概要
沖縄県および奄美群島に生息するカブトムシの一種。または、サイカブト族というグループに分類される昆虫の総称。
名前はサイのようなやや湾曲した短い角を持つことに由来している。
ちなみに、ごく一般的なカブトムシの仲間は真性カブトムシ族に分類され、サイカブト族とは区別される。
日本のサイカブト
別名、タイワンカブト。
もともと日本には生息しないカブトムシ(外来種)だったのだが、人間の手によって台湾から沖縄県の石垣島に持ち込まれ、その後、沖縄本島にまで広がったと考えられている。
幼虫は椰子(ヤシ)の木の中に入り込んで、ヤシの木を枯らしてしまうので問題になっている。
また、サトウキビやパイナップルを食い荒らすため、農作物の害虫として扱われることが多い。
角の構造上、ケンカにおいては真性カブトムシ族のような相手を持ち上げて投げ飛ばすという戦いはせず、サイのように相手と押し合い、どちらかが退くまで押し合い続ける。
インドシナ半島が発祥地とされているが、人間の手によって東アジアや東南アジア、さらにはオセアニアと、非常に広い地域に分布するようになった。
なお、沖縄県や奄美群島だけでなく、九州南部にも上陸しているのではないかという報告もある。
ちなみに、日本にはもう1種ヒサマツサイカブトが大東諸島に生息している。
世界のサイカブト
世界中の熱帯地域に生息している。
タイワンカブト
東アジア・東南アジア・オセアニアの広い範囲に分布している。日本でも沖縄県や奄美諸島に生息している。
詳細は上記を参照。
メンガタカブト
主に中華人民共和国、東南アジア、インドなどに分布している。木登りより地面にもぐるのが好き。
メンガタクワガタとは名前が似ているだけで何の関係もない。
甲虫王者ムシキングに参戦している。強さ120、ディフェンスタイプ。肩書きは「無骨な小兵」。必殺技はグー、「(スーパー)ローリングスマッシュ」。
アダー完結編では必殺技が「(スーパー)アンダーワールド」に変わった。
新甲虫王者ムシキングには未参戦。
ギガスサイカブト
アフリカやマダガスカルに生息する大型のサイカブト。タイワンカブトとは同属(オリクテス属)。
体の大きさの割には短足だが、踏ん張る力はとても強い。
甲虫王者ムシキングには2006ダイナミックスタンドから参戦。強さ140、バランスタイプ。肩書きは「猛進戦車」。必殺技はグー、「G(ギガス)・G(グラウンド)・ラッシュ」。
新甲虫王者ムシキングでの階級はR。必殺技および肩書きは旧作と同じ。
激闘1弾で覚醒できるようになった。覚醒後の階級はSR。肩書きが「驀進戦車」に代わり、必殺技も「スーパーG・G・ラッシュ」に進化する。
ヒルトゥスヘラヅノカブト
南米に生息。太くて立派な胸角と体毛が特徴。高い山の上に住んでおり、高温に弱い。
ヒルタスヘラヅノカブト(Wikipedia)やヒルトゥスケブカヒサシカブト(小学館の図鑑NEO)など、様々な呼び名があるが、ムシキングでは「ヒルトゥスヘラヅノカブト」と表記されている。
甲虫王者ムシキングに参戦している。強さ120、バランスタイプ。肩書きは「たよれる胸角」。必殺技はパー、「(スーパー)ダイシャリン」。
アダー完結編および新甲虫王者ムシキングでは必殺技が「(スーパー)ハムスターホイール」に変わる。
新ムシキングでの階級はR。
マンディブラリスミツノサイカブト
南米に生息。3本の胸角が特徴的だが、その3本の胸角は動かないため、相手を挟むことはできない。
甲虫王者ムシキングにはフォレストグリーンで初参戦。強さ120、アタックタイプ。肩書きは「ダンシングビート」。必殺技はグー、「(スーパー)ヘッドスピンラッシュ」。
新甲虫王者ムシキングにも参戦しているが、肩書きと必殺技は旧作と同じ。階級はR。
パンカブト
南米に生息する大型のサイカブト。パンサイカブトともいう。
大型の個体には長い角があり、胸角はアーチ状に曲がり、頭角は先端で二股に分かれる。
中型個体では胸角がメンガタカブトのように二股に分かれ、先端が丸みを帯びる。角もそこまで大きくはならない。
甲虫王者ムシキングには5周年コレクションカード第2弾で初参戦。強さ140、バランスタイプ。肩書きは「南米のパティシエ」。必殺技はパー、「ホットケーキミラクル」。
新甲虫王者ムシキングでの階級はR。肩書きと必殺技は旧作と同じ。
激闘6弾で覚醒できるようになる。覚醒後は階級SR、肩書き「三ツ星パティシエ」、必殺技「スーパーホットケーキミラクル」。