概要
任天堂で発売されたRPGシリーズで、全3作から成り立っている。コピーライターで有名な糸井重里がゲームデザインを手がけており、独特のユーモラスで且つ大量のテキストやすっとぼけたキャラクター、世界観で繰り広げられる壮大な物語が特徴となっている。
3作でそれぞれ趣きがかなり異なるが、『PSI』という超能力が使える主人公の少年が冒険をするという点は共通している。
糸井によると、マーケティングの上に成り立った美麗なグラフィックと壮大な世界観のRPGを“父性的"なゲームと位置づけ、それらに対するアンチとして敢えてプレイヤーに想像の余地を多く残す“母性的”なゲームを目指したと公言している。 それまでのRPGとはかけ離れた世界観や雰囲気に魅了されたプレイヤーが多く、伊集院光や柴咲コウ、星野源など有名人にもファンが多い。
一時は、プレイ時に必要なハードとソフトの減少に伴いプレミア化した作品となっていたが、現在ではどれもVC版の配信によって気軽にプレイ出来るようになっている。
なお、本シリーズは全3作で既に完結している為、今後続編が作られる予定は無い。
特徴としては、多くのRPGにあるフィールドマップではなくオープンワールドに近いスタイルとなっている。また、建物内も俯瞰よりはサイドビューに近い方式を取っている。
RPGにおいても剣と魔法の世界ではなく、現代社会をモチーフにした舞台が多い(3は少々異なる)。
戦闘においても一般的なRPGでは敵を倒すと「~をたおした」が多い中、MOTHERシリーズは「~はわれにかえった」「~はかききえた」「~はおとなしくなった」「~はポンコツになった」と殺伐にならない表現になっている。似たものでは桃太郎伝説の「こらしめた」に類ずる。
武器も一部を除いては本来は武器として使われないものが多い。
MOTHER
1989年7月27日から発売されたFC専用ソフト。当時のRPGでは珍しかった1980年代のアメリカが舞台という点や斜め移動、当時のハードでは膨大なマップ量など斬新な設定が散りばめられている。
2015年には国内版と未発売となった海外版『EarthBound Beginnings』と共に、WiiUでVC版が配信された。
メインキャラクター
MOTHER2 ギーグの逆襲
1994年8月27日から発売されたSFC専用ソフト。前作との繋がりは特に無いものの、その作風を受け継ぎつつ新ハードでの多彩な表現によって本シリーズならではのコンセプトを確立させた。
後に、こちらも『MOTHER1+2』としてGBAに移植された。
2013年にはWiiU、2016年にはNew3DSでVC版が配信された。
また、1995年6月5日から『EarthBound』として本シリーズ内で初の海外版も発売された。
メインキャラクター
MOTHER3
2006年4月20日から発売されたGBA専用ソフト。前作の続編となっているが、開発時点で世界観や物語などで前2作から大きく異なる展開が話題となった。
2015年には日本のみでWiiUでVC版が配信された。
メインキャラクター
キーワード
全作品で登場する超能力の名称。他のRPGで登場する『呪文』や『魔法』と同じ物と考えると分かりやすいだろう。
一部の技は作品ごとに違う効果が見られるが、主に攻撃・回復・アシスト・その他の4つに分類されている。使用時には" ◯◯◯◯(キャラ名)は ****(技名)を こころみた! "と表示され、PP(サイコポイント)を消費して発動する。
『MOTHER』ではFC版『ドラゴンクエスト』(『DQ1』〜『DQ4』)のようにシンプルな演出だったが、『MOTHER2』以降からはハードの進化に伴い独特のエフェクトとSEがつくようになった。
- SMAAAASH!!
