概要
性的嗜好関連全般においては、誰にでも受け入れられる一般的な趣味嗜好というものが存在せず、
性別や環境の違いによる個人差等により気持ち悪いと思う人、苦手に感じる人が必ず現れるため、
こういった嗜好に合わない人たちの気分を害さぬよう棲み分けのためのマナーが周知されている。
これはBLにも同様のことが言え、一般的な腐女子(腐男子)は、
BL趣味を同好の者などの知られても問題ない人間以外に周知されないよう隠し通しているのだが、
中には他人にBLが一般的な趣味嗜好であるかのように振る舞い、強要、認めさせたがる者がいる。
その一例として、SNSなどの一般大衆の集まる場所で空気を読まずにBLの話題を出す、
奇声を発する、自分の妄想(非BLキャラのBL化、掛け算など)を語りだす、などが挙げられる。
このような迷惑行為・荒らし行為は、腐女子(腐男子)以外の人にはもちろん、
マナーを守る一般的な腐女子(腐男子)らにとっても嫌悪される存在となっている。
こういった存在を一般的な腐女子(腐男子)と区別するための言葉がゴキ腐リである。
定義について
現在、ゴキ腐リの定義は、腐向けマナーのまとめサイトである受付窓愚痴で詳しく解説されている。
受付窓愚痴にまとめられている腐向けマナー解説は、まとめサイト管理人が、2ちゃんねるやニコニコ動画といったネット上の観察を元にして腐女子・アンチ腐女子双方の考えをまとめたものであり、ネットマナー解説として正しい物となっている。
ゴキ腐リの言葉は過激であることから、単語自体を嫌ったり、ゴキ腐リの単語自体がマナー違反と考える人もいるが、現在ではマナーを守る彼(女)らと、マナーを守らず他人に迷惑を掛ける彼(女)らを切り離すために利用されている。
マナーを守る正しい彼(女)らと混同してゴキ腐リと呼んだり、現実の同性愛差別(ホモフォビア)などと混同してゴキ腐リ行為を自己正当化するといった、ゴキ腐リの定義を間違って使うことは、マナーを守る正しい彼(女)らの迷惑となるため、受付窓愚痴の解説をよく読んで、正しいマナーの理解をすることが奨められる。
また、単にBLが気持ち悪いと思われている、苦手だと思われているだけなのに、現実の同性愛差別と混同して、BL嫌いは同性愛差別だと考えるゴキ腐リもいる。
実際にはファンタジーであるBLは、『男性(もしくは元となる人物)の形状を模した異質なクリーチャー』を恋愛や性行に結びつけて楽しむ嗜好であり、現実の同性愛とは全く関係が無い。
まとめサイトでは、「同性愛者の為の作品」や「同性愛をテーマにした作品」は問題が無く、同性愛嫌悪の無い人や、実際の同性愛者の中にもBLを嫌う人がおり、BLを問題に感じる人もいることから、「BL=同性愛」ではない、『男性の形状を模した“何か”を当人達以外の人間が妄想の中で恋愛・性行に結び付けて楽しみ喜び興奮する嗜好』と解説されている。
しかし、中にはゴキ腐リとは無関係な性差別理論を持ち出してゴキ腐リ行為を自己正当化するゴキ腐リも存在し、この場合は、腐ェミ・ゴキ腐ェミと呼ばれることがある。
詳しい解説
まとめサイトの運営者による動画での解説。
ニコニコ動画向けに作られた解説だが、セーフティライン問題などはpixivの棲み分けマナーとしても参考になる。
言葉の字面を見て怒る前に
ゴキブリになぞらえるということそれ自体は強烈な表現であり、中には不愉快に感じる人もいるだろう。
しかし、あくまでこの言葉そのものは
「他人への配慮を著しく欠いた腐愛好者への批判」であって、
「腐向け作品及びその愛好者そのものを批判するための言葉ではない」
ということをまず念頭に置いていただきたい。
確かに「ゴキブリ」自体が強烈な表現であり、侮蔑的なニュアンスも含まれていることは否定できないが、それだけマナーを弁えない愛好者に対する批判や怒りの声が大きいということでもあるからである。
ただ怒るのではなく、冷静に自分自身のみの振り方を見直し、直すべき所があるのであれば素直に改めることが大切だ。それが腐愛好者への風当たりや偏見を和らげることにも繋がっていくのだから。
関連タグ
腐ェミ - 被害者からの追求を逃れようと自分本位な似非フェミニズムを持ち出すゴキ腐リの一種。
- 彼(女)らに対する、公式サイド(週刊少年ジャンプ編集部)からの有名な戒めの言葉。
ゴキブリ(名前の由来)