概要
1985年1月30日にファミリーコンピュータ専用ソフトとして発売され、同年に「任天堂VS.システム」によるアーケード版『VS.アイスクライマー』が稼働。
1988年11月18日に『VS.アイスクライマー』を元にしたディスクシステム版が発売された。
その名の通り主人公を操作し、氷山の頂上を目指して登ってゆく。
基本は一人プレイだが二人同時プレイも可能。
主人公はハンマー(木槌)を持っており、道中で登山の邪魔をしてくる敵キャラクターをこれで倒すことができる。
上へ登って行くと画面が上にスクロールするが、足場から降りても下方向へのスクロールはしないため、床の無いところに落ちるとミスになってしまう。
敵からの攻撃を受けたり穴に落ちたりしてストックを全て失うとゲームオーバーとなる。
一定の場所まで登るとボーナスステージへ到達し、スコアを稼ぐアイテムとして何故か野菜が転がっている。最終的に頂上を飛んでいるコンドルの足に掴まればステージクリア。
2人同時プレイ時は上を行くプレイヤーを基準にスクロールするため、遅れたプレイヤーをスクロール殺し出来たり、逆に下のプレイヤーが上のプレイヤーの足場を壊して落とす事も出来るため友情破壊ゲームとしても知られている。
そのためゲームセンターが対戦ゲーム扱いで大会を開いた事例がある。
プレイヤーキャラは、1P側が青い服の「ポポ」、2P側がピンク服の「ナナ」。
ファミコン版のパッケージなどに使われている公式イラストでは、氷の大地をぶち破って現れるナナが描かれ、フードから金髪をのぞかせている。
青い服のポポは背景に溶け込んでしまうためか描かれていない。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でまさかのプレイヤーキャラに選出され、知名度が大きく上がった。
デザインは原作のドット絵を元に可愛らしいものに一新され、服の色は紫寄りに変更。
ポポが男の子、ナナが女の子と設定され、髪型に若干の差異がある。
2人1組で行動するという異色のファイター。
プレイヤーはポポを操作し、続いてナナがワンテンポ遅れて同じ動きを取る(カラーバリエーションで逆にすることも可能)。
ナナが撃墜されてポポ単体になると火力が半減し、復帰力も大幅に下がってしまう。
詳しい解説はアイスクライマー(ファイター)を参照。
余談
前述のボーナスステージに転がっている「野菜」だが、最初にお目に掛かるのは必ず「茄子」。
スマブラでのシンボルマークとしても採用されているのだが、一説では「ボー“ナス”」の駄洒落(掛詞)で採用されたというが……真偽のほどは不明である。