったのかはわからないがいずれにせよ吉良の運命はこの時点でとっくに尽きていたのだろう。
吉良にせよディアボロにせよプッチにせよ、運命をみだりに歪めると後が怖いのである。(その点彼女は期間を限定することで上手くその辺りをすり抜けていたと言える)