全作品で登場するクリティカルヒットの名称。元々の英語表記では"smash"で"強い力で粉々に打ち壊す"という意味を持っている。
発動すると独特のSEと共に、大ダメージを与える。
全作品で登場するアイテムで、丸型のバッヂ。不思議な力があり『MOTHER』では『PKビームγ』、『MOTHER2』以降では雷を跳ね返す効果を持っている。
全作品で登場する回復アイテムで、その名の通りいちご味の豆腐。『MOTHER』では高額な割に冒険のヒントを聞くためのアイテムという役割が強く回復量が低い、『MOTHER2』では一品物とあまり活躍しなかったが、『MOTHER3』で市販品に戻るも値段は良心的、回復量が大幅アップと、ようやく回復アイテムらしくなった。
全作品で登場するアイテム(ただし『MOTHER3』のみ『えんぴつロケット』で登場)で、敵にダメージを与えられる小さなロケット。『MOTHER』ではロイド、『MOTHER2』ではジェフ、『MOTHER3』ではパーティ全員が使用出来る。
なお、『MOTHER2』のみ上位版の『ペンシルロケット5』と『ペンシルロケット20』も登場するが、両者共あまりにも高火力で殆どの敵を瞬殺出来るバランスブレイカーとして有名になっている。
『MOTHER』と『MOTHER2』に登場する重要なメロディ。両作品では、旅を通して各地のスポットに存在する音を集めるのが大きな目的となっている。
なお、途中で何処まで集めたか聞きたくなった場合は『MOTHER』では『きぼうのオカリナ』、『MOTHER2』では『おとのいし』で確認する事が出来る。そして、終盤に8つ全てが揃い1つのメロディが完成した時……きっと何かが起こるだろう。
『MOTHER2』と『MOTHER3』に登場するシリーズのマスコットキャラクター。
人の言葉を話し、人間以上の科学力を持った不思議な種族。彼らのセリフを表示する際は通常と異なるフォントが使われており、小説版や一部攻略本でも使われている。
下記のスマブラシリーズでもアイテムとして登場している。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
初代から『MOTHER2』のネス、『スマブラX』から『MOTHER3』のリュカがファイターとして参戦している。また、『スマブラDX』以降では毎回本シリーズに登場するフィギュアやステージ、BGMが採用されている。
また、『スマブラSP』では各作品で何名かがスピリットとしても登場している。
余談
- 『週間少年ジャンプ』の代表作の1つ『銀魂』で2013年に連載された第416訓『鼻の穴のデカい奴は発想力もデカい』(アニメ版では2015年に第274話で同題を放送)では、いつまでも終わらない状況が続く現状を打開するアイデアを考えた際に『MOTHER』の宣伝ポスター画像を坂田銀時と志村新八、神楽が弄っているシーンがある。
- 日本では殆ど知られていなかったが、MOTHER2の海外版(Earth Bound)は当初は古臭いグラフィックのRPGとしての印象が強かったらしくそこまでヒットしていなかった。
状況が変わったのはネスが初代スマブラに参戦した際に、著名な任天堂キャラクターの中でも「このキャラクターは一体誰なんだ?」となったのが発端とされ、それが不評とされた「Earth Bound」の主人公だと判明するや否や再評価に繋がり海外ファンが増えたとされている(逆に日本ではサムスが世代の違う者からは誰なんだとなっていたらしいが)。
関連タグ
メインタグ
ニンテン ロイド(MOTHER) アナ(MOTHER) テディ(MOTHER)
ネス ポーラ(MOTHER) ジェフ(MOTHER) プー(MOTHER)
リュカ(MOTHER) クラウス(MOTHER) フリント ヒナワ
フランクリンバッヂ いちごとうふ ペンシルロケット どせいさん
一覧タグ
評価タグ
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その他
MURDER2:※グロ注意
外部リンク
MOTHER
- MOTHER (『MOTHER1+2』公式サイトより
- MOTHER | Wii U | 任天堂
MOTHER2
- MOTHER2 ギーグの逆襲 (公式サイト)
- MOTHER2 (『MOTHER1+2』公式サイトより)
- MOTHER2 ギーグの逆襲 | Wii U | 任天堂
- MOTHER2 ギーグの逆襲 | New ニンテンドー3DS | 任天堂
MOTHER3
- MOTHER3 (公式サイト)
- MOTHER3 | Wii U | 任天堂