概要
サービスにはユーザーおよび提供者の間で守るべきルール、すなわち規約が定められている。
しかし、規約の対象者がそれを守らない、すなわち違反している事例が見られる。これを規約違反という。その内容によってはサービスの提供終了など、重大な問題となることがある。
ピクシブ百科事典における規約違反
ピクシブ百科事典においても利用規約は存在し、これを守らない場合、編集権限の剥奪、pixivのアカウント停止、記事の保護などの不具合を生じることがある。特に荒らしとみなされる編集と誹謗中傷はアカウント停止の原因となる。
- 複数アカウントの利用、特にアカウント停止されたユーザーが同様の行為をとるために利用するもの
- 過度な編集合戦
- 編集者を含め個人情報などを記載する行為
- 特定の個人に不都合な記事を削除する行為
- 明らかに虚偽、あるいは偏向した内容の執筆や編集
- 運営に対する過度な批判
- 歌詞の掲載。JASRAC関係以外のボカロ曲等も対象に含まれる。
- ピクシブ百科事典の目的に沿わない記事の作成や編集、白紙化など商業用の宣伝や誹謗中傷などの目的外利用
pixivにおけるタグの説明
細かくいえば、規約に違反していると見なした閲覧者が、その作品に独断でつけるタグのことを指す。
ここでいう「規約」とは、「利用規約」違反も含まれるが、もっぱら「ガイドライン」や「ヘルプ」に抵触( 利用規約にて明確に禁止していないものが存在する、たとえば、作品を撮影したものではない写真の投稿や不適切な年齢制限、あるいはモザイク等の消しの不足など )している場合があるが、これは利用規約の13章、禁止事項の18項( 引用するとその他、当社が不適切と判断する行為。 )にて禁止されているものとみなしてこのタグは利用される。
このタグがつけられた理由としては、その作品に関して「pixivの規約に対する何らかの不備がある」と投稿者に知らせて改善を訴えたいなどの動機が考えられるものの、このタグをつけたとしても大抵の投稿者には無視され、投稿者の中にはタグを削除してしまうことも少なくない。
タグ本来の意図からすれば「指摘」という目的および意図をもって利用することはpixiv状のタグ利用の本流からずれていることにもなる( 規約違反者の作品の数の把握も分類の内には入るが、上述のようにタグが削除されればそれまでだ )。
そのため、本気でそのユーザーに対し改善して欲しいと願うのなら、コメントなりメッセージなりで相手に直接、訴えるのが対応としては望ましい。
相手が外国語圏の人間で日本語が通じなければ、相手が理解できる言語で伝えられるよう努力する、それができないのであれば、Google翻訳などで強引に英訳する他にない。
そこまでする相手ではない、あるいは改善を要求したにもかかわらずそれを行わない場合は残念であるが運営に通報しよう。
このタグを作品につけられた場合
まず、冷静に「作品のどのあたりがまずかったのか」を考え、それから作品に規約に抵触しない理由を説明しよう。この際はあくまで冷静に落ち着いて。感情的な態度を見せてしまうと余計に問題がこじれてしまう。
指摘された箇所に規約等に関する違反が認められた場合、修正ないし公開停止を検討することも視野に入れなくてはならない。
また著作権侵害など、目に見えてわかりやすい違反事項を犯していないと思っていても、第三者の目から見て違反していると思われた時に付けられてしまうこともある。
「自分が大丈夫と思っているから大丈夫ではない」のだ。
逆に作品などにまったく問題ないものにこのタグをつけられた場合、タグをつけたユーザーを荒らしを行う悪質ユーザーとして通報してもよい。
適用の例
- 同一の行動をとる複数アカウント( 「特定アカウントへの評価操作」や「特定ユーザーへの嫌がらせ」、「何らかの主張を持った作品の一斉投稿」など )
- 過度に性的または暴力的な描写を含むものや、それらが無修正な作品( 利用規約違反、ガイドライン抵触 )
- R-18およびR-18Gにすべき作品が指定されていない( うっかり忘れた場合も利用規約違反になる )
- 許可されていない版権の著作物を加工したもの( 利用規約違反 )
- 肖像権侵害(または侵害の恐れがある)写真、およびコラ画像( 肖像権の侵害であるならば利用規約違反だが、著作権侵害でなくともガイドラインに抵触する )
- プラモデルやフィギュアなどの模型、所有しているカード製品の写真( ただし、それ自体にイラストを施したものを除く )
- 無断転載( 利用規約違反 )
- ゲームなどの画像をそのままアップロード
- 運営および第三者への誹謗中傷( 利用規約違反 )
- 作品の背景や二次元に加工されたものではない、実在する場所の写真( ガイドライン違反 )
- ピクシブ文芸における、二次創作および自己に著作権のない作品の投稿。( 過去に小説投稿画面においてシナリオ・登場人物・設定等を含め、すべてを自身で創作した場合は「一次創作」を、その他の場合は「二次創作」を選択してくださいと仕様変更、なおかつ一次創作を選択した上で投稿するかをチェックする方式だったが、それでも誤爆した作品がランクインしている状況があり、遂には作品投稿の段階で表現方法として一次創作か二次創作かチェックする形式に変更された)
- キャプションでスパムサイトやアフィリエイトサイトへのURLを記載し、該当サイトへの誘導を目的とした、作品としての価値が全くない文字列(タイトル含む)やコラ画像の投稿。(利用規約違反や著作権侵害だけでなく、業務妨害に問われる事もある)
例
指摘する側への注意点
規約違反を見かけたら諫めたいと思うのが人情であるが、注意をする側にも節度が求められていることを忘れてはならない。
- 感情的にならない。
- たとえ相手の規約違反の度合いや態度が悪質だったとしても、暴言や罵倒を浴びせては注意どころか荒らし同然の行為になってしまう。また、こうした態度を取ることでより、相手の心証や態度を悪化させ、状況をこじらせてトラブルに発展しかねない。感情的になるのではなく、冷静さを保ち、どういう対処を取ることが最善なのかを熟考・判断した上で行動してほしい。
- 自分一人で解決しようとしない
- まっとうな形で注意を行ったとしても、相手が聞き入れてくれるとは限らない。相手が極めてタチの悪い人間性の持ち主だった場合、逆恨みされて嫌がらせなどの被害にあう可能性もある。こうした事態を避けるためには自分一人で解決に持ち込もうとせず、運営側に通報し判断と対処をゆだねるべきで、それがユーザーとしてまず一番最初に考えるべき手段でもある。
- 面と向かって注意できないのなら無理にしない。
- 注意や指摘という行動は、する側、される側双方にとって決して気持ちいいものではない。注意や指摘がきっかけで議論や論争、果てはトラブルに発展する可能性もあるため、注意や指摘を行ったら、事態が収拾するまできちんと放り出さないで応対し、責任ある対処を心がけねばならない。メッセージやコメントなどできちんと向き合って対話する。それが面倒くさい、嫌だというのならば、自分で対処しようとせず運営に通報するようにしよう。
- また、自分の名を表ざたにしない形で指摘タグを利用した注意・指摘を行う人も多いが、これはハッキリ言うと無責任な行為である。タグの本来の用途上も適切な行動とは言えない上、つけられた相手には自分のユーザーIDが見えているため、隠している事にもならない。