概要
よく使われる略称は「スペマリ」「スパペパ」。「超紙」と略されることもある。
ペーパーマリオシリーズに於ける第三弾で、当初はGCで発売される予定だったものが急遽wiiに変更された。
ジャンルがRPGからアクションゲームに変更されていることもさることながら、これまでのペーパーマリオシリーズとはシステム・雰囲気が一新(マリオ達が本来住んでいる世界とは別次元という設定)。
コマーシャルにもあるように「見方を変えれば世界も変わる。」という今作で鍵を握る技を使って進むのがモットー。ただし、歴代のシリーズと同様、絵本のような世界観や「紙」を意識したギミックや演出は引き継がれている。
これまでのように仲間キャラを駆使した謎解きをするするという感覚とは若干異なり、マリオは「フェアリン」という古代人の生み出した「生きた道具」を駆使してフィールドを飛び回ることになる。
また、従来はバッジを集めてそれを装着することでマリオを強化、カスタマイズできたが、今作ではこのような要素は組み込まれていない。
前作以上にメタ発言やブラックジョークに磨きがかかっている。特に、ステージ3-4のカオスっぷりはいろんな意味で伝説と言えよう。
その一方で、世界観やストーリーは全体的にシリアスなものとなっており、ゲームの全体のテーマは「愛」。
その為、マリオシリーズにしては珍しく、切なくも感動するストーリー構成になっている。
ストーリー
ある日、マリオブラザーズは「ピーチ姫がさらわれた」とキノピオから聞かされ、「クッパのしわざに違いない」と思い、クッパ城に向かった。
だが当のクッパはこれから拐いに行く準備をしていた所で、「何の話だ?」と何も知らない様子。
その途端、ピーチ姫を連れて謎の人物ノワール伯爵が現れ、マリオ以外の全員を連れ去ってしまう。
ピーチ姫が目を覚ますと、そこは華麗な結婚式場。何がなんだか分からないままに彼女はクッパと無理やり結婚させられてしまう。
愛を誓わされ合ったその瞬間、邪悪なオーラを放つ暗黒の物質 「コントンのラブパワー」が生み出された。
ノワール伯爵の持つ、世界の終焉までが記された書物「黒のヨゲン書」曰く、
コントンの力は破滅の渦「次元の穴」を穿ち、それが開ききった暁には世界は終わりを迎える―――。
伯爵の目的は世界を破滅させる事だったのだ。
一方ただ一人残されたマリオは、突然現れた虹色の蝶(フェアリン)のアンナに導かれ、次元の狭間の街「ハザマタウン」へと向かった。
街の長老デアールは、マリオを「白のヨゲン書」に詠われし「伝説の勇者」と言う。
そして、愛を結晶にした宝「ピュアハート」を集め、世界を崩壊から救うという使命を与えられた。
ヨゲン書は云う。伝説の勇者は四人存在すると。
赤い帽子に青いツナギ、フサフサのヒゲのオトコ。
清らかで美しい姫。
猛々しく恐ろしい魔王。
ミドリのオトコ。
旅を続けるうちに明らかになる真実。
果たして白と黒のヨゲン、打ち勝つのはどちらなのだろうか。
そして、世界の運命は―――?
用語
黒のヨゲン書
今作のキーアイテムで、破滅に関するヨゲンが記されているヨゲン書。そのヨゲンを現実にしてしまう力を持つ。ノワール伯爵がそのヨゲン書に手を出し、世界を破滅させようと動き出す。
また、このヨゲン書は上記の通りヨゲンを現実するが、全てが破滅に関することのためにヨゲン書の持ち主も不幸に陥ってしまう。
白のヨゲン書
古代の民が黒のヨゲン書に対抗して書いたヨゲン書。
破滅を退けるためのヨゲンが記されているが、あくまで対抗策を書いているだけなので、本当の意味でのヨゲン書ではない。
デアールが解読を進めている。
ピュアハート
古代の民が作ったハート型の石。純粋な愛の力を感じ取り、力を増幅させたり、何度でも復活する。
全てで8つあり、全て集めると破滅のヨゲンを止めるとされる。
古代の民
1500年前に栄えた一族。ピュアハートや白のヨゲン書、フェアリンなどを作った。デアールやサンデールたちは、古代の民の末裔。
コントンのラブパワー
姫と魔王という「決して交わる事のない概念」から生まれる黒いハート型の物体。ピュアハートとは対をなし、世界を消滅させるほどの力を持つ。
古代の民が作った「生きた道具」。
次元のあな
ノワール伯爵がヨゲンを発動させた時に現れた巨大な穴。世界を少しずつ浸食していき、この穴に覆われた世界は崩壊して消えてしまう。
ストーリーを進める度にその穴は大きくなり、全世界の破滅が迫っている事を意味している。
各章の合間に挟まれる謎のシーン。物語のキーワード。
とある女性と、とあるヤミの一族の青年の哀しくも切ない愛の思い出。
キャラクター紹介
主人公サイド(勇者組)
主人公。破滅を迎える世界のたった一つの希望「勇者」。
視点を変える『次元ワザ』という力を次元センニン「ア・ゲール」から伝授してもらう。今作でもゲーム中では言葉を喋らないスタンスを貫いている。
キノコ王国の姫。清らかで美しい姫として、『黒のヨゲン書』に書かれている。
パラソルを駆使したワザが特徴(傘を使用してふわふわと飛ぶ、傘で敵の攻撃をガードする)。ステージ1終了後に突然ハザマタウンに降ってきたのち仲間になる。
クッパ軍団のボスにしてマリオの永遠の宿敵。
伯爵の陰謀でピーチ姫と結婚したとはいえ、本人はまんざらでもない様子だった。ステージ3でピーチに説得されて仲間入り。移動速度は遅いが攻撃力は他のメンバーの2倍。また炎をはく攻撃も出来る。
普段、「自分の支配する世界を守るため仕方なくマリオの仲間になってやった」との態度を崩さないが、冒険を進めるにつれて仲間同士の信頼も深まったのか、仲は決して険悪ではない様子。ツンデレという見方もある。
マリオの弟。ストーリー開始早々行方不明になる。
両ヨゲン書には「ミドリのオトコ」と記されており、どちらかのヨゲンが実現するためには彼の存在が大きく関わっているという。
スーパージャンプで頭突きを食らわす攻撃が得意だが、マリオより高くジャンプできるが、足が滑りやすいのが難点。
勇者一行をサポートする、真実を見通す力を持つフェアリン。虹色の蝶のような姿をしている。気になった物・敵・人物などの情報を細かく調べる。最初はクールな性格であったがステージ3においてマリオ達に助けられた後からは次第に心を開き、打ち解けていく。
昔の記憶を一切失っているが、物語を進めると次第に過去を思い出していき、それが物語に大きく関わっていく。
敵サイド
今作の事件の首謀者である、ノワール伯爵がリーダーを務める一味。
『黒のヨゲン書』のヨゲン通りに目的を遂行してこの世界を滅ぼし、それぞれが目標とする新しい世界の実現の為にマリオ達に立ちはだかる。
詳しいメンバーについてはリンク先を参照。
その他のキャラクター
ズンババ・カメレゴン・タマラ・キング・ハナーン・シロイテ・ラブエル・シニガミダス
関連タグ
ペーパーマリオシリーズ
・マリオストーリー-シリーズ第一作目
・ペーパーマリオRPG-シリーズ第二作目
・ペーパーマリオスーパーシール-シリーズ第四作目
・ペーパーマリオカラースプラッシュ-シリーズ第五作目
・ペーパーマリオオリガミキング-シリーズ第六作目