「ここにいる子供たちは皆、私の事が大好きなんです。だから、帰りたくないって訳でして。」
CV:古島清孝
データ
身長：220cm（幻身豪天変時・59.4m）
体重：107kg（幻身豪天変時・28.9t）
好きな場所：ユニコーン城
好きな食べ物：親子の悲鳴。
好きな言葉：馬の耳に念仏。
概要
メレの双幻士の1人で、ウマのような幻獣・ユニコーンを手本とし、人間の額に角を生やさせて自身の下僕としてしまう幻獣ユニコーン拳の使い手。
肩にユニコーンの胴体の意匠の有る騎士の様な姿をしており、話し方もとても丁寧な敬語口調。
然しそんな外見や雰囲気とは裏腹にその性格は狡猾を絵に描いた様な卑劣漢。
その幻技の「夢幻招来波」も、拡散させた自らの幻気をばら撒く事で感受性の強い人間（子供に特に有効）の額に角を生やす事で己の僕としてしまうと言う物で、劇中ではジャン相手に子供達を操り、襲わせる事で自らの盾とする卑劣さを見せた。
そして犠牲者の頭に生えた角をアンテナに、自身の幻気をあっという間に発信、拡散させる事で僕を更に増産する事も可能。
劇中では自らの幻技で自ら「ユニコーン城」と命名したアジトに僕とした子供を招集し、彼らを媒体に夢幻招来波を増幅させて世界中の子供達を支配下に置こうと企んだ。
使用ゲンギ
- 夢幻招来波（むげんしょうらいは）
幻気を振り撒き、それに反応した子供たちに角を生やすことで意のままに操る技。
さらに角は幻気の増幅アンテナとして機能。最初に支配下に置いた15人の子供を増幅発信装置代わりにして全世界に幻気を拡散させようとした。
- 大鋭角断（だいえいかくだん）
独楽のような高速スピンで相手に近づき、左肩の鋭い角で幾度も切り付ける。
- 幻力豪豪波（げんりきごうごうは）
幻気を右肩の馬の尻尾に集中し尻尾を高速回転させることで、相手に絡みつき電撃を伴う竜巻を生み出す。
活躍
上述の通り自らの幻技を使って「ユニコーン城」に僕とした子供を招集すると、彼らを媒体に夢幻招来波を増幅して世界中の子供達を支配下に置こうと企む。
だが折しも母親である美希と喧嘩し、そのまま家出してしまっていた娘のなつめも城の中に囚われており、娘を助けるべく突入した美希はなつめに呼びかけながらエッグタルトを食べ続けると言う奇策を展開。これが功を奏し、なつめはハクの支配を脱する。
なつめが元に戻ったのを受け、その様子を見ていた子供達も連鎖的に呪縛から開放されてしまう。
この事態にハクは激怒し、スーパーゲキレッドと戦うも逆にスーパー波波斬を受けて大ダメージを負う。主であるメレの指示を無視してそのまま巨大化し暴れようとするが、ゲキチョッパーからサイダイオーのコントロールを奪った美希に圧倒され、反撃もはね返された所へ止めの大大砕大斬りを受け、爆散した。
余談
幻獣モチーフはそのままユニコーン、そして山海経に登場する駮（はく）。
原典の山海経（海外北経）において、駮は「獣がいる。そのかたちは馬のようで白い体、黒い尾、一本角、虎の牙と爪があり、太鼓のような鳴き声。その名前は駮といい、これは虎や豹を食べる。剣難をふせぐのにもよい。」と記述されている。
十二支のモチーフは言うまでも無く午（うま）。デザイン担当の篠原保氏曰く、ウマの顔を胸部に取り入れてデザインするのは以前『魔法戦隊マジレンジャー』にて冥府神スレイプニルで採用したため、今回は肩に逃がしてデザインすることとなったそうである。
『爆竜戦隊アバレンジャー』でもギガノイド第10番「悲劇的」というギガノイドが似た様な能力を持つ怪人がしているが、こちらのターゲットは親。
声を演じた古島氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演で、翌年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』では炎神ジェットラス役でヒーローサイドのキャラとしてレギュラー出演している。
好きな言葉「馬の耳に念仏」は、人の意見や忠告に耳を貸そうとせず、少しも効果がないことの例えであり、劇中で洗脳された子供たちに親の言葉が届くことは無かった描写と一致する。
幻獣拳の使い手が、ロンによって幻気と臨気を融合させられる「血盟の儀式」を受けた臨獣拳士であり、彼等の好きな言葉が司る動物に因んだ物である事を踏まえると、鞍替えする前は臨獣ホース拳の使い手だったと考えられる。
関連タグ
幻獣ピクシー拳ヒソ：メレの配下の双幻士その2。
ドーラユニコーン:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場したユニコーンモチーフの先輩。
ユニベロスヘッダーのバリ・ボル・ダラ：『天装戦隊ゴセイジャー』に登場したユニコーンモチーフの後輩だが、ケルベロスもモチーフに含まれている為に純粋ではない。
ユニコーンマイナソー:『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場したユニコーンモチーフの後輩。
ギガノイド第10番「悲劇的」：同じく人間を操って悲しみを生み出す繋がりの戦隊怪人。但しこちらのターゲットは親。
