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酒虫

しゅちゅう

酒虫(しゅちゅう)とは、中国におけるお酒の精霊である。芥川龍之介による短編『酒虫』もこれに関連する。pixivでは東方Projectに登場する「酒虫」を指す場合が多く、本記事でもこの用法について記述する。左記メインイラストでは左の山椒魚のような生物が「酒虫」。
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東方三月精』に登場した、酒を生み出す虫。
その後『東方茨歌仙』にも登場した。

概要

東方Project書籍作品『東方三月精』に初登場した。
その後同シリーズの作品である『東方茨歌仙』にも登場。

『三月精』に登場したものはサンショウウオのような外見をもつが、尾ヒレは分化しておらず一本のヒレのまま。一方前ヒレは関節があるように屈折部位をもつ。
また小さくつぶらな瞳と大きな口をもち、口元にはナマズに見られるような髭様の触覚らしき器官を備えている。
水中生活にも対応した生物であるが、陸上相当の環境でも生存が可能な様子。肺呼吸を併用する水棲生物もあるが、概念的にはそれに類するか。

見た目としては、伊吹萃香曰く「 手のひらサイズの黒くてヌメヌメした可愛い虫 」。
『三月精』(第二部)単行本第3巻表紙カバー(表折り返し)には、この酒虫がカラーで描かれており、作中登場する姿と合わせかなり愛嬌のある表情をしている。
その外見についてはそれぞれの作品で八意永琳十六夜咲夜らが「山椒魚に似ている」と語っている。

性質と存在の経緯

その最大の特徴は水を自身の体内に吸収し、独自のエキスに変換して放出するというもの。
これが高品質なお酒に相当する。
作中では登場当初は酒虫の入れられた「壺」の中身はまだ水であったが、エピソードの進行とともに「お酒」へと変化している。
このとき、外見からは想像もつかないほどの大量の水を吸収することができる。

「酒虫」とはの技術であり、おと不可分の存在であるところの鬼が、長年をかけて改良を重ねてきた、技術の結晶である。
同エピソードで登場した酒虫の個体は、萃香が「 鬼の国に行ってやっと見つけてつかまえてきた 」という経緯をもつ。

「酒虫」の存在性を一言で表すならば、「 少量の水を与えるだけで次から次へとお酒を造り出す鬼の一種 」(萃香)である。

なおこの際、同時に萃香の持つ瓢箪の機能の秘密も語られている。

『東方三月精』

登場の経緯

『三月精』17話以前、萃香が博麗霊夢に酒虫の入った「壺」(甕程のサイズ)を提供し、その翌日に博麗神社を訪れて共にその成果物を愉しもうと計画していた。この際に萃香は一晩おけばおいしいお酒が出来上がる「 仕掛け 」が施してあると語っていた様子である。

霊夢もこれを楽しみにしていたようで、その様子を鈴仙・優曇華院・イナバが永琳に語っている。

三月精

霊夢が苦労して博麗神社まで壺を持ち帰ったものの、三月精サニーミルクルナチャイルドスターサファイア)らがいつもの悪戯の延長でこの壺を別のお酒の入った壺といつものまにかすり替えていた。

本来の酒虫入りの壺をかすめとった三月精らは意気揚々と帰路についたが、どういうわけか壺の重量がますます重くなっていっていることからそのまま持ち帰ることを断念、軽量化の意味も込めて中身を賞味した。
しかし酒虫による水からお酒への変換の過程はまだ始まっていなかった様子で、それは「 ただの水 」であった。

三月精らが疑問に思っていたそんな折に、薬売り帰りの永琳と鈴仙が通りかかる。
三月精らの事情を聞き、さらに壺の中に揺らめく影を見た永琳はこれを酒虫入りの壺と理解。永琳は一計を案じて三月精らからこの壺を取得し、酒虫入りの壺は永琳らの手に渡ることとなる。

八意永琳

三月精からその知略で以て酒虫入りの壺を入手した永琳は、翌日に壺を割って酒虫を桶に放出。すると酒虫からお酒のエキスが滲み出し、やがて桶いっぱいに上質のお酒が満ちる事となる。この酒虫によるお酒こそ、永琳の狙いである。
そして桶の中で気持ち良さそうに泳ぐ酒虫を肴に、永遠亭の面々が立ち飲みでこのお酒を賞味した。

鈴仙はストレートにそのおいしさに感動し、永琳、蓬莱山輝夜はその地上で長い時間をかけて醸成されてきた技術ならではの味わいを月のものと比べつつ楽しんだ。
特にかつて月の都に所在した際に自らも(後の)超々古酒を造り、それを楽しみにしていた永琳(『東方儚月抄』)はその月と地上の世界の違いにまで想いを寄せるかのような深い対比を語っている。

そして因幡てゐは三者のいずれとも異なる視点からこの酒虫の技術を評価しており、ここにもてゐの不思議なカリスマ性が滲みだしている。

なお先述の単行本表折り返し部分における酒虫のカラーイラストでは、上記のような経緯から金魚鉢をもつ鈴仙をはじめとする永遠亭の面々も描かれている。

博麗神社

一方博麗神社でも霊夢や霧雨魔理沙が、三月精にすり替えられた「一晩寝かせておいしくなった(はずの)お酒」を味わっていた。
遅れてやってきた萃香もまたその味を見るが、どうにもそのおいしさは芳しくなく、壺を覗くと酒虫がいない事に気づくのだった。

その後萃香は虫の行方について頓着することなく、「 また捕まえてくる 」としていたが、一方で昨今の品質改良の成果について萃香なりに一考を表している。

『東方茨歌仙』

エピソードの前年にあたる年の花見で茨木華扇による料理やお酒の評判のよさ(及び華扇の準備によるため霊夢の手間が省けること)から、再び花見の席の品を用意してほしいと頼まれた華扇が、お酒だけなら、と用意したのが酒虫によるお酒である。

華扇曰く、「 最高級のお酒 」であり、「 幻想郷にこれ以上のお酒があるのなら教えて欲しいくらい 」と絶賛している。
また華扇は、この酒虫酒の周辺にさらに手を加えることでよりその質を高めている。
その際には「 古い知り合い 」の協力を得た、と語った。

華扇は宴会の席でこのお酒をふるまう前に酒虫の種明かしをしているが、上記の『三月精』のエピソードで酒虫を(実際には味わえていないが)賞味したはずの霊夢はこれをはっきりとは思い出せていない様子である。
一方この宴会には上記の三月精も加わっており、以前賞味した際は水状態で、その後に壺も永琳に渡してしまったため味わいを知ることのできなかった酒虫酒を、三月精も今度こそ賞味できた様子である。

なお、こちらに登場した酒虫はヒレが前脚後脚のように一対になっており、さらに尾ヒレがあるという、よりサンショウウオに近い外見の個体となっている。

関連イラスト

東方雅華乱舞 萃香
華扇ちゃん(๑•̀ㅂ•́)و✧


ぷるスィ529



関連タグ

東方Project 
東方三月精 東方茨歌仙

外部リンク

Wikipedia:酒虫

